スーパーに並ぶちょっと高級そうな食品や輸入雑貨店に並ぶオシャレなパッケージの海外食材……。興味はあるけれど、「どうやって食べればいいかわからない」「最後まで使い切れるか心配」とひそかに思っている人は少なくないのでは? 食文化研究家のスギアカツキさんに、誰でも気軽に楽しめる取り入れ方をご紹介いただきます。
夏の疲れた夜や外出したくないときに、さっと温めて本格的な料理を味わえるのが、冷凍食品。ジャンクフードから一流レストランの味まで、さまざまなメニューが続々登場しています。実は最近の冷凍食品市場は急成長を遂げ、スーパーマーケットにおける売上成長率はナンバーワンに君臨するほど、消費者の人気を獲得しています。
※お手軽・便利・絶品で需要が拡大;冷凍食品の動向(経済産業省)
理由は、チルド総菜よりも賞味期限が長いこと。そしてもう一つは、冷凍技術の進化によって、エスニックなど香りが重視される料理で本格的な風味や香りを楽しめる点にあります。たしかに、アジアン料理やエスニック系の商品を多く見かけるようになりましたよね。
私は食文化研究家の立場として、日頃から数々の冷凍食品を実食。今回はそれらの中から厳選して、本当においしい名品を考えてみたところ、その一つの答として、ファミリーレストランが本腰を入れて開発したごちそう系冷凍食品にたどり着きました。ここではデニーズとロイヤルデリから発売されている新商品を中心に、オススメのアイテムをご案内していきたいと思います。
ロイヤルデリでは、「世界を食べ歩きごはんシリーズ」を発売中

ロイヤルホストを運営するロイヤルグループが2019年末から本格展開している冷凍食品が、「ロイヤルデリ」というブランド。自社のセントラルキッチンで作った料理を急速冷凍することで、家庭でもレストラン品質の味を楽しめるのが特長です。
このロイヤルデリシリーズから今年の6月に新登場したのが、「世界を食べ歩きごはんシリーズ」というテーマで各国の個性溢れるお米料理。2種類のセット(かけて食べるセット、レンジで温めるセット)のうち、私が特に気に入ったのは、湯せんして温めた料理を、お好みのごはんにかけて食べる「<世界を食べ歩きごはんシリーズ>かけて食べるセット3,400円(税込・送料別)」です。

<世界を食べ歩きごはんシリーズ>かけて食べるセット3400 円(税込)ターメリックライス(インド)、バターチキンカレー(インド)、ハヤシライスソース(日本) 、黒毛和牛すね肉のユッケジャン(韓国)、鶏肉のガパオ風炒め(タイ) ※単品購入も可能
この中でさらに2品を厳選してみました。最も感動したのは、「黒毛和牛すね肉のユッケジャン1,250円(税込)」。自社製コチュジャンベースで一晩漬け込んだ黒毛和牛すね肉をじっくり煮込んで作られる本格的な韓国スープは、自宅ではなかなか再現できないはずで、私はここに枝豆や生卵をトッピングして味わっています。

ごはんがなくてもおいしい。枝豆や卵の他、納豆や豆腐を加えるのもオススメです。
そしてもう一つは、ロイヤルホストが得意とするカレーから。インドを代表する「バターチキンカレー580円(税込)」が絶品。レンジで簡単に温められるターメリックライス(380円・税込)とセットにして食べることで満足度も高まります。

香辛料の風味がしっかり効いているのは、冷凍技術のおかげです。
デニーズからは人気の洋食がずらりとラインナップ「Denny’s Table」

「Denny’s Table」は、デニーズが50年近く培ってきた外食のノウハウを生かし、共働き・子育て主婦や、外食好き・料理好きなご家庭をターゲットに開発された冷凍食品ブランド。
デニーズでは、“冷凍食品で食卓をレストランのように彩る”をコンセプトとして、昨年5月に「Denny’s Table」という新ブランドが登場しています。デニーズが50年近く培ってきた外食のノウハウを生かし、共働き・子育て主婦や外食好き・料理好きなご家庭をターゲットに、ハンバーグやカレー、グラタン、パスタなどを展開しています。
私は現在までに販売されている全24商品を食べてみましたが、お世辞抜きにどれもハイレベル。その中で何度もリピート買いをしているメニューは、ハンバーグ3種とロールキャベツ2種です。

ラタトゥイユ風 トマトハンバーグ (湯煎調理)680円
モッツァレラ&粒マスタード 白いソースのハンバーグ (湯煎調理) 680円
お店のソースで仕込んだデミグラスハンバーグ (湯煎調理)580円(すべて税込)
ハンバーグはファミレスでも欠かせないメニューですが、お店のソースで仕込んだ「お店のソースで仕込んだデミグラスハンバーグ (湯煎調理)580円」は文句なしのおいしさ。他にモッツァレラ&粒マスタード 白いソースのハンバーグ (湯煎調理) 680円」や「ラタトゥイユ風 トマトハンバーグ (湯煎調理)680円」は、家庭料理とは別次元の洗練された味わいが魅力です。

ハンバーグのゴロゴロ感と本格ソースが、たまらぬおいしさです。
ロールキャベツは自宅で作るとなると手間もテクニックも必要ですから、忙しい毎日の中では登場させにくいメニュー。このようなメニューは冷凍食品としてストックしておけば、休日のブランチが豪華に演出できたりと、お家ごはんの幅がグーンと広がります。

スープで楽しむ チーズinロールキャベツ~クリーム仕立て (湯煎調理)537円
スープで楽しむ チーズinロールキャベツ~コンソメ仕立て (湯煎調理)537円
改めて、自分の心身を癒やしながら、お家ごはんをゆっくり味わう時間は必要です。朝から名店のロールキャベツを味わうことは、想像以上に至福の時間になりますから、ぜひみなさんもお好みのメニューを選んでみてくださいね。

お気に入りのパンと一緒にロールキャベツを出したら、家族が驚きました。
本日の美食・成り言葉
毎日頑張る自分や家族を、極上の冷凍食品で癒やしましょう。