頑張って働いているご褒美に、ビューティーサロンへ出かけたいもの。実際どんな施術をするの？私にはどこが合っているの？……と不安や、疑問も多いはず。そこで美容ライターの小林久乃が話題のスポットで体を張って、その美ワザを体験。詳細をレポートします。さあさあ、みなさま。美・レベルアップ宣言しちゃいましょう。

Vol.1 密かにブーム！　モロッコビューティー

「モロッコビューティー、流行っていますよね」。そんな話をチラホラ聞きます。なんでも極寒のモロッコではスチームサウナで体を温めたり、アルガンオイルを日常的に使用して“うる肌”をキープする方法が日本で人気上昇中なのだとか。そうね、そろそろ冷える季節になりましたし……『リラクゼーションサロンジャンナ』（恵比寿店）に足を運んでみました。

６年ほど前からモロッコビューティーに着眼して、都内に３店舗を持つ新進のビューティーサロン。今日は「ハマム浴」と呼ばれるスチームサウナと、マッサージをお願いしました。担当してくれたのは日々アルガンオイルでスキンケアを続けている賜物なのか、うるるん肌の森海さんです。

体験１時間半で温美＆うる肌が私のもの……！

まずは個室に通されて上下コットンの室内着に着替えた後、足湯で温まります。その後は「ハマム浴」が待つ別室へ。実は、溶岩浴や岩盤浴が苦手な私。熱い蒸気が顔にかかると息苦しくて。ちょっと不安に思いながら、蒸気ですでに温まったベッドへあお向けになります。すると全身にじんわりと温かみが伝わって来るではありませんか！

これ、韓国の『よもぎ蒸し』を寝転がって受けるようなイメージをしてもらえればOK。顔はスチームを浴びていないので呼吸がしやすくて息苦しさもなし。開始５分で全身に汗をかきはじめました。うわ、これ気持ちいい。

途中、担当の森海さんが私の疲労っぷりを見兼ねたのか頭皮をマッサージ。
「疲れてくると頭皮と骨がくっついた状態になっちゃうんですよね。そこにパソコン作業やスマホガン見が加わってくると、さらに疲労度が増すんです。だからたまに自分で頭をほぐしてあげるとすっきりしますよ」

アドバイスを受けながら、ハマム浴30分間は終了。大量に汗をかいて体から毒素が出て行ったような……と、ボーッと惚けていると最初に着替えた部屋へ再度通されます。　

オールマティな優等生、アルガンオイルに注目

ここからが至福の時間、最終戦のスタート。

モロッコビューティーには欠かせないというアルガンオイルを使ってマッサージに入ります。このオイル、最近になって店頭でも見かけるようになりましたが、とにかく優等生。全身に使用OK、現地では食用にも使われているオールマイティな一品。ということは、コスパがいい。

さらに寒さに打ち勝つために作られているのか通常のオーガニックオイルなどに比べると、抗酸化力、活性酸素の除去が強いのです。さらに肌への浸透率は３倍近く……ということは、冬場の乾燥でカッピカピになる肌に最適ということ。精油されたものはほとんど匂いもありません。テクスチャーもむちゃくちゃ伸びが良くて、オイル特有のベタつきはなし。

この美の雫をたっぷり使ってマッサージへ。背中にググッと森海さんの指が入って体がほぐされていくのがわかる……おお……体が張ってるな…私…。

「オイルを使うと滑りがいいですからね。私も自宅で、化粧水に一滴混ぜて使っていますよ。アルガンオイルって浸透性が高いから、ブースターになってくれるんです」

そのツヤ肌で言われたら説得力しかありません。あの、最近気になっている頭皮のマッサージに使いたいのですが、どんな風にするのがいちばん？

「入浴時にオイルをつけて頭皮を軽く揉むといいですよ。そのまま髪の毛になじませてもいいのですが、小林さんの髪の毛は髪質的にべったりしちゃうので流したほうがいいですね」

メモメモ。頭皮ケアってあまり注目されていないけれど、年齢バロメーターである髪の毛を良質に保つためには、欠かせないこと。ここがガッチガチに固まったり、乾燥していたりするとフケや抜け毛の原因に。みんな、フェイスケアには力を入れていると思うのですが、頭皮は気にして……いないのでは？

あまりにも気持ちいい、ハマム浴でした

マッサージはまるっと１時間ほどあったらしいのですが、実はあまりの気持ちよさに私、寝てしまいました。面目無い！　でも一通りの施術が終わって帰ろうとすると自分の体がまあ軽いこと、軽いこと。肌の明るさもワントーンアップした感じも。ハマム浴で温まっているので全身はポッカポカ。
　
なんだか全身にやる気元気勇気が注入された「モロッコビューティー」。

今回は約90分、ハマム浴＋アルガンオイルマッサージ（上半身＋フェイシャル）にオプションで頭皮マッサージもついて¥17,280でした！ これは納得のお値段！

店舗写真提供：ジャンナ