「だから私たちはコレをするコレをしない」岡田育・ひらりさ 最終回

あややになりたい、わけではなかった。好きと憧れとロールモデル

あややになりたい、わけではなかった。好きと憧れとロールモデル

2019年6月1日、東京・下北沢B&Bにて、岡田育さんの著書『40歳までにコレをやめる』(サンマーク出版)発売記念イベントが開催されました。ゲストは、岡田さんの初連載の担当編集で、ライター・編集であるひらりささん。おふたりによる「だから私たちはコレをするコレをしない」をテーマにした本イベント。連載第4回は、岡田育さんが憧れの女性から取り入れている行動や、人間関係における思考の変化について、ふたりのトークをお届けします。

ひらりささん(左)と岡田育さん(右)

ひらりささん(左)と岡田育さん(右)

「好き」と「なりたい」は別物

ひらりささん(以下、ひらりさ):岡田さんは、憧れの年上女性っていますか?

岡田育さん(以下、岡田):あんまりいないですね。10代はマドンナに憧れて「かっこいい女になりたい!」と思っていましたけど……。それから20代で松浦亜弥さんに夢中になったこともありました。でも、彼女のファンブックのタイトルが『あややになりたい』(ワニブックス)だったのを見て「好き」だけど「なりたい」わけではないなって。この感情はいかに……と思って、買えなかったんですよね。

ひらりさ:それとこれとは別物ですよね。

岡田:若い頃は「ああいう大人になりたい!」と目指したくなる人がいっぱいいたけど、もうみんな年下なんですよ。マドンナは年上でも、レディー・ガガは年下なの。だからこれからは、後輩から学ぶ、というのがテーマです。ひらりささんも、その一人。

ひらりさ:今回、岡田さんから事前にお題をいただいて、ロールモデルについて真剣に考えた結果、そもそも人にロールモデルを期待してはいけないんじゃないかと気づきました。「これ!」という人なんて、いないんですよ。誰かひとりをロールモデルにしようとする、それって相手の負担にもなるんじゃないかなと。

岡田:「常にお手本でいないといけない」プレッシャーにさらしてしまうわけでね。

ひらりさ:芸能人とか著名人だけでなく、みんな過度に期待を背負わないでほしいと思うんです。他人の勝手な理想という型に自分を当てはめようとしないで、もっと自由にやってほしい。

岡田:確かに。憧れの人を教えてくださいと聞くと、気軽に「イチローっすね」とか言う人、多いじゃないですか。それくらいライトに言えたらいいんだけど、でも、イチローだってそんな、うわべだけ見て軽いノリで言われても困るだろう。

ひらりさ:こういう仕事が好き、こういう人が好き、っていうのはもちろんあるけど、ロールモデルはいないですよね。

憧れの人から「やめる」を取り入れる

岡田:私は「素敵だな」と思ったら、その人が「何をしているか」より「何をしていないか」を確認して取り入れるようにしています。例えば、素敵なワンピース着ている人を見て「ああなりたい!」と思っても、自分がまったく同じ色柄のワンピースを着て似合うわけではない。だから、「アクセサリーをつけすぎない」とか、引き算のほうを真似する。

ひらりさ:そっくりコピーするのではなくて、メソッドを真似する感じですね。「やめる」のが一番大変だったことはありますか?

岡田:「睡眠時間を削るのをやめる」ことかな。私、ロングスリーパーなんですよ。半日でもぶっ続けで寝られる、土日もずっと寝てる。でも、ずっとショートスリーパーに憧れていてね。寝ている時間がムダだなと思って、体質を変えようとしたんです。

ひらりさ:なるほど……。

岡田:でも、結果的に寝不足で生活リズムを崩しただけでした。仕事で大穴あけたこともあります。それからは「私は人とはバイオリズムが違うんだ」と、自分のペースでできることをやろうと、思えるようになりましたね。

東京での「人脈」は失ったかもしれないけれど…

ひらりさ:もっと早くやめておけばよかった! と、思うことは?

岡田:人付き合い関連です。社会的責任が増えていくと、どんどん人付き合いが苦しくなるんですよ。私はアメリカに移住して、東京での「人脈」は失ったのかもしれないけど、その分「社交」から解放されたのは、良かったです。日本に帰国したときは、会いたい人にピンポイントに会いに行くようにしています。お仕事の都合でどうしてもお付き合いを断れない人もいると思いますけど、人間関係を整理整頓してみるのはおすすめですね。

ひらりさ:私も、一人暮らしを始めてから、親との付き合い方も変わりましたね。母親とも、離れて暮らしたほうが良い関係になったと思います。たまに会う方がありがたがれるし。

岡田:なんでも、ギアチェンジは大事ですよね。50代、60代になってでいきなり切り替えるのは難しいと思うんです。「つかず離れずの関係でいくぞ」と、人付き合いの土台ができたのはよかった。「やめること」は、未来のための余白を作ること。いったん白く戻して、次にそこへ自然と流れ込んでくることに、向き合えばいいと思います。

(構成:小沢あや、編集:安次富陽子)

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