きれいな色のインクで綴られたハガキをいただくと、「こういうの、自分にも書けたらいいのに」と思わずため息が出ちゃうこともありますよね?
自分のための美しいペンとインクを持っていて、素敵な挨拶状をさらさらと書いてしまう女性って、素敵です。憧れます。
そんな理想にちょっとでも近づきたい。それならまずは、道具を揃えるところから?
というわけで、今回は東京・蔵前(台東区)にある、こだわりの一品が手に入る文房具店「カキモリ」を訪れて、自分のためのペンとインクを探してみることにしました。
文房具好きにはたまらない空間が
カキモリは、「書く」ことにトコトンこだわった文具店。所狭しと、上質な紙製品やペンなどが並んでいます。表紙や中紙を選んで、自分だけのノートを作ることができるほか、併設の「インクスタンド」では、なんと自分で色を混色して、オリジナルカラーのインクが作れるサービスを展開しているんです。
万年筆ユーザーには、必ずお気に入りの色のインクがあって、その色を使い続けることで、文字に自分のアイデンティティーを表現する人も多いそう。
私には、何色が合うかな、紺色系も目に優しそうだし、こげ茶系もシックでかっこいいなあ、なんて考えながら、混色を試すことができます。
インクで見るのと、実際に紙に書いてみるのとでは、ずいぶん印象が変わりますので、必ず書いて確認。最終的に決めた混色の配合で、スタッフの方がひと瓶分を作ってくれ、お持ち帰り。誰の意見にも邪魔されず、自分の感性だけに集中する充実したひと時です。
※オーダーインクサービス「インクスタンド」は、事前予約が必要です
万年筆を使ったことがなくても大丈夫
「私、万年筆を一度も使ったことがないんです」という人も、ご安心ください。そんな人でも、この愛おしいインクを使って書くことができるペンがあります。
こちらは、お好みの万年筆用インクを充填して使うローラーペン(万年筆インク専用ボールペン)。インクのすべりが抜群で、少し太めの筆致線は、ゆったりと文章に向き合いたいときにおすすめ。ドイツ製の、カキモリオリジナル商品です。
こちらは珍しい、総ガラスのペン。ペン先をインクボトルに浸して使用します。螺旋状の溝からインクが緩やかに紙へ。ドイツのラウシャ村というところで、伝統技法を受け継ぐ職人さんが一本一本手作業で慎重に作っているのだそう。芸術品ですね。
新年度のギフトにもぴったり
ローラーペンやガラスペンとセットで、インクをギフトにすることも可能です。
大切な人のイメージや、その人が書く文字を思い出しながら、インクの配合を考える時間も楽しそうですね。これからの季節、就職や昇進、卒業・入学などのお祝いにもぴったり。