ポイントは「すぐに洗い流す」 海・プールの後のヘアケア【美髪プロが教える】

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ポイントは「すぐに洗い流す」 海・プールの後のヘアケア【美髪プロが教える】

海水浴やプールの後、髪がぎしぎしなって一気に傷みが進むように思うことはありませんか。美容師で美髪のためのケアを追求する三谷遥さんに尋ねると、「海水やプールの水が髪につくと、髪のキューティクルという成分がはがれやすくなって傷みます」と話します。

そこで、水遊び後の美髪キープのためのヘアケア法を教えてもらいました。

毛髪の成分を守るキューティクルがはがれると傷む

はじめに三谷さんは、キューティクルについて、次のように説明をします。

「毛髪は、外側からキューティクル、コルテックス、メデュラというタンパク質が主成分の3つの層に分かれています。

毛髪の表面を覆うキューティクルは、外部の刺激から内側のコルテックスのタンパク質や水分を守って、髪につやを与えています。

健康な髪は、キューティクルが根もとから毛先に向かって規則的にウロコ状に重なり合っていますが、傷んだ髪の場合は、不規則に乱れています。

このキューティクルは摩擦に弱く、もろくてはがれやすい性質を持っています。たとえば、雑なシャンプーや乱暴なブラッシング、ヘアアイロンの過剰な使用などで刺激が加わるとはがれやすくなり、はがれると毛髪の内側のタンパク質や水分が失われます。

そうして、つやがなくなり、きしむ、ぱさぱさ、がさがさになる、指のとおりやまとまりが悪い髪になり、また枝毛や切れ毛の原因にもなります」

髪に海水や塩素がつくと、成分が酸化して傷む

続いて、海水やプールの水が髪に与える影響について、三谷さんはこう指摘をします。

「毛髪は肌と同じ弱酸性であり、海の塩分やプールの塩素は弱アルカリ性です。毛髪に塩分や塩素が付着して弱アルカリ性に傾くと、キューティクルがはがれます。

また、毛髪の90%以上を占めるタンパク質のケラチンという成分が塩素と結びつくと、酸化してダメージが進み、ぎしぎしとした感触になります。

さらに、海水に含まれる雑菌やプランクトンなどが髪につくと、頭皮で繁殖して酸化が起こり、毛髪が切れたり抜けたりすることがあります」

これらに加えて、「紫外線の影響でも髪が傷む」と、三谷さんは強調します。

「髪は頭部にあるため、肌の2倍以上の紫外線の影響を受けると言われます。海やプールに長い時間浸かって毛髪が紫外線を浴び続けると、キューティクルがはがれ、成分の酸化が進みます。髪も肌と同じように日焼けをするため色素が変化してつやがなくなり、頭皮も髪も乾燥してぱさつきやきしみ、枝毛や切れ毛が発生します」

海、プールから出たらすぐに洗い流す!

海水浴、プール後のヘアケア法について、三谷さんは次のようにレクチャーをします。

「海やプールからあがったあとは、とにかくすぐに、髪から塩分や塩素を洗い流してください。海水浴場やプールには、シャワーで体を洗い流せる場が設けられているでしょう。まずはそれを利用して、十分に髪を洗い流しましょう。

その後、洗髪可能なシャワータイムでは、シャンプーは、塩素で弱アルカリ性に傾いた毛髪を酸性で中和させるために、弱酸性のタイプを使用し、頭皮や髪が傷つかないように、指の腹を使ってやさしくていねいに二度洗いをします。シャンプー前も後も、すすぎには3分~5分をかけて、夏は35~38度のぬるめのお湯でよく洗い流してください。

その後、ダメージヘア用のトリートメント剤か、このあと説明する、自分で簡単に作れる『クエン酸と精製水のリンス』を使用すると、ダメージヘアのケアをすることができます」

「クエン酸と精製水のリンス」を吹きかける

ご提案の「クエン酸と精製水のリンス」は、三谷さんが勤務するヘアメイクサロンのスタッフの間で考案したオリジナルの方法ということです。その作り方について、三谷さんはこう説明を加えます。

「薬局で市販されている精製水100ミリリットルと、クエン酸10グラムを混ぜればできあがりです。シャンプー後にリンスとして髪全体にまんべんなくつけて、2~3分ほど置いてから洗い流しましょう。

また、リンスとしての使用以外に、スプレータイプの容器に入れておいて、洗い流さないトリートメントの代わりとして、髪にシュッと吹きかけるのもよいでしょう。残った精製水は冷蔵庫で保存し、1週間で使い切ってください」

最後に三谷さんは、海やプールに入る前のダメージ予防ケアについて、またヘアスタイルについても次のように伝授します。

「洗い流さないトリートメントをつけてから、髪が海水やプールの水にできるだけ触れないように、肩につかない、崩れにくいように結んでください。

たとえば、頭部の高い位置でおだんごにする、前髪をトップの位置にふんわりとまとめてとめ、おでこを出すポンパドールでバックは編み込みにするなどのアレンジをしましょう。

スタイリングをしたら、髪用の紫外線カットのスプレーを使用します。

そのうえで、海やプールではもちろん、海辺やプールサイドでも日陰でも必ず帽子をかぶり、紫外線を極力避けるように頭部を守りましょう」

健康な髪にとって、キューティクルは必要不可欠であること、それを守るためには、紫外線カットのスプレーや洗い流さないトリートメント、帽子を使用し、ヘアスタイルを工夫して海やプールの水、紫外線を極力避けること、また、遊んだ後はすぐに洗髪して「クエン酸と精製水のリンス」を試そうということです。この夏、さっそく実践したいものです。

(取材・文 藤原 椋/ユンブル)

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