紫外線ダメージから頭皮と髪を守る洗い方【美髪のプロに聞く】

朝シャンはNG! 紫外線ダメージから頭皮と髪を守る洗い方【美髪のプロに聞く】

SHARE Facebook Twitter はてなブックマーク lineで送る
朝シャンはNG! 紫外線ダメージから頭皮と髪を守る洗い方【美髪のプロに聞く】

夏のピークは過ぎましたが、汗ばむ日は髪や頭皮に、汗や皮脂、におい、紫外線のダメージが気になって、ついごしごしと洗うようになります。

美容師で美髪のためのケアを追求する三谷遥さんに尋ねると、「紫外線の影響を受けた頭皮を長時間、また朝に洗うと、さらに頭皮や髪にダメージを与えることになります」と話します。そこで、紫外線から頭皮と髪を守るための洗い方を教えてもらいました。

【関連記事】ポイントは「すぐに洗い流す」 プールの後のヘアケア

シャンプーは1日に1回で充分。朝洗うのも避けて

はじめに三谷さんは、してはいけない頭皮と髪の洗い方について、次のように説明をします。

「夏は、汗や皮脂で汚れていると思って、長時間洗う、また、2回以上のシャンプーをしがちですが、それは間違いです。海やプールの後は、海水や塩素が髪に付着しているので、二度洗いをするとよいのですが、日常のシャンプーは1回で十分です。

過剰にシャンプーをすると、洗い流された頭皮の皮脂の不足を補おうとして、さらに皮脂が分泌されます。すると毛穴に皮脂が詰まり、栄養素や酸素を遮断するなどで、毛根や毛穴付近が炎症を起こしやすくなり、抜け毛の原因にもなります。

また、シャンプー中の頭皮は濡れてふやけている状態なので、つめを立てて洗う、ヘアブラシで洗うなどすると、頭皮を傷つけ、傷口から雑菌が入り、炎症が起きる、フケを発生させるなどの可能性があります」

洗いすぎはいいことは何もないようです。続いて三谷さんは、「朝に髪を洗うことは、紫外線対策にとってよくない」とも話します。

朝にシャンプーをすると、頭皮を紫外線から守る働きのある脂の分泌量が、日中に減少します。頭皮の脂は、シャンプーから5・6時間後に通常の分泌量に戻ります。頭皮の保護膜である脂が少ない状態で外出をすると、紫外線の刺激によるダメージを受けやすくなります。そのため、シャンプーをするのは夜がよいと言えます」

さらに洗い方について、
「毛髪同士をこすり合わせると、摩擦に弱いキューティクルがはがれ、髪の内部まで紫外線のダメージを受けやすくなります。このあとで紹介する洗い方のすべての段階で、避けてください」と三谷さん。

シャンプー前に「予(よ)洗い」をする

次に三谷さんは、「洗髪の際にはまず、お湯だけで流す『予洗い』を念入りに行うことが重要です。その後のシャンプーによる洗浄とすすぎをスムーズにするためです」と説明をし、次のように、予洗いをふまえた頭皮と髪の洗い方をレクチャーします。

(1)ヘアブラシで髪の汚れを落とす

まず、髪をお湯で濡らす前に、からまりをほどくように毛先をヘアブラシでときます。次に、生え際からていねいに、毛先へととかしていきます。目的は、からまっている髪をほどく、髪に付着したごみを取る、頭皮のフケを浮き上がらせることです。

からまった髪を無理矢理引っ張って洗う、また、ごみが髪に付着したままこすれるなどすると、抜け毛や枝毛ができ、頭皮も傷みやすくなります。

(2)「予洗い」を入念に行う

38度前後のぬるめのお湯で、シャワーを頭皮にまんべんなくかけるようにして、髪を指に通しながらすすぎます。髪に付着したゴミや汚れを洗い流すイメージで、入念に行いましょう。

(3)シャンプーは1回のみ

1回あたりのシャンプーの量の目安は、耳から首までの長さのショートヘアなら1円玉サイズ程度、あごから肩までの長さのミディアムヘアは100円玉サイズ程度、肩から下の長さのロングヘアは500円玉サイズ程度です。

シャンプーをいきなり地肌にべたっとつけるのではなく、まずは手のひらでよく泡立ててから、頭皮にのせます。次に、泡で汚れを取るように、指の腹で力を入れずに、頭皮をていねいにもみ洗いをします。

毛髪は手ぐしをするように、髪全体に泡をなじませて洗います。先に説明したように、シャンプーには時間をかける必要はなく、回数も1回で充分です。

(4)シャンプーは頭皮から洗い流す

シャンプーを洗い流す際は、髪の先からシャワーをかけるのではなく、頭皮から毛先に向かって2・3分をかけて、泡が残ることがないようにていねいに流します。とくに、後頭部、えり足、髪の生え際、耳のうしろは、シャンプー剤が残りやすいので慎重に流しましょう。

(5)ヘアトリートメントなどは一時放置して洗い流す

シャンプー後は、ヘアトリートメントやリンス、コンディショナーを毛先から数センチだけ、目安として髪の長さの半分までにつけましょう。毛根に近い部分は健康なので、根もとからつける必要はありません。

そして、すぐに洗い流さずに、髪の部分だけをヘアブラシでとき、毛髪の流れをよくします。また、浸透させるために手をパーにして、毛髪をこすり合わせるのではなく、手のひらで毛先を抑え込むようにはさむ「手アイロン」をしましょう。その後、2~5分放置をしたあとに、軽く洗い流します。

(6)頭皮に化粧水を塗る

紫外線を浴びたときは、頭皮が日焼けや乾燥などでダメージを受けています。そのケアとして、夜、洗髪して頭皮の汚れを落とした後に、頭皮に化粧水を塗りましょう。頭皮用の化粧水が市販されていますが、手持ちの顔用の化粧水を利用してもよいでしょう。塗り方は、育毛剤を塗るときのように、つむじや髪の分け目の数か所の頭皮にボトルの先端の化粧水が出てくる部分をあて、少量をたらし、手の指の腹で頭皮をポンポンと軽くたたきながら浸透させます。

最後に三谷さんは、普段からしておくとよい髪の紫外線対策について、こうアドバイスをします。

「日中、外出をするときは、紫外線をカットする髪用の日焼け止めスプレーを使い、またできるだけ紫外線を浴びる量を少なくするために、紫外線カット99%以上の日傘や帽子を利用しましょう」

これまで、紫外線をたくさん浴びた日や汗の量が多かったときは、シャンプーをごしごしと2回ほどしてケアをした気分になっていました。それは間違いであり、頭皮には刺激を与えないようにして、毛髪はこすり合わさずに、ソフトに洗髪するべきだということです。特に、シャンプー前の「予洗い」とすすぎがポイントとのことで、毎回忘れずに実践したいものです。

(取材・文 藤原 椋/ユンブル)

この記事を読んだ人におすすめ

この記事を気に入ったらいいね!しよう

朝シャンはNG! 紫外線ダメージから頭皮と髪を守る洗い方【美髪のプロに聞く】

関連する記事

編集部オススメ

仕事と恋愛、キャリアとプライベート、有能さと可愛げ……女性が日々求められる、あるいは自分に求めてしまうさまざまな両立。その両立って本当に必要?改めて問い直すキャンペーンが始まります。

後悔のない30代を過ごしたい。ありとあらゆる分野のプロフェッショナルに、40歳から自分史上最高の10年を送るために「30代でやっておくべきこと」を聞いていきます。

記事ランキング