楽しかったことも嫌だったことも3年日記に書く…ぱるるが最近始めたこと

楽しかったことも嫌だったことも3年日記に書く…ぱるるが最近始めたこと

女優の島崎遥香(しまざき・はるか)さんが出演する映画『凪の島』(長澤雅彦監督)が8月19日(金)に劇場公開されます。

両親の離婚に伴い、母の故郷である山口県の小さな島に引越してくる少女・凪(新津ちせさん)の心の成長を描いた物語。島崎さんは、凪が通う小学校の担任教師・河野瑞樹を演じています。

凪を温かく見守る担任を演じた島崎さんに、作品の魅力や撮影エピソード、毎日のルーティンなどを伺いました。

小学校の教師役…演じるにあたって意識したこと

——まずは脚本を読んだときの感想を教えてください。

島崎遥香さん(以下、島崎):とってもナチュラルな作品だなと思いました。現実的というか……。非現実では、まったくないんですよね。大きな事件や出来事が起こるわけではないですが、本当に誰にでも起こり得る経験だったり、状況だったり、感情だったりを丁寧に描いていて、すごく繊細な作品だなと思いました。

——小学校の先生役ということで、役作りで意識したことは何でしょうか?

島崎:役を演じるにあたって、これまでは、どこか“島崎遥香”でやっていた部分もあったりしたんですけど、『凪の島』は作品の雰囲気がすごくナチュラルだから、あんまり自我を出し過ぎてはいけないなと思って、ちょっと控えめにしました(笑)。

それと、島の空気がのんびりというか、せかせかしてないんですよね。瑞樹自身も、「都会じゃなくて海の近くで働きたい」という気持ちがあって、のんびりした空気を求めて島に来たと思うので、そこを意識しました。

——演じていて、苦労したことはありますか?

島崎:ダンスをぎこちなく踊るシーンがあるのですが、「ぎこちなく踊る」のが難しかったです。どうしたらいいんだろう?って(笑)。

——あのシーンはすごく印象的でした。自然豊かな島での撮影はいかがでしたか?

島崎:撮影期間は3週間ぐらいだったんですが、コロナのこともあって本当に出かけることもできなくて。宿泊先のお部屋でずっと過ごしていましたね。

——島崎さんが演じた瑞樹は埼玉出身という設定です。島崎さんも埼玉出身で、過去に映画『翔んで埼玉』にも出演されていました。埼玉と縁が深いなと感じたのですが、島崎さんにとって、地元・埼玉はどんな存在ですか?

島崎:埼玉は、本当に何もないんですよ。だから、県民愛のようなものはないです。みんな東京に憧れていると思います。それと、お店とかは、東京のものがちょっと遅れて埼玉に来ることが多いですね。「埼玉といったらこれ!」っていう食べ物もないし……。だから、このままずっと何もないんだろうなって。でもそれが埼玉なのかなって。

島崎遥香のルーティンは…

——仕事やプライベートで決めているルールはありますか?

島崎:最近、「3年日記」を始めました。一言二言でもいいので、毎日日記を書くんです。同じページに3年分あるから、昨年の同じ日に書いた日記を見返せるのが面白いなって。

——始めてみてどうですか?

島崎:書くのをサボっちゃう日もあるのでまとめて書いたり、もちろん書かない日もあるし。でも、楽しいというか。来年は今年の分が見返せるので、もっと楽しくなるだろうなと思っています。

——「3年日記」にはどんなことを書くんですか?

島崎:私は、その日の感情を書いています。楽しかったこととか、嫌だったこととか。その日の証拠として残していく感じですね。

——それは、日々の感情を忘れないように?

島崎:病院の先生に、「嫌なことは書くといい」と教わって。それと、私は引きこもりなので、しばらく外に出なかったら、監視カメラに映ることもないし、ペットのワンちゃんも証言してくれないし、生きている証拠がないなって思ったんです(笑)。だから、日記に一言書いておくことで、第三者から見たときに、「この日も生きてたんだな」って思ってくれるかなって。

——来年や再来年になって見返すのが楽しみですね。

島崎:楽しみです。「この日はこういうことを思ってたんだ~」みたいな。

——では、最後に『凪の島』を見る人に向けてメッセージをお願いします。

島崎:『凪の島』は、本当にナチュラルで温かさもある映画です。撮影してるときも、撮ってるか撮ってないか分からないぐらいの自然さでした。誰かの人生や自分の人生に、そっと寄り添ってくれる作品でもあると思います。共感もできるし、心に染みる感じもあって。心にグッとくるような……。言葉にするのが難しいのでぜひ劇場に足を運んでいただければと思います。

■映画情報
タイトル:凪の島
配給:スールキートス
コピーライト:(C)2022『凪の島』製作委員会
8月19日(金)新宿ピカデリー、MOVIX周南ほか全国順次公開

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