アフターコロナの海外旅行②

出発の3時間前には空港に! 機内で快適に過ごすコツ【海外旅行をブラッシュアップ】

出発の3時間前には空港に! 機内で快適に過ごすコツ【海外旅行をブラッシュアップ】

今年のGWに久しぶりの旅行や帰省を予定している人も多いのでは?

そこで、海外のホールでクラシック音楽の録音や取材を行い、コロナ前は1カ月に1回は海外出張に行っていたという音楽プロデューサーの渋谷ゆう子さんによるコラム「アフターコロナの海外旅行」をお届けします!

日本から持っていきたいモノは?

安全対策を考えたら、いよいよ現地での楽しみを考えたい。この段階が旅行で最も楽しく心躍るのではないだろうか。スケジュールを組んでアクティビティが決まったら、いよいよパッキング。ここでは「自分の部屋が移動する」感覚で荷造りをする意識を持つと快適に過ごせる。初めての場所であってもそこにお気に入りの普段使っているものがあればゆったりと過ごせるだろう。

特に衛生用品などは日本で使っているものを持っていくとより安心だ。コロナ禍を乗り越えたとはいえ、やはり不安に思う人もいるもの。マスクや消毒ティッシュなど、現地で手に入りにくいものを余分に持っておくと、不安も軽減される。何度か訪れた街で、現地の店舗を熟知していても、コロナ後に閉店している場合も多い。これまでは現地で買えばいいと思っていたものも、持参するのが安心だ。

それから、数日間、同じ都市にいるなら、なるべくホテルは変えないのもおすすめ。自分だけしか使わない部屋は感染対策もできるし、チェックインアウトと荷物移動の時間が無駄なだけでなく、ホテルスタッフと顔見知りになることで現地情報も手に入る。同じホテルだとクリーニングサービスを使ったり、下着を洗って干しておけたりというメリットも。使用済みのものを帰国まで置いておくのが衛生的に不安な今は、同じホテルを使うことは特におすすめだ。

出発の3時間前には到着したい理由は? 空港でやること

快適な海外旅行の始まりは、まず空港での過ごし方が重要だ。国際線は3時間前までには空港に着いて出国手続きをスムーズに済ませたい。長蛇の列でイライラすることをなるべく回避しよう。日系のエアラインではもっと早くチェックインができる場合もあるので、とにかくできるだけ早く空港に行くこと。第1回でもお伝えしたとおり、これがアフターコロナの海外旅行ハックの第一歩である。運良くすんなりゲートの中に入れたら、ラウンジでのんびりシャワーを浴びて髪を洗い、化粧を落として待つくらいがちょうどいい。エアラインのラウンジ以外でも、クレジットカード会社が運営するラウンジにもシャワーブースがあるので、とにかく長距離フライトの直前にシャワーを浴びておくことが、到着後すぐに快適に過ごせる第一歩。

特に深夜便で日本をたつ場合は1日の疲れも一緒に空港で洗い流しておこう。搭乗前のシャワーでフライト中の不快感が軽減されるだけでなく、リラックス効果も実感できゆっくり眠れるだろう。トランジットで時間がある場合もシャワーをおすすめしたいくらいだ。

シャワー後は、ノーメイクか薄めのポイントメイクで乗り切って。ノーメイクで空港内にいることに抵抗がある際には、サングラスをおすすめしたい。こうしたリラックスできるスマートな空港での滞在が旅の第一歩になる。

ラウンジシャワー後の着替えを含め、機内持ち込み荷物の準備が旅の良しあしを左右する。ロストバゲージのせいでスーツケースが届きませんという事態に備え、まずは最低限1日分の着替えを機内に持ち込んでおく。

ラウンジでシャワーを浴びた際に、アンダーウエアを1枚使う。空港まで着けてきたブラジャーはいったんお別れしてブラトップの下着に着替える。タイツやストッキングをはいている場合は脱いで靴下に替える。ついでに下着にパンティーライナーをつけておく。同じ下着を長く着けている不快感も軽減できる上に、直接下着を汚さないのですぐに洗えない場合にも備えられるのでおすすめだ。

搭乗後にすぐにするべきなのが、座席で着圧ソックスをはくこと。そのためにも、機内の装いはウエストがゴム仕様のロングスカートが一番。寝ている間に多少足が広がっても気にならない。私は「メディキュット」を愛用しているが、うっかり忘れたら空港のドラックストアでわざわざ買うくらいのマストアイテムだ。むくみが大幅に軽減されてはいてきた靴がきつい事態を回避できるだけでなく、よく眠れる。シャワーの後でソックスにはき替えるのはこのためだ。エアコンでの足の冷えにも有効なので、とにかく機内ではすぐはくべしメディキュット(の長いやつ)”。

そして機内で最初に靴下をはき替えたら、再度ここで靴をもう一度履くことを忘れないでほしい。離着陸やベルト着用サインが点灯している間は、スリッパに履き替えないことが鉄則。アクシデントに備えて靴を履いておくという意識も再確認しておこう。安全のため、搭乗の際にヒールのある靴やトングサンダルを避けることも気をつけたいところ。緊急脱出スライドを使う際にはヒールのある靴やスリッパなどは脱ぐ必要があるからだ。着地した場所にはだしで降りることを避けるためにも、ぜひ機内乗り込みには動きやすい靴を履いていこう。そしてベルト着用サインが消えてから、スリッパに履き替えて快適に過ごそう。

どうする? Wi-Fi問題

現地での通信手段として、海外で使えるWi-Fi端末を借りるかどうかも大きな悩みどころ。空港で借りて返せるサービスも多いので、レンタルしていく人も多い。どの会社からWi-Fiを借りるかを考える前に、まずは普段使っているスマートフォン端末とキャリアの確認をしよう。たとえば、ソフトバンクはアメリカ放題というサービスを展開しており、いつものスマートフォンでそのままアメリカで使うことができる。街中のフリーWi-FiやホテルのWi-Fiなどが使える旅行先では、キャリアのプラン内でカバーすることもできるので、ぜひ一度確認してほしい。また、海外で使える容量を定額制にできるプランでは、Wi-Fi端末をレンタルするより安い場合もある。もっと自由にスマートフォンを使いたい場合は、ダブルSIMやSIMの入れ替えができる端末であれば、現地で格安SIMを買うということも可能だ。レンタルWi-Fi端末は便利ではあるが、持ち歩くものが増え、充電の必要があるなど手間もあるので、これらの一長一短を自分のキャリアサービスと比べてみてほしい。

荷物になってもヘッドフォンはマストアイテム

次は音楽プロデューサー的にもおすすめ、ノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンである。ソニーのWH-1000XM5が最近の私のお気に入り。耳を覆う皮の柔らかさもあり、飛行機のエンジン音も3分の1程度しか聞こえなくなるし、音楽を聞かなくても電源を入れておけば、ノイズキャンセル機能を発揮してくれる。特に、音に敏感で頭痛を起こす人には効果を発揮するだろう。それに周りの話し声が聞こえないだけでなく、機内コンテンツも良い音で楽しめる。多少の荷物になることを我慢してでも、絶対に持っていくべきアイテムのひとつである。

オーバーヘッドフォンに慣れない人は、同機能が期待できるトゥルーワイヤレスイヤホンもおすすめ。ジェットエンジンの音を軽減することは想像以上に疲れを回避できるのでぜひ試してほしい。ただし、AirPodsなどの充電ケースつきワイヤレスイヤフォンは、リチウム電池が内蔵されており預けることができない。海外に持っていく場合は、必ず手荷物で持ち込もう。

ここで機内持ち込みリストをチェックしておきたい。

●機内持ち込みリスト

□2、3泊分の基礎化粧品(トライアル用など)
□メイクアップ用具の自分的最小単位
□リップクリーム
□ハンドクリーム
□サングラス
□大判ストール
機内用ブランケットだけでは寒い場合の防寒対策。首元をしっかり温めることが風邪予防に。大判なのは、筒状に丸めてヘッドレストや畳んで枕の高さ調整に使うため。(この使い方がすごく便利)
□着圧ハイソックス
□ノイズキャンセリング機能付きヘッドフォン
□タオル地ハンカチ
□ティッシュと除菌ウェットティッシュ、不織布マスク
□着替えフルセット1日分
□下着2日分(ブラジャーは1枚、ブラトップ1枚)
□スマホ充電器・モバイルバッテリー
□パンティーライナー
□スリッパ
□フェイスマスク
□プリントアウトしたホテルまでの経路マップ
□薬類
□細めのボールペン、メモ用紙または大きめポストイット。
税関書類を書くなど、意外と筆記用具がすぐ必要な場面が多い。細いペンがいいのは、邪魔にならないだけでなくて小さなスペースに書くことが意外と多いので。タクシーやUberでドライバーに行先を告げる際に、住所をポストイットに書いて手渡すとスムーズ。(スマートフォンをそのまま見せるより安心な場合も)
ホテルのルームクリーニング係さんへチップを置いておくときに私はポストイットにメモを残したり、ホテルのドアについているのぞき窓にカバーがない場合には、ポストイットを室内から貼ったり、いろいろな場面で大活躍する。

ホテルに着いたらすぐにしたいこと

・シャワーのお湯が出るか、トイレの水が流れるかを最初にする。(夜にシャワーを浴びようと思ってから気付いても遅い。最初にそれを確認して、ダメなら部屋ごと変えてもらう。このために荷物をほどく前に水を確認。(冷暖房もチェック)

・部屋に問題がなければ、スーツケースから荷物を全部出す。服はクローゼットに。靴も並べておく。アメニティは使いやすい場所に。自分の部屋を最初につくる。服のシワ伸ばしにもなるし、足りないものが見えやすく、ショッピングの手助けにも。(このスーツケースから物を全部出すことを意外とみなさんしないようなのでぜひおすすめしたいです)

快適な空の旅を終えて、ゆったりとホテルでくつろげたら、きっとその旅行も実り多い時間になることでしょう。

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