起床時のたった10秒で変わる! ほっそり腹筋を作る美トレ

モデルの中村アンさんや女優の榮倉奈々さんなど、筋肉を鍛えて美しいボディラインを保っている“美トレ女子”。健康的で引き締まった体が魅力的です。
ジムに通ったり、厳しいトレーニングが必要なのでは? と思う人も多いでしょうが、バレエ用品メーカー「チャコット」のスタジオで、パーソナルトレーナーを務めていた鈴木謙太郎さんによると「ポイントさえ押さえれば筋肉を美しく鍛えられる」そう。
というわけで、鈴木先生に“美トレ女子”に向けたトレーニング方法を伺います。今回は、「腹筋の鍛え方」です。
ポーズをキープする美トレで美しい腹筋を!
「女性にありがちな姿勢として、腰が反り、股関節が内股になっている状態をよく目にします。男性より筋肉が弱いので、悪い姿勢になりやすいのです。
そこで正しい姿勢で10秒間、腹筋に力を入れた状態をキープすることで、お腹回りの筋肉を強化し、日常でも正しい姿勢がとれるようになります。そして、縦にうっすら線の入った美しい腹筋を手に入れられる黄金のポーズをご紹介します」(鈴木)
(1)背中と床の間にクッションを入れ、上体を起こす。
(2)頭を両手で抱えるように支え、床から肩甲骨が離れた状態を10秒キープ。
(3)深呼吸をしながら3~5セット行う。(姿勢を維持)
このポーズでは状態を起こしたまま、お腹には力が入っている常態を維持。
美トレの体内外への影響
「筋肉を動かすことで、自律神経の交感神経が優位となります。その際アドレナリンというホルモンが分泌され、脂肪をエネルギーに変えて身体を動かしてくれます。運動を行うと、交感神経と副交感神経を上手にきり変える事が上手になります。自律神経が整い、精神面にもよい影響があるのです。
活動したり緊張したりしている時に働くのが交感神経。休んでいる時やリラックスしている時に働くのが副交感神経。自律神経は即座に、どちらにも作動する事が大切です。
例えば、怒りたくても怒れない、我慢してしまう状態が続くと副交感神経優位な状態になってしまいます。このような環境で副交感神経優位の時間を作りすぎるのが現代人なんです。いろいろな気晴らし方法でワクワクを感じる事も積極的に取り込んでみてください。慢性的に副交感神経が優位になると筋トレの効率も悪くなります。加えてお腹をこわしたり、寝起きが悪いという弊害も生まれます」(鈴木)
朝に10秒力を入れてこちらのトレーニングを実践するだけでも、交感神経にスイッチを入れるきっかけになるそうです。しっかり筋肉を使ってあげることで、心と身体の健康も手に入れましょう。
(パツワルド敬子)
パーソナルトレーニング専門ジム「Mind Body」代表として、バレエ・ヨガ教室を行うチャコット渋谷スタジオにて「特別講座』を担当していた。トレーニングの指導を主にプロ・アマチュアスポーツでの現場で活動し、高校野球では甲子園初出場、大学バスケットボールでも大学選手権優勝に貢献するなど、チームの意識・体力の引き上げ、育て上げる手腕が評価されている。女性誌等で「肩こり・猫背改善とトレーニング」も執筆。