子どもの頃はお世話になっていた文房具。大人になるにつれて遠ざかり「メモや予定はデータ管理が中心」という人も多いのでは? しかし、文房具も日々進化を遂げていて、使い方一つで毎日の仕事の強い味方になってくれます。
文具プランナーでウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長の福島槙子(ふくしま・まきこ)さんに「気分も上がって仕事もはかどる」文房具を紹介していただきます。
この時期になるとお店に「手帳」がズラーッと並びますが、これだけ種類があっても満足できる一冊に巡り合ったことがないという人も少なくないのでは? 今回から3回にわたって手帳を紹介します。第21回目は「カスタマイズできる手帳」です。
デスクに置けばカレンダーに
まず、ご紹介したいのが、デスクに置いてカレンダーとして、外出時はノートや手帳として使える「カレンダー手帳」。普通のデスクスタンド式のカレンダーと違うのは、ページを開閉可能なリングで閉じているので、中身の用紙を抜いたり、ルーズリーフを追加したりしてカスタマイズすることができる点。デスクカレンダー式は便利だけれど、メモ欄が毎回足りなくなってしまう……というお悩みも一気に解消できます。
文具ソムリエールの菅未里さんが監修した表紙は5種類で、うち4種類はリバティ社製の生地が使用されています。
商品名:カレンダー手帳(カール事務器)/A5横サイズ、5種類
価格:1950円(税抜き)
イチからとことんこだわるなら…
「ネットde手帳工房」のワタシメイド手帳。ネットでアカウントを作成し、案内に従って進めて行くだけで自分好みの手帳を作れます。
135種類あるサンプルの中から自分のライフスタイルに合わせてレイアウトを選び、フォント、色、書式をカスタマイズしたりページを自由に並べ替えたりすることができます。別のアプリケーションで作成したPDFファイルをアップロードすることもできます。
何と言っても画期的なのは、家族や大事な人の誕生日や記念日をエクセルに書き込んでおくと自動でカレン ダーに印刷されること。毎年いろいろな手帳が発売されるけれど、なかなか納得できる手帳がないという人にオススメです。ページ数は200ページ。手元に届くのは注文から約3週間〜1ヶ月後です。
商品名:ワタシメイド手帳(ネットde手帳工房)/A5縦サイズ
価格:5400円(税込・送料込)
デジタルとアナログのいいとこ取り
予定はスマホやPCでデジタル管理をしている人も多いと思いますが、急な予定が入った時やメモが必要な時に便利なのは やはり紙のメモやアナログ手帳なのではないでしょうか。
デジタルとアナログの両方のいいとこ取りができるのが「1マイ手帳」です。 「1マイ手帳」は、ウェブからGoogleカレンダー™の予定を読み込んで1枚の紙に出力し、タスクは付箋や手書きで管理します。
自由に並び替えられる付箋にタスクを書き込むことで、業務効率が一段とアップしそう。時間枠には同社から発売されている 「ココフセンカード」の付箋がぴったりと貼れます。
サービス名:1マイ手帳(カンミ堂)
価格:無料(公式サイトからプリントアウト)
「1マイ手帳」サービスページ
旅するように2018年をカスタマイズ
ノートやジッパーケース、ポケットなどたくさんの専用リフィルから好みのものを選んでセットすることができる「トラベラーズノート」。カバーは使えば使い込むほど味と風合いが高まる牛革素材。しおりやゴムバンドにお気に入りのチャームをつけたり、ノートリフィルの表紙にステッカーを貼ったりすれば自分だけの一冊に。
2018年限定デザインのシールは「トラベラーズトレイン」がテーマ。クラシックなデザインで見ているだけでワクワクします。カレンダーは月間、週間、週間バーチカル(レギュラーサイズのみ)、があり、サイズはレギュラーサイズとパスポートサイズがあります。
商品名:トラベラーズノート 2018ダイアリー(デザインフィル トラベラーズカンパニー)/レギュラーサイズ(3種類)、パスポートサイズ(2種類)、各3色
価格:3600円~5500円(税抜き)
ページを自由に編集できる
最後に紹介するのは、手で引き抜く、指で押しはめる、という簡単な操作でページを自由に整理できるフレックスノート。シンプルなデザインのノートにスケジュールやTo Doリストのレフィルを組み合わせることで自分に合ったノートがカスタマイズできます。
商品名:フレックスノート UPWARD NOTEBOOK(K—DESIGN WORKS)
価格:カバーセット1296円〜、レフィル 411円~(いずれも税込)
まきの一言メモ
意外かもしれませんが、システム手帳が最近じわじわと人気です。トラベラーズノートが人気なのも、レフィルで自由にカスタマイズできるという点にあるのかもしれません。最近は、ユニークなシステムが登場しているので、より自分に合ったカスタマイズの選択肢が増えたとも言えそう。自分に合う手帳を見つけるための方法はまずは試すこと。お金と時間はかかるかもしれませんが、まず試してみるのが近道です。