「デキるおじさんに会いに行く」ヨッピーさん第2回

人脈は実力についてくる ヨッピーに聞く「仕事の方程式」

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人脈は実力についてくる ヨッピーに聞く「仕事の方程式」

「デキるおじさんに会いに行く」
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「インターネットで一番数字を持っているライター」として知られるヨッピーさんによる初の著書『明日クビになっても大丈夫!』(幻冬舎)が9月21日、発売されました。

商社マンだったヨッピーさんの、「死ぬほどつまらなかった」会社員を辞めて「好きで仕方がなかったこと」を仕事にするまでのエピソードや、「こっそりと二足のわらじを履こう」「趣味を消費型から生産型へ」など、ヨッピー流の仕事術がギュッと詰まった一冊です。

「(本書を)女性にこそ手に取ってほしい」と話すヨッピーさんに3回にわたって話を聞きます。

【第1回】ヨッピーさん「一歩踏み出さなくていい」ってどういうことですか?

初の著書『明日クビになっても大丈夫!』を上梓したヨッピーさん

初の著書『明日クビになっても大丈夫!』を上梓したヨッピーさん

会社を辞めない、だからこそ逃げられる

——前回は「一歩を踏み出さなくても足を伸ばすくらいでいいよ」というお話でした。本のメッセージとして「たまには逃げてもいいよ」というのもヨッピーさんらしいなと思いました。

ヨッピーさん(以下、ヨッピー):『明日クビになっても大丈夫!』っていうタイトルではあるんですけど、「会社を辞めなくてもいいじゃん」っていうメッセージもあるんです。

会社以外のところで楽しみを見つけて、それを生き甲斐にするのもいいじゃん! っていう。それでそっちが軌道に乗って本業になったら最高だよね、みたいな。

僕も本音を言えば「温泉に浸かってるだけでお金がもらえる仕事」とかやりたいですもん。メーターがついてて、お湯に入ってると10秒ごとに「100円……200円……」ってメーターが加算されてくっていう仕事。そういう仕事ないですかね? え? ないの? ないかぁ。

——うーん……あるかなあ。。

ヨッピー:まあ、会社さえ辞めてなければ多少失敗しても逃げれるんですよ。軸足をこっち(会社)に置いておいて、もう片方の足をちょんちょんってやって「あ、この足場は崩れそうだな」とか、ダメならまた元に戻ればいいわけで。いきなり両足で飛び込んで足場が崩れたら悲惨ですよ。そんな風に、一生懸命、退路を絶ってまで自分を追い込む必要はないよって。

チャレンジすることを努力目標として捉えるのも変だなと。「自分が楽しいからそうする」ってだけで、本当は「こうしなきゃいけない」ってことではないんですよね。

——言われてみればそうですね。

ヨッピー:繰り返しになりますが、まず最初に足をちょんちょんってやるのが大事で、ダメだったら逃げればいいんです。そういう、足を伸ばす作業だけでも最初にやってみれば? って。そうすれば新しい気づきもあるし、応援してくれる人も現れるかもしれない。

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「辞表バーン!」はダメ、絶対!!

——ドラマや映画を見ていると「辞表を叩きつける」というシーンがよくあるので、いつの間にか「何かを始めるにはそのくらいの覚悟がないとダメなのかも」って思っちゃってました。

ヨッピー:わかる。わかりますよそれ。僕もそれ、「カッコイイ!」とか思っちゃうタイプなので。だから僕も転勤の辞令が出た翌日の朝にスパーンと上司に「辞めたるわ!」って言ったんですけど、あと1週間、辞めるのが遅かったら本当はボーナス支給の対象になってたんですよね。それだけで100万円くらい損したんですよ! ねえ! 100万円! なんなの! もう!

だからそんな勢いでやっちゃだめです! ちゃんと準備しなくちゃ。いやー、完全にバカのやり方だったわ……。

——それは悔しいですね。

ヨッピー:例えば、自分がマンガ家に向いているかなんて、マンガを描いてみないとわからないですよね。それならサラリーマンをやりながらやってみればよくて、向いてなければ描くのをやめればいい。「マンガ家になる!」って会社辞めたはいいけど、マンガ描いてみたら俺全然マンガ家に向いてなかったわ! って悲惨じゃないですか。

そもそも「退路を絶ってやるぞ!」っていう気持ちになってやらなきゃいけないことなんて最初から自分に向いてないんですよ、そんな気持ちのまま取り組むのって一生しんどいはず。サラリーマンをやりながらでも楽しくやれることじゃないと向いてないって思っています。

——子どもの頃、ゲームがやめられなくて、親に怒られながらもコソコソやっていたのを思い出しました。要するにそういうことですよね。会社員をやっていても好きなことならやっちゃう……っていう。

ヨッピー:それそれ! そういうのが「好きなこと」です!

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人脈は実力についてくるもの

——「『人脈』は実力の付属品である」という部分も膝を打った部分でした。というのも、「この前、○○の編集長と飲んだんですけど」って人脈自慢してくる女子に遭遇したり、いかにもカネと権力がありそうなおじさんと飲んでいる様子をSNSにアップしている女子を見かけたりするたびに「イラッ」としてたんです。こっちは目の前の仕事に忙しくて人脈広げている暇ないよって。

ヨッピー:「実力×人脈=仕事量」なわけで、自分に実力がないんだったらいくら人脈を広げてもゼロのまんまですよ。

実力ない人にはいくら顔見知りでも仕事頼もうとは思わないですからね。実力ないのに仕事くれるのって若いお姉ちゃんを愛人にしたいスケベなおじさんくらいじゃないですか。

それでも港区女子がうらやましい

——そうですよね……。でも「東京カレンダー」みたいな世界っていいなあって。

ヨッピー:えー、「港区女子と飲む編集長」は「港区女子と飲むような編集長」だけですよ。

——はて? どういうことですか??

ヨッピー:港区女子と飲みたがるような編集長にしか会えないってことです。そんなのまともな編集長じゃないでしょ絶対。港区女子に、鼻の下を伸ばしてお酒を飲ませてくれる編集長ですよ。そんなやつ仕事できるわけないじゃないですか。カスですよカス!! いたら呼んできてください、「肩書で女の子釣るな!」って説教しますから!

——わかりました!

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ヨッピー:そもそも「人脈」っていう言葉自体、ふわっとした時代だからこそ通じたもので、デジタルの時代にはだんだん通じなくなるんじゃないですかね。

ウェブメディアなんかはすごくわかりやすいと思うんですが、読者の反応がダイレクトに伝わるし数字が全部出ますよね。実力がスコア化されればスコアで判断せざるを得なくなるじゃないですか。

仕事相手も「なんとなく仲がいいから」っていう理由で選ばなくなる。昔はスコア化されてないから「じゃあ顔見知りに頼むか」っていうのもあったかもしれないけれど、今は無理じゃないかなー。実力が可視化されてたら、実力があるほうを選ばざるを得ない。

——昔ほど余裕がある時代でもないし……。

ヨッピー:そもそも人脈で取れるような仕事ってそこまで良い仕事じゃないと思います。まあ知り合い、仲が良い人が多いのにはこしたことないですけどね。

——日々の仕事を積み重ねて実力をつけて正攻法で仕事をしろってことですね。

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※次回は9月25日(月)公開です。

(取材・文:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:宇高尚弘/HEADS)

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ウートピ編集部が、それぞれの業界の「デキるおじさん」に会いに行って、仕事術や仕事観を聞く連載です。

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