※次の質問でネタバレを含みます
ラストに込めた思い「あくまでも普通のこととして描きたかった」
——バービーが人間界であることをするシーンで映画は終わります。ラストシーンに込めたことをお聞かせください。
ガーウィグ:この行為についてあくまでも普通のこととして描きたかったんです。“普通であること”を超えたような状況にしたくなかった。ラストシーンでバービーは「こんなに幸せなことはない」という感じでセリフを言うのですが、勝利の形が“普通であること”だったとしたらこんなに最高なことはないじゃないですか。

(取材・文:ウートピ編集部・堀池沙知子)
■映画情報
タイトル:『バービー』
公開表記:8月11日(金)全国ロードショー
配給表記:ワーナー・ブラザース映画
コピーライト:(C)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
グレタ・ガーウィグ(監督/脚本/製作総指揮)
米アカデミー賞ノミネート経験をもつ監督であり脚本家でもある。ハリウッドで最も影響力のある言葉を発する人物のひとり。ノア・バームバックとともに本作の脚本を書き、監督する以前に、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19)を監督。シアーシャ・ローナン、ティモシー・シャラメ、フローレンス・ピューが出演したこの作品は、米アカデミー賞6部門、英アカデミー(BAFTA)賞5部門、全米製作者組合(PGA)賞、全米脚本家組合(WGA)賞にノミネートされた。監督デビュー作『レディ・バード』(17)は、自身の最優秀監督賞と最優秀オリジナル脚本賞を含め、米アカデミー賞5部門にノミネートされた。多作の俳優でもある。ノア・バームバックと脚本を書き、出演もした『フランシス・ハ』(12)の演技で、ゴールデングローブ賞にノミネート。2022年、バームバックが監督した最新作『ホワイト・ノイズ』に出演し、アダム・ドライバーと共演。そのほか、俳優としての出演作品には、『ダムゼル・イン・ディストレス バイオレットの青春セラピー』(11・未)、『29歳からの恋とセックス』(12・未)、『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』(15)、『ミストレス・アメリカ』(15・未)、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』『20センチュリー・ウーマン』(共に16)などがある。