ユニ・チャーム 長井千香子さんインタビュー第2回

「生理」は人それぞれ。自分の生理と向き合うヒント

「生理」は人それぞれ。自分の生理と向き合うヒント

ほとんどの女性が経験している毎月の生理。眠気やイライラ、食べ過ぎてしまうなど、生理前後の症状の対策をしている人は多いと思いますが、生理用品まで気にかけている人は少ないのでは?

生理用品、紙おむつなどの衛生用品の大手メーカーのユニ・チャーム株式会社の長井千香子さんによると「化粧品のようにあれこれ試す人は少数派で、多くの人が、初経のときに母親から薦められたナプキンをそのまま使っている」そう。でも、生理で出る経血の量や、肌の弱さ、取り替える頻度、ライフスタイルは人それぞれのはず……。

そんななか新商品として注目を集めているのが、同社の「ソフィORGANIC®オーガニックコットン」シリーズです。でも、なぜオーガニックコットンを使用した生理用品が話題になるの? 生理用品にこだわることで何が変わるの?

ブランドマネージャーとしてソフィを担当する長井さん。入社以来15年間、ずっと生理のことを考え続けてきたという彼女に、生理用品の変化や生理との付き合い方について聞きました。

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「羽つきのナプキンがほしい」と言えなかった

——生理用品って使い慣れているのを買うからなかなか冒険できなくて……。種類を変えるのは、外出先で急に生理がきてコンビニで慌てて買ったときくらい。いろんな商品を試してみたっていう話もあまり聞かないんですけど、みんなどうやって自分のナプキンを選んでいるんでしょうか?

長井千香子さん(以下、長井):初めて生理がきたときにお母さんが渡してくれたものをそのまま使っている人が大半ですね。でもよく考えると、母親と自分の生活環境って違いますよね。たとえば、以前「お母さんは専業主婦だったから羽なしでも大丈夫だったけど、私は運動部で部活中に横からもれて服が汚れてしまった。本当は羽つきが欲しかったけど、恥ずかしくて言えなかった」っていう話をお客様に聞いたんですよ。

他にも、生理痛がとても重かったのに「我慢しなさい」と言われて育ってきたとか。他人の生理と自分の生理は根本的に違うのに、「気持ちが弱いからダメなんだ」と自分を責めてしまうケースもあると聞いて、とてもショックで……。

生活環境はもちろん、体質も、その日のスケジュールも、人それぞれ違いますよね。当然、体にフィットするナプキンも違うんです。生理用品を選ぶのは自分自身。「誰一人、同じ生理の人はいない」と考えてナプキンを選べば、自然と自分に合うものを選べると思います。

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「生理になった」だけでは伝えきれないことも

——親だけではなく、友達にも生理についてどう話せばいいのかわからないときがあります。例えばプールに行く前に友達から「生理がきちゃった」って連絡が来て、「タンポンを使えば大丈夫だよ」って言うかどうか迷ったり。

長井:タンポンを使ったことのない人は、怖かったり、嫌だったりするかもしれないですね。
生理は個人レベルで違うから、お互いに想像して歩み寄ることが大事だと思います。伝えるにしても「大丈夫だよ」と自分の感覚をそのまま伝えるのではなく、「私はタンポンを使うこともあるよ。もしよかったら試してみたら? でも、ムリはしないで」と、気遣ってみるとか。まずは「生理が人それぞれ違う」と知っておくこと。それだけでも、「生理がきた」って言われたときの対処法が変わると思います。

——今までは、ついつい自分の生理をベースに考えてしまっていました。

長井:生理がきたときどうすればラクになるのかを自分で知っておかないと、自分以外の人は助けようがないんですよね。「こうしてほしい」って言えたら周りの人たちも正解に近づける。

たとえば、先ほどの件にしても「生理になった」、から「行きたくない」なのか「けど、なんとかプールに入れる方法はないかな?」なのか。それによって対応も変わってきますよね。「生理だから」と言うだけで伝わるような感覚になってしまいがちですが、言葉にできるようにしておくことって、すごく大切なことだと思います。

4週間の生理周期は自分を知るチャンス

——自分の生理を言語化したことがないんですが……。どうすれば言葉にできますか?

長井:生理周期を記録するように、自分の体調や気分を書いておくのがおすすめですよ。私の場合、ちょっとイライラしたときは△、お腹が痛いときは✕、生理がきたら●、気分がいいときは◯。入社後に2年くらい続けたら、自分の生理の波を言葉にできるようになりました。視覚化しておくと便利なんですよ。たとえば、この時期はイライラしがちだから行動パターンを変えてみようとか。

——リズムがわかれば次の周期の見通しが立つから、イライラしそうだったら楽しい予定を入れておくとか、一人の時間を作ってみるとか、寝坊しても許すとか、心の準備ができますね。

長井:落ち着かないときに、「今はイライラしてもいいよ」って自分に声をかけられるだけでも、だいぶ気持ちが和らぐと思うんです。コントロールできない自分を嫌いになると、ますますつらくなってしまうから。大事なのは、自分の感情を無視しないこと。生理がつらいときは体が休息を求めていると思ってしっかり休み、「今日はゆっくりできてよかったね」って自分に言ってあげてくださいね。

第3回は10月16日(水)公開予定です。
(取材・編集:安次富陽子、文:華井由利奈、撮影:大澤妹)

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