子どもの頃はお世話になっていた文房具。大人になるにつれて遠ざかり「メモや予定はデータ管理が中心」という人も多いのでは? しかし、文房具も日々進化を遂げていて、使い方ひとつで毎日の仕事の強い味方になってくれます。
文具プランナーでウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長の福島槙子(ふくしま・まきこ)さんに「気分も上がって仕事もはかどる」文房具を紹介していただきます。
第111回目のテーマは、「ノート・メモ」です。用紙やサイズ、デザイン、使い心地にこだわったノートやメモをご紹介します。
表紙にも絵が描ける!
「MDノート」は、日本の文房具ブランド「ミドリ」のオリジナルの筆記用紙「MD用紙」を使ったノート。万年筆を使う人や紙にこだわりを持つ人に人気があるノートです。15周年を迎えてリニューアルし、本文だけではなく表紙や見返しにも「MD用紙」を使用しており、表紙にも絵を描くことが可能です。
余計なもののないシンプルなデザインも特徴で、買える場所が多いためすぐに使えて便利です。ラインアップは文庫サイズ、新書サイズ、A5サイズ、A4変型判サイズなどをそろえています。
15周年を記念して、国内外のさまざまなジャンルで活躍する15名のアーティストたちとのコラボ商品も発売中。
商品名:「MDノート」(ミドリ)価格:文庫サイズ 770円(税込、以下同)、新書サイズ 880円、A5サイズ 990円、A4変型判サイズ 1,870円、15周年限定ノート 1,100円
書類も挟んでノートにできる!
「SlideNote」は、金属クリップを使用したスライド式のリングレスノートです。フレームをスライドするだけで用紙をとじられる独自の機構を採用しており、書類など穴あきの用紙以外も一緒に挟んでノートにできるのが特徴です。専用のECサイトから注文すると、好きな用紙やフォーマットを選ぶことができる仕組みになっています。
商品名:「SlideNote」(研恒社)
価格:A4・2,222円(税込、以下同)、A5・1,760円
次に使うページがすぐ開く!
「パッとメモ」は、左側のみのり付け加工されているため、次に使うページをすぐに開くことができるメモ。急いでメモをとる場面や、スマートフォンで片手がふさがっている際などに大活躍しそうです。
たっぷり使える80枚入りで、定番カラーの白と黒に加え、表紙の限定カラー(グレー、ピンク、オレンジ、紺)も発売中です。
商品名:「パッとメモ」(ミドリ)
価格:352円(税込)
コンパクトで丈夫!

測量野帳
こちらの「測量野帳」は、長く測量現場でも愛用されている定番のアイテム。レベル、トランシット、スケッチなど測量方法に適した罫(けい)線を用意している野帳で、小さすぎないコンパクトさが持ち歩きしやすく、便利。丈夫なつくりでボロボロになりにくいのもうれしいポイントです。

測量野帳(再生紙)

測量野帳(耐水タイプ)

測量野帳 <ブライトカラー>
種類も再生紙タイプ、耐水タイプなどがあり、表紙の色は青、赤、黄のブライトカラーもラインアップ。お手頃価格で、気軽に使い始められる一冊です。
商品名:「測量野帳」(コクヨ)
価格:250円(税抜き、以下同)、再生紙タイプ250円、耐水タイプ530円、ブライトカラー570円
万年筆ファンは必見!
こちらの「SEVEN SEAS BUNCO」は、製本屋「渡邉製本」が手がけるノート。にじみや裏抜けが少なく万年筆との相性が良い用紙「トモエリバー」を使用しているのが特徴です。持ち運びがしやすい文庫サイズなのも便利! 色はイエローとかすれリネンから選べます。
商品名:「SEVEN SEAS BUNCO」(渡邉製本)
価格:2,640円(税込)
まきの一言メモ
紙質の良さで海外でも人気の高い日本製のノートやメモ。自社オリジナルの紙を作っているメーカーが多いのも特徴です。前回ご紹介したシャープペンシル同様、高価格帯のものもあり、価格の幅も広いです。筆記用具に合わせてノートを選んでいる人も。自分がよく使う筆記用具との相性も選ぶポイントです。