BE:FIRST・LEOさんインタビュー・後編

「失敗や後悔も含めて今の自分を作っている」BE:FIRST・LEOが燃え殻の本を読んで考えたこと

「失敗や後悔も含めて今の自分を作っている」BE:FIRST・LEOが燃え殻の本を読んで考えたこと

2021年11月に結成された7人組ダンス&ボーカルグループ「BE:FIRST(ビーファースト)」。

デビューシングル「Gifted.」のYouTube再生回数は1,870万回、5月18日にリリース予定の2ndシングル「Bye-Good-Bye」は1984万回*と大ヒットを記録しているほか、4月からグループ初の冠番組『BE:FIRST TV』(日本テレビ系)がスタート。また、今クールの連続ドラマ「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~」(読売テレビ・日本テレビ系)の主題歌『Betrayal Game』を担当するなど今注目のグループです。*2022年5月14日現在。

そんな「BE:FIRST」のメンバー・LEO(レオ)さんが、ベストセラー小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』やエッセイ集『すべて忘れてしまうから』などで知られる燃え殻さんの著書を愛読していることが、ファンの間で話題に。

4月27日に発売されたエッセイ集『それでも日々はつづくから』(新潮社)を中心に、燃え殻さんの作品の魅力について伺った前編に続き、後編ではデビューから半年たって思うことや今後の展望について伺いました。

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仕事を「こなさない」デビュー前も後も意識していること

——2021年11月にデビューして半年ほど経ちましたが、意識の変化などはありますか?

LEOさん(以下、LEO):変わらなきゃいけないこともあると思うのですが、自分が大切に思っているものは変わりたくないと思ってます。常にメンバーみんなで意識していることは「こなさない」ということ。1秒という時間はみんな同じで。

例えば、ライブに来てくださる時間もその方の命をいただいていることと同じくらい尊いものだと思うんです。だからこそ、そこで、自分たちが100%以上の力を出すことは、絶対にマストなんです。だから、「こなさない」ことは最初から思っていることですし、変わりたくないと考えています。

あと、どんな状況にあったとしても、自分は自分だから、偽りたくないし、自分に嘘(うそ)をつきたくもない。「こういう人間でありたい」という自分の人道や生き方に背いていると思うので、変わりたくないんです。

——1秒という時間はみんな同じ……。

LEO:1秒1秒って絶対に過去になっていく。ステージに上がるときも、自分がどんなに疲れていて喉が枯れようとも、来てくれた方の1秒と変わらない。その時間を、どんな理由があろうと粗末にすることは、決してあってはならないことだと思います。

今、こうして僕に時間をくださっている1秒もそうですけど、自分に関わってくれているすべての人に対して、その一秒というのは、「人生をもらっている」「命をいただいている」ことと一緒だと。そこは粗末にしたくないので、自分に関わってくれている時間は、なるべくマイナスの感情が多くならないように心がけています。

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「僕は僕の人生しか歩めない」から…燃え殻さんへの憧れ

LEO:今回の燃え殻さんの『それでも日々はつづくから』も、1日の出来事なのにとてもページ数が多くて。多分、時間にしたら一瞬なのに、これだけ厚みを持って、しかもこの一冊で、自分の中のいろいろな感情が湧き上がってきました。笑ったし、考えさせられたし、「あぁ~!」ってなったし、ちょっと悲しい気持ちにもなりましたし……。喜怒哀楽ではないですけど、感情の動きがすごかったんですよね。しかも、エモーショナルで。絶対に自分では考えられないことばかり。だって、こんな経験したことないですよね? 燃え殻さんの人生がうらやましいなあって。

——どんな部分が?

LEO:燃え殻さんが歩んできた人生とか、書くものに対して憧れがすごくあるんです。シンプルに、うらやましいなって思います。

——憧れなんですね。

LEO:「僕は僕の人生しか歩めない」ということを分かっているので、だからこそ燃え殻さんのような人生に憧れます。そういう意味で今、演技にも興味があります。その役になることで、誰かの人生を歩めることにすごく魅力を感じているというか。だから、こういうエッセイや小説を読んで「もしそうなったら……」っていつの間にか自分に照らし合わせているのかもしれないですね。

「自分は自分しかいない」から…僕が大事にしていること

——「僕は僕の人生しか歩めない」って言われてみるとまさにそのとおりで、とてもすてきな言葉ですね。

LEO:小さい頃から親に、「LEOはLEOらしく」と言われて育ってきたんです。燃え殻さんは、「自分の代わりはいる」という言葉を使っていて、それも真理だと思うと同時に、僕は「自分は自分しかいないから、世界のどこを探しても代わりはいない」と思っています。

昨日も友達の相談に乗っていたんですけど、そんなことを話していました。僕に置き換えるなら、歌を歌うときも僕にしかできない表現であったり、自分が歌うことによって自分色に染まっていくというか。そういうことを大事にしています。「自分は自分しかいない」し「君は君しかいない」と思うと、ポジティブになれるんです(笑)。

——ポジティブと言えば、今日もいらっしゃったときに元気に挨拶されていて、思わずこちらも元気になりました。

LEO:ありがとうございます。僕はいつも「みんなで一緒のものを作っている」ということを意識しています。

例えば、朝4時入りで日をまたいで仕事が終わったとしても、その時間の前後には、僕たちよりも長い時間作業だったりをしてくださっているスタッフさんがいる。だから、僕たちよりも絶対に大変だと思うんですよ。そう考えたときに、僕たちが、「疲れた」という言葉を使うのは違うな思っていて。だったら、「ありがとうございました! このあともよろしくお願いします!」って明るく言ったほうが、自分的にはいいと思うんです。よく現場で、「元気だね」って言われる理由はそこで、「うるせー」って思われてもいいんですよ(笑)。それが自分の生き方に合っていると思っています。

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「BE:FIRST」に関わるすべての人たちがチームメイト

——LEOさんがおっしゃっていることって決して芸能界だけではなくて、私たちが仕事やいろんな人と関わっていく上ですごく参考になるというか大事なことだと思います。「みんなで一緒のものを作っている」という意識はどんなふうに芽生えたものなのでしょうか?

LEO:僕は、練習生時代が長いので、自分一人じゃ何もできないことや、周りの人のありがたみを分かっているつもりではいるんです。お客さんが誰もいないライブハウスで歌ったこともありますし、手の平返しも受けてきましたし、メンタルが崩壊した時期もありました……。もし、練習生時代に自分の力で成功していたら「俺は一人でやれる!」と思ったかもしれないけど、自分一人では何もできないことを重々理解しているんです。だから、周りの人たちに対する感謝の気持ちがすごく大きいのかもしれません。

そう考えると、ファンの方も含めて、「BE:FIRST」に関わってくれているすべての人たちはチームメイトだと思っています。こうやってインタビューしてくださる方だったり、ちょっとでも「BE:FIRST」を応援したいと思ってくださる方に対しても、僕はみんな一緒のチームだなって思うんですよね。

僕たちは、“大きな世界”ということを掲げているのですが、実現するためには、「周りの人に愛されなきゃ、応援してもらえなきゃ、来来来世ぐらいじゃないと無理じゃない?」って思う。そのためには、「僕もみんなのことを愛して、自分も愛してもらう」ということが大事だなと感じています。

失敗や後悔も含めて今の自分を作っている

——生きていれば失敗することや後悔することもあると思います。そんなときはどんなふうに向き合っていますか?

LEO:これも親の教えではあるのですが、「やらなくて後悔するよりも、やって後悔」と言われて生きてきたので。もちろん、失敗や後悔もあります。「あのとき、勇気を出して挑戦しておけばよかった」とか、「もっと早い段階でこの勉強をしとけばよかった」とか。でも、今の自分があるのは、そういう自分があったからだなって思うんです。どこかで歯車がズレたりとか、今とは違う歩幅で歩いていたら、多分、今の自分はいないんじゃないかって。そう思うと、叶わなかったことも、傷ついたことも、全部それでよかったんだって思えるんですよね。

——選んだ道を「正解」にしていくということでしょうか?

LEO:自分の人生は「正解だ」とも、「不正解だ」とも思ってなくて。ただ、自分はこういう人でありたいっていうのがあるじゃないですか。自分が死んだときに、お葬式に来てくれた人が、「LEOって、ああいう人だったよね」って話した内容が、自分がこうありたいと思っていたものだったら正解だなって思います。なので、自分の人生が正解か不正解かは、死後の世界で分かるっていう(笑)。そういう人であろうとは思っています。

「展望より積み重ね」BE:FIRSTが大事にしていきたいこと

——では、最後に今後の目標や展望についてお聞かせください。

LEO:「BE:FIRST」は、日本の頂点、アジアの頂点、世界の挑戦権ということを常に掲げているグループなので、それを達成するには、自分たちが愛され続けて、自分たちも愛し続けるグループでなければいけないと思います。だから、「BE:FIRST」が発信する音楽は、すべて自分たちが誇れるものにしなきゃいけない。「あの曲はもっとこうしておけばよかった」ということがないようにしないと。その積み重ねだと思います。

あと、ヒットするからこの曲を出すのではなく、自分たちが表現したいものをやっていきたいと思っています。あくまで、自分たちが主体で、それに共感してくださる方々がいるということ。世界進出してビルボードで1位を取ったときは、「ファンの方々を含めて、自分たちに関わってくれたすべての人でつかみとった夢だ」ってきっと感じると思うんです。だから、応援してくれる母数というか、愛の大きさや自分の誇り、表現方法をどんどん広げていって、それが伸びた先にも広がっていくことで叶うことだと思っています。

——ありがとうございました。ちなみに、LEOさんは落ち込んだときはどうしてるんですか?

LEO:落ち込んだときですか? 誰かに話すときもありますけど、自分に相談しますね。自己解決というか。「それでもこれが正解だった」と思える理由を探します。うまくいかなくてすごく落ち込んだときは、「落ち込んでもしょうがないし、次頑張るしかない」って思ったり、「失敗したところを直せば、次はきっと失敗しないだろう」って思ったり、燃え殻さんのように「これもきっと運命なんだろうな」と思ったりと。「どう思う?」って、自分の中で自分に相談していますね。

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(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:宇高尚弘)

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