「ソロ活」「おひとりさま」など、積極的にひとりの時間を楽しむ人が増えています。
経済的にも精神的にも自立した大人女性だからこそ、ひとりで過ごす時間は、自分のペースを取り戻すための大切な時間になるはず。
今回は、AbemaTV『Wの悲喜劇 〜日本一過激なオンナのニュース〜』で「ひとり上手女子」でお留守番MCとして出演する、遼河はるひさんに「自分のペースで生きるコツ」を聞きました。
後編は「自分の軸を保つ方法」についてお届けします。
自分の勘を信じているから、他人の目は気にしない
——元タカラジェンヌでもある遼河さんのご経歴を見ると、48倍というもっとも倍率の高い年に宝塚音楽学校を受験したり、退団後は資格を取ってベビーシッターのアルバイトをしてみたり……。僭越ながら、なかなか人が行かないようなところに行くなぁと思いました。
遼河はるひさん(以下、遼河):そう見えますか(苦笑)。もともと、「こうなりたい」とか「将来は絶対にこうしたい」というのがあまりないんです。だけど「これだ!」と思ったことには打ち込みます。自分の勘を信じるタイプというのかな。だから、人の目も気にしないですし。
——素直で潔くて、やっぱりかっこいいです。それって元々の性格ですか?
遼河:いえ。小さい時は人の目を気にする子でした。学芸会でも恥ずかしくて、踊れない。ひとり突っ立っていて、挨拶もできない。大人になるにつれて成長しました。
——人ってそんなに変わるんですね。何かガツンとマインドチェンジが起こるようなきっかけがあったんですか?
遼河:2001年に、月組から宙組に組替えになったことですね。実は、月組の時はちょっと伸び悩んでいる感じがあって、「自分はずっとこのままなのかな……」という漠然とした不安があったんです。変わりたいんだけど、殻を破るタイミングが掴めずにズルズルときてしまって。
でも宙組という新しくできた組に行くチャンスをもらった。ここでもっと自分を出そうと思ったところから変わりましたね。新人公演の主演をいただいたりもして、舞台に立つうえでの自信にもなりました。
気分は10秒で切り替える
——環境が変わると、リセットするチャンスになりますよね。日々の気持ちのコントロールはどうしていましたか?
遼河:気持ちは日々訓練でしたね。舞台の直前に呼ばれて怒られることもあったんですけど、それを気にしたり引きずったりしたまま舞台に立っても、誰のためにもなりません。何よりお金を払って観に来てくださっているお客様に失礼ですよね。だから、一瞬で切り替えるように練習していました。
——私も何かと引きずりがちなので、その方法が知りたいです。
遼河:まず「気持ちを切り替えるぞ」と自分で決めること。そしてちょっと人から離れたところ、例えばお化粧室とかで、10秒だけすごく真剣に考えてみる。「最悪こんなことが起こっても……うん、まあ大丈夫!」と。5分でも10分でもいいんですけど、時間で区切ることが大切だと思います。短い時間でも悩みきれば「よし!ちゃんと考えた」って、ちょっと前向きになれますよね。
——やってみます。
遼河:それから、何かを引きずりながら職場に行ってしまう女性に一度試してほしい方法があって。それは何かを演じてみるというもの。今日はこんなキャラでやってみようって役作りするんです。例えば、「明るくて、何でも『はい!』って笑顔で言うキャラクターになって玄関を出よう」と思うだけで切り替わることもある。
——今日1日だけは、ってやつですね。
遼河:そう。何かイヤなことがあった時に、ずーん……と沈むのではなくて、そんな時だからこそ「こんな人だったらいいな」とイメージして演じてみるんです。
アクセサリーは自分で買うことに意味がある
——女優になり切ってやってみます。そういえば今年の1月に行われた日本ジュエリーベストドレッサー賞の授賞式の受賞スピーチで、「ジュエリーをプレゼントしてくれる男性は周りにいない。自ら店に足を運び、購入したいと思います」と話されていたのが印象に残っています。
遼河:今日つけているネックレスも自分で買ったものです。
——よく似合っています。世の中にはアクセサリーは恋人がプレゼントしてくれるものみたいに考える“女の子”は多いかもしれません。でも、自立した大人の女性として、自分のために使えるお金があるとか、好きな仕事で稼ぐって、自分のペースを保つうえでも必要なんじゃないかなって思うんですよね。
遼河:私は、アクセサリーやブランドアイテムなどは自分で買いたい。もし付き合っている人に買ってもらうものだと思っていたら、別れちゃった時に、それまでの価値が減ったように感じてしまうと思うんです。
でも一方で、この仕事が終わったらこれを買おうって思って購入したネックレスとかピアスなら、愛着も感じられるし、どんなことがあっても価値が変わらない。それに、自ずと自分の仕事の足跡も見えると思うんですよね。この時こんなに大変だったけどやりきったな、とか。
「これを買おう」と目標を持つことで仕事の糧にすることもできる。例えば、ブランドもののバッグが欲しいと思ったけど、今の自分ではふさわしくないと感じて、買うことを諦めた。でも、「いつか」って思いながら仕事をして、いろんな人と出会ううちに、「あ、今なら手を伸ばせば届きそう」「少し背伸びしたらいけそう」って思う瞬間がくる。それって自分の成長ですよね。だから、欲しいものは自分で自分に買うことに意味があるんじゃないかと思います。
本日夕方17時から再放送のAbemaTV『Wの悲喜劇 〜日本一過激なオンナのニュース〜』では、遼河はるひさんが、「蛾を飼うのが趣味」の「ベイビーレイズJAPAN」渡邊璃生さんや、別居婚していたトイアンナさんら「ひとり上手女子」と熱く語り合います。昨日見逃してしまったという方もぜひチェックしてください!
(取材・文:ウートピ編集部 安次富陽子)
■番組情報
『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』
男子は見なくて結構! 男子禁制・日本一過激なオンナのニュース番組がこの「Wの悲喜劇」。さまざまな体験をしたオンナたちを都内某所の「とある部屋」に呼び、さまざまなゲストたちが「その時どうしたのか?オンナたちのリアルな行動とその本音」を徹底的に聴きだします。現在産休中のSHELLYさんに代わり、お留守番MCに遼河はるひさんが登場。「そんなことテレビで言っちゃっていいの?」…いいんですAbemaTVですからタブーに挑戦します。
今回のテーマは「ひとり上手女子」。その実態に迫ります。
放送日時(再放送):2018年4月29日(日)17時~18時
放送チャンネル:AbemaNews
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