産み時が決められない働き女子座談会3

34歳で婦人科にいったら卵子年齢38歳と言われて。すぐにはじめた不妊治療

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34歳で婦人科にいったら卵子年齢38歳と言われて。すぐにはじめた不妊治療

子どもがいてもハッピーだし、いなくてもパートナーと2人でハッピーに暮らしていくし……。

産んでも産まなくても「どっちでもいい」と考えている人が増えています。とはいえ、妊娠出産にはタイムリミットがあるわけで。

今回は、不妊検査をきっかけに「どっちでもいい」派から「今産みたい!」派にシフトチェンジした実体験を中心に、座談会をお届けします。

佐々木さん(仮名):29歳・未婚。「産んでも産まなくてもどっちでもいい」けど、結婚するなら彼の海外赴任についていかなくてはいけない可能性大。そうなったときに、出産のタイミングはどうなるのか悩み中。IT企業の営業職から2年前に転職し、現在はEC事業のプロモーション部門を担当している。

竹田さん(仮名):30歳・既婚。「産んでも産まなくてもどっちでもいい」ので、いつでも産める状況に身を置くために、産休制度が整っている会社に昨年転職。同じタイミングで結婚。もともとは、土日も仕事に追われるベンチャー企業の営業職。現在はメディアのコンサルタント業務に携わる。

小林さん(仮名):35歳・既婚。「産んでも産まなくてもどっちでもいい」と思っていたものの、34歳で不妊検査を受けたことをきっかけに「子どもをつくらなくちゃ」にシフトチェンジ。広告営業としてバリバリ働いたのち、28歳のとき、結婚を機にメーカーに転職。30歳で新規事業を立ち上げ、現在は管理職。

【第1回】産んでも産まなくてもいい。だから迷う
【第2回】産みどきと転職・異動はどう考えている?

卵子年齢は38歳? 知らなかった事実

——第1回で明かしてくださいましたが、小林さんは不妊治療をされているそうですね。はじめたきっかけは?

小林:33歳くらいまでは「子どもできないけど、仕事楽しいし」と思ってたんですけど、35歳超えての出産っていろいろ大変だっていうじゃないですか。だからその前に病院行こうということで、34歳で不妊検査に行ってみたら、卵子年齢が38歳と言われちゃって。「急いでください!」っていうことで人工授精を決めました。

佐々木:いきなり人工授精からのスタートですか?

小林:それまでにもうタイミング法は試してたんですよね。だから手っ取り早く人工授精です。なにせ卵子年齢38歳ですから! 

そこから4回、人工授精を試したんですけど、ダメで。方法を体外受精に変えて、ちょうど1年前の4月に卵を8個とりだしました。その中で受精したのが3つ。うち、2つを8月に体内に戻したんですけど、それもダメで。受精した卵子があと1つ残っているんですけど、もう私がつらくなっちゃって。それで一度ギブアップしました。

人工授精を始めてから、「ダメ」「ダメ」が続いて毎月生理がくるのが耐えられなくなっちゃった。それから趣味に目を向けて、約半年後にようやく精神的なバランスを取り戻したので、それでまたチャレンジしようかということになりました。

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メンバーと共有することで相談しやすい環境に

——小林さんは管理職ですが、チームのメンバーに不妊治療のことは話していましたか?

小林:事業部のメンバーに「自分のキャリアを考えるうえで、私のケースを参考にしてくれ」と、包み隠さずすべて話しています。こんなに頻繁に病院行くんだよとか、ここに注射を打つんだよ、とか情報をオープンにしてるので仕事も抜けやすいし、体調悪そうにしていると気をつかってくれるのでありがたいです。

身近にここまでガチで不妊治療やっている人ってあまりいないと思うんですよ。いたとしても「へー、不妊治療やってるんだ~……」ってお互い距離感をもって触れない、みたいなことが多い中、あえてすごくオープンに話すようにしています。そのおかげで、キャリアプランの相談にのる際も、子どもをどうするかがすごく話しやすくなってると思う。

佐々木:まわりで不妊治療している人もいるけど、あまり聞かないほうがいいのかなと踏み込まないようにしていたので、リアルな話ははじめて聞きました。

竹田:私のまわりでも不妊治療をしていてそれを公言している人はいます。今の会社だと、男性の方も奥さんと一緒に不妊治療してるとオープンにしていて、「病院によってから出社します」とかの勤怠報告はあたりまえのようにあります。風通しがよくなりますよね。

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——管理職じゃなくて、たとえば営業の仕事をしていたとしたら、不妊治療をするにあたってどんな問題があると思いますか?

小林:やっぱり仕事を抜けられないことが問題になると思います。理解がある上司の場合は別ですけど、そうじゃなければスケジュールの調整がしづらい。もし私がまだ前職の営業の仕事をしていたら、仕事やめないと無理だったと思います。

生理の周期に合わせて、週3とかでいかなきゃいけないんですよ。検査もピンポイントで「この日に来て」とか。直前に「明日にしましょう」なんてザラですし、その日に行ってみたら「やっぱり明日にしましょう」とか!

お金も死ぬほどかかりますし……まぁ私はウキウキしながら医療費控除とかしましたけど(笑)。

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会社に行くと「頑張ろう」と思い直す

佐々木:治療をやめたいと思ったりは……。

小林:一番つらかったときは、このつらさと事業責任者のストレスの両立は無理だと思いました。でも、会社に行くと思い直すんですよ。メンバーが理解あるし、応援してくれてる。私に子どもができたらうれしいってみんなが言ってくれてる。それでいままで続けられています。

——パートナーはどう考えてらっしゃいますか?

小林:人工授精のときは「頑張ろう!」だったけど、体外受精で私がすごくしんどそうだったときは「もう子どもいらないよ」と。私が不健康になるくらいなら、というのはあったみたいです。

——どこまでやるか。不妊治療をはじめるときに、やめ時を考えておいたほうがいいとよく聞きます。

小林:今から子宮筋腫を除去する手術をして、旦那側も精子の質をよくするサプリメントなどを飲んでいて、考えうる原因をすべて取り払ってから今度はチャレンジするので、これで無理だったらやめます。

——竹田さん、佐々木さん、将来的に自分が不妊治療することになったら?

竹田:自分だったら……。あまり言いたくはないです。ちょっとした気恥ずかしさもあるというか。私にとってはプライベートなこと過ぎて、オープンな感じにはできないと思います。

佐々木:結婚、海外移住の可能性、転職など考えることが多すぎて、全然想像できません……。

小林:ほんとにさー、30代、やること多すぎじゃないですか?

一同:たしかに!。

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(構成:須田奈津妃)

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