きれいになるための健康法を試してみても、肌がガサガサになったり体調を崩してしまったり、あまりいい結果が生まれずにガッカリした経験はありませんか? 失敗しない健康法を知る手がかりがありました。
中医体質学により人の体質を9つにわけて判定するダイエットアプローチ本『あなたが「やってはいけない」ダイエット』(小学館)の著者で、美容健康サロン「BHY」代表の尹 生花(いん・せいか)さんが、体質ごとの体との付き合い方を伝授。今回は「湿熱体質」です。チェックリストで当てはまるか見てみましょう。
なぜ体質が大事なの?
TYPE-A:バランスがいい平和体質って?
TYPE-B:頑張りすぎに注意したい気虚体質
TYPE-C:手足が冷えがちな陽虚体質
TYPE-D:陰虚体質は唾液ごっくんで乾燥防止
TYPE-E:痰湿体質さんにハトムギ茶がオススメな理由
【この記事はココ!】TYPE-F:プチ断食が向いてる湿熱体質
TYPE-G:イライラしがちな瘀血体質は休息を意識
TYPE-H:気郁体質にはスマイルを
TYPE-I:特禀体質は胃腸を大事に
湿熱(しつねつ)体質のチェックリスト
・体型はやや太り気味、もしくは色白で痩せている
・湿気と暑い環境が苦手
・短気で怒りっぽい
・肌はオイリーで、化膿しやすい
・肌色が黄色っぽい
・ニキビや吹き出物が出やすい
・口の中が苦く感じることがあり、口臭が気になる
・食欲旺盛で甘いものが好き
・便がねばねばしている
・傷ができると跡になりやすい
・一見社交的だが、実は無理をしている
9つの体質チェックでいちばんYESの多かったものが自分の体質ですが、体質は複数持っていることもあります。YESが4つ以上ついた場合、その体質を持っている可能性があるので見ておきましょう。
湿熱体質は「熱と脂っぽさが悩み」
【特徴】
水分代謝が悪くて体に熱がこもるため、夏が特に苦手で湿気の多い場所もダメ。顔は脂っぽく、ニキビや吹き出物に悩まされがちです。常に口内に苦みを感じ、口臭も気になります。甘いものが好きで食欲旺盛な一面もあるでしょう。体型はやや太り気味か痩せていて、あごがとがっている人が多いようです。性格は社交的で明るいのですが、実は無理をしていることもあって、内心イライラしているため突然短気な面があらわれることも。
【不向きなダイエット】
水と熱が体内にこもっている湿熱体質は、体を温める「糖質オフダイエット」、「しょうがダイエット」、「コーヒーダイエット」、「ラム肉ダイエット」は避けましょう。脂っぽいので「オイルダイエット」でオイルを摂ることも効果が感じられないだけでなく、肌に不調が出やすくなってしまいます。
「スイミング」は熱が外に一気に出るため心地よいのですが、湿気が多いのがデメリット。体に負担がかかるので長居は禁物です。「サウナ」や「ホットヨガ」も熱と湿気があるため相性がよくありません。汗を流したいなら負荷の高い運動を選びましょう。
逆におすすめなのは「プチ断食」。余分な熱が下がりやすくなるため、体がすっきりと感じられるはず。
湿熱体質の働き女子は「熱を避けた生活をする」
普段より運動を習慣化して汗をたくさんかいて、熱がこもりにくい状況を作るのも手です。
しかしなかなか会社で汗をかくほどの運動をするのは難しいかと思います。簡単にできることであればミントティーなどの体を冷やす飲み物を摂りましょう。緑豆茶や菊茶などもおすすめです。熱いものや辛いものは熱がこもりやすいので避けたほうがいいのですが、どうしても摂りたいときは朝に軽く摂ってください。逆に夜は熱を押し込める時間なので、ニキビが出やすくなってしまいます。
こういった、日常で少し気をつけるだけで体に変化が現れます。ただ「悪い習慣をやめてみる」というだけのことでいいのです。ご自身で実感すると、もっと試したくなりますよ。
※チェックシートは簡易化されたものです。より正確に自分の体質を知りたい方は、BHYホームページの「中医体質学に基づく09つの体質」をご参照ください。
(構成:薮田朋子)