美髪を育てるヘアブラシ、どう選ぶ? タイプ別特徴をプロに聞きました

美髪を育てるヘアブラシ、どう選ぶ? タイプ別特徴をプロに聞きました

美髪づくりにはブラッシングが欠かせないと言いますが、ヘアブラシには多くの種類があり、何を基準にどう選べばよいのか、いつも迷います。

美容師で美髪のためのケアを追求する三谷遥さんに聞くと、「ヘアブラシは、髪質や理想のヘアスタイルなど使う目的によって変えるほうがケアやセットがしやすくなります。それぞれのブラシの特徴を理解してから選ぶとよいでしょう」とのことです。そこで「ヘアブラシの選び方・使い方のコツ」について、前後編の2回で詳しいお話を聞きました。

今回の前編では、ヘアブラシの種類と選び方について教えてもらいましょう。

ヘアブラシの素材別、タイプ別の特徴は

はじめに三谷さんは、ヘアブラシの種類からこう説明をします。

「ブラシ部分の素材は大きく分けてプラスチックと天然毛があり、またナイロンや樹脂、木製などもあります。プラスチックやナイロンは、よく目にする、日常であれこれと使い回しがしやすい安価なタイプが多いですが、静電気が発生しやすいのが難点です。一方で天然毛は動物の毛を使用しており、価格は少し高いですが、静電気が起こらず、髪にツヤが出やすくなります」

それぞれの素材べつにも多くの種類があるようですが、どういう髪質にどのタイプが合うのでしょうか。三谷さんは次のようにブラシの種類を挙げてそれぞれに説明をします。

(1)デンマンブラシ
片面に目の細かいブラシがついている、一般によく目にするタイプです。髪をとかしたい場合やボリュームはそう出さずにストレートにしたい場合、また手早くドライ&ブローしたい場合に適しています。デンマンという名称はイギリスのメーカー名に由来します。プラスチックや天然毛などのタイプがあります。

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(2)スケルトンブラシ
(1)のデンマンブラシと形状はよく似ていますが、デンマンブラシよりブラシの1本ずつの感覚が広く開いています。からまりやすい髪、からまっているとき、太くてかたい髪や、ヘアスタイルを崩さずに整えたいとき、パーマヘアに向いています。プラスチック製です。

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(3)ロールブラシ
360度にブラシがついています。ボリュームを出したい、カールを出したい、ふっくら感を出したいなどのヘアスタイルを作るときに向きます。また、(1)のデンマンブラシや(2)のスケルトンブラシよりもツヤが出やすいでしょう。プラスチックや天然毛などのタイプがあります。

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(4)クッションブラシ
ヘッドの台座がクッションのように弾力があるタイプです。ブラシ部分のすき間は広く、髪にダメージを与えずに髪をときながら、ソフトなタッチで頭皮マッサージができるのが特徴です。抜け毛が気になる場合に選ぶとよいでしょう。ヘッドは木製やプラスチック製、ブラシはプラスチックや竹、天然毛などのタイプがあります。

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(5)パドルブラシ
(4)のクッションブラシの進化系のタイプで、ほかのヘアブラシよりもヘッドが大きく、名称はカヌーのパドルに由来します。クッションブラシ同様に台座には空気穴があり、空気の出入りで弾力が生じています。

頭皮や髪の汚れの除去、毛髪のからまりをほどくナイロン製や、静電気を起こしにくい木製があり、頭皮のマッサージによる血流促進、抜け毛対策に向きます。またロングヘア、ボリュームヘアの人に適しています。そのデザインや特徴から、近ごろメディアで紹介される機会が多いようです。ヘッドは木製やプラスチック製、ブラシはプラスチックや竹、天然毛などのタイプがあります。

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猪毛と豚毛の特徴は

ブラシ部分が天然毛のタイプが気になります。三谷さんは、「猪毛と豚毛があり、それぞれ特徴が大きく異なります。自分の髪に合うタイプを選ぶ、またはうまく使い分けるようにしましょう。プラスチック製より値段は高くなりますが、使い心地やツヤ出しなどで重宝するでしょう」と話し、次のように整理します。

・猪毛……豚毛に比べてブラシ(毛質)が硬く頭皮にまで行き届いてくし通りもよく、毛量が多い、髪が太い、硬い人に向く。水分と油分が含まれているため、静電気が起こりにくく、ツヤ、まとまりが出てサラサラになる。

・豚毛……ブラシ部分がとても柔らかいため、髪が細い、切れ毛になりやすい、柔らかい髪質の人に向く。また静電気が起こりにくく、ブロー時の仕上げに使うと髪の表面にツヤが出る。

くし形のコームの使い方は

「さらに、ヘアブラシではないですが、くし形のコーム(ヘアアクセサリーではない)も1本あると便利です」と話す三谷さんは、その使い方をこう説明します。

「アウトバスでの洗い流さないトリートメントやヘアオイルを髪全体に浸透させたいとき、また、髪を分ける、逆毛を立てるなどヘアアレンジの際に重宝します。髪の毛をまとめやすくツヤが出やすいというメリットもあります。プラスチック製や竹櫛製があるので好みで選んでください」

複数のヘアブラシをシーン別に選ぶ

それぞれのブラシの特徴が分かったところで、三谷さんは選び方について次のようにアドバイスをします。

「これらの用途を理解しておいて、髪をとくタイミングやシーン別に、例えば朝や寝る前、シャンプー前のブラッシングケア用、お出かけ前のセット用、お風呂上がりのブロー用、頭皮のマッサージ用などをそれぞれ、店頭で手に取りながら選びましょう。

いつも同じ1本のブラシだけを使うのではなく、そのときどきのシーンの必要性に合わせたブラシを数本、用意しておくと効率的に美髪ケアが実践できるでしょう」

聞き手によるまとめ

ヘアブラシの種類や使い分けが理解できたところで、さっそくショップに出かけました。いつもは陳列棚をなんとなく眺めて色やデザイン、形状で選んでいましたが、視点が美髪のための選び方に変わり、ドライ用、マッサージ用、ブロー仕上げのツヤ出し用に3本を購入してみました。これをきっかけにヘアケアへの意識が高まり、ブロータイムが楽しくなった次第です。

次回・後編では、プロはヘアブラシをどう使い分けているのか、また、ブラシの適切な洗い方について紹介します。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

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