子どもの頃はお世話になっていた文房具。大人になるにつれて遠ざかり「メモや予定はデータ管理が中心」という人も多いのでは? しかし、文房具も日々進化を遂げていて、使い方ひとつで毎日の仕事の強い味方になってくれます。
文具プランナーでウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長の福島槙子(ふくしま・まきこ)さんに「気分も上がって仕事もはかどる」文房具を紹介していただきます。
第105回目のテーマは、「ご当地文具・関西編」です! 各地の特色を生かした、おみやげにもぴったりな文房具の数々をご紹介します。
テーマは神戸の風景!
「Kobe INK物語」は、色彩豊かな「神戸」の景色をテーマに生まれたインク。2007年に第1集「六甲グリーン」を発売して以来、現在の第83集まで色数を増やしてきた大人気シリーズで、万年筆インクが流行する前から続いているさきがけのようなインクです。

六甲グリーン

摩耶海岸アップルグリーン
神戸を訪れたことがある人は神戸のことを思い出し、まだ知らない人にとっては思わず訪れたくなるような、神戸のさまざまな土地を表現。「摩耶海岸アップルグリーン」や「神戸ボルドー」「須磨パープル」「神戸異人館ミント」など豊富にラインアップしています。
商品名:「Kobe INK物語」(ナガサワ文具センター)
価格:1,980円(税込)
にじみ方が魅力!
「京の音」は、平安時代から使われる日本伝統の和色を、現代の技法と解釈で再現した筆記用インクシリーズです。染織の専門家で構成された“京都草木染研究所”とTAG STATIONERYが独自で開発した染料インクで、染料の特徴であるにじみ方がすてきな一品。「今様色」や「緑釉色」「桜鼠」などさまざまな種類を揃えています。
商品名:「京の音」(TAG STATIONERY)
価格:1,760~2,200円(税込)
質感もそっくり? 大仏様を表現したクリップ
「リアル大仏クリップ」は、大仏様の顔をレーザー印刷した、奈良らしいユニークなクリップ。質感を現物に近づけているのが特徴で、「文具女子博」でも大人気だったアイテムです。コピー用紙を約100枚はさむことが可能です。
商品名:「リアル大仏クリップ」(coto mono)
価格:880円(税込)
ペンの中で鹿せんべいがゆっくり動く!
「腹ペコ鹿ペン」は、傾けるとオイルの中の絵が動くボールペンです。奈良の文具店らしく鹿がデザインされているのがポイント。ペン上部のオイルの中で、鹿に向かって鹿せんべいのイラストがゆっくりと動く仕組みになっています。
商品名:「腹ペコ鹿ペン」(coto mono)
価格:825円(税込)
琵琶湖旅行に…! ヨシの風合いが感じられる野帳
現在人気の野帳からは「ロクブンノイチ野帳」をご紹介します。こちらは日本最大の湖である琵琶湖に特化した測量野帳で、3ミリ方眼罫のノート。商品の見返し部分には、琵琶湖・淀川水系のヨシ紙を使用しており、ヨシ独特の風合いを感じることができるのが特徴です。
また、琵琶湖に関する豆知識や湖底断面図、白地図、簡易目盛なども記載されており、滋賀・琵琶湖周辺の自然や動植物の調査・観測はもちろん、食べ物のレポートや旅の思い出の記録などを書き留めておくのにも便利です。
商品名:「ロクブンノイチ野帳」(コクヨ工業滋賀)
価格:330円(税込)
まきの一言メモ
ご当地文房具ということで、今回は関西のご当地文具をご紹介しました。文房具というフィルターを通して、その土地の知らなかった側面や魅力に気づくきっかけにもなります。おみやげにもぴったりなので、旅行で訪れた際にはその土地ならではのアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。