DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」64回目のボヤきは「結婚したらつまらなくなる?」です。
【今週のボヤき】
34歳の会社員です。最近、半年前から付き合っている彼と結婚の話が出ています。結婚することに抵抗はないのですが、これまで仕事を第一に考えていたのもあって、これまで通り仕事ができなくなるのではないか? と心配しております。
仕事は一生していきたいと考えております。物理的に時間がなくなって仕事ができなくなるという懸念もあるのですが、精神的にも結婚することで「丸く」なってしまうのではないか? と不安です。
よく「女芸人が結婚したらつまらなくなった」という言い方をされますが、真偽のほどは置いておいてそんな感じです。結婚して落ち着いてしまうことで、仕事へのアンテナが鈍くなってしまうのではないかと密かに心配です。
「結婚」についての勘ちがい
結婚をすると精神的に丸くなるわけではありません。
結婚をしたら精神的に丸くなるような家庭を築いてゆくのです。
結婚をすると落ち着くわけではありません。
結婚をしたら落ち着くような家庭を築いてゆくのです。
結婚をすると幸せになれるわけではありません。
結婚をしたら幸せになれるような家庭を築いてゆくのです。
結婚という制度は何もしてはくれませんよ。
生活を変えてゆくのは結婚という制度ではなく人ですからね。
「幸せな結婚」って?
結婚をしてハッピーエンドではないのです。
結婚をした時点ではそれはまだ可能性でしかありません。
そこから幸せになるか、それとも不幸になるか、それは今後の二人の手腕に掛かっているのですよ。
独身なら自分一人だけを幸せにしてあげればいいわけですから、その責任は自分一人分だけです。
しかし結婚をしたら相方の分の幸せにも責任を持たなければなりません。
双方が二人分の幸せの責任を背負い努力奮闘してゆくことでやっとそれは「幸せな結婚」になるのですよ。
独身よりもむしろ結婚のほうが不安は大きいし背負う責任も大きいのです。
アンテナが鈍るどころかアンテナの感度は独身の頃より上がるでしょう。
それでなければ幸せな結婚にはなりませんからね。
結婚に向いていない女性は…
結婚で仕事に身が入らなくなるタイプの女性は、男性に幸せにしてもらおうと自分の人生を男性に丸投げしてしまうぶら下がり体質な女性です。
結婚に伴う幸せに対する責任を放棄して男性にぶら下がる気満々な人は結婚でハッピーエンド、残りの人生は余生、新婚からもう老後の人生みたいなものです。
そんな無責任な人には結婚は向いていないし、そもそも仕事にも向いていないでしょう。
自分も相手も「幸せの責任」を背負っている
しかし相談者様は仕事にも結婚にも責任を持っているようなので、結婚をすることによって仕事が疎かになることはないと思いますよ。
むしろ結婚を機に仕事への意欲も増すタイプでしょう。
ただひとつ注意してほしいのは、あまり入れ込みすぎて身体を壊さないことくらいですかね。
あなたが幸せの責任を背負っているように、彼もまた同じ責任を背負っていることを忘れないように。
結婚というのは支え合うことが「支合わせ(しあわせ)」なのですからね。