「服はあるのに、今日着る服がない」というのはよく聞くお悩み。解決するために、新しいアイテムを購入したり身体を変えようとする前に、「着こなし力」に注目してみてはいかがでしょうか。
持っている服を最大限に活用するためのポイントを、ファッションのプロが教えてくれる本『手持ちの服でなんとかなります』(サンマーク出版)が、2022年1月に発売されました。著者は、パーソナルスタイリストの杉山律子(すぎやま・りつこ)さん。
今回、特別に全3回で「着こなしのコツ」を抜粋してお届けします。第2回は、アクセサリーを上手に取り入れるポイントについて。
おしゃれな人ほど ネックラインに気をつける
アクセサリーは肌のくすみをとってくれるだけでなく、コーデが物足りないときにも便利。ただし、むやみにつけると台無しになってしまいます。
特に、服と直接重なるネックレスは、無意識につけてしまうとお互いが足を引っ張り合ってごちゃついて見えることもあります。
ネックレスはトップスのネックラインと異なる形状のタイプを選んだほうがおさまりがよくなります。
クルーネックの首元には、VラインのペンダントネックレスやY字のロングネックレスを。Vネックの服やボタンを外したシャツの胸元には、ラウンドタイプのチェーンネックレスを。ペンダントトップを外してチェーンだけつけて、ラウンドに見せることもできます。
小さい襟でもネックレスが重なるとごちゃついて見えるので、その場合はさりげなく。ペンダントトップが5ミリ以上のものは避けましょう。
ボートネックやタートルネックは、どんなネックレスでもOKです。
ネックレスに加えてピアスやイヤリング、イヤーカフをつける場合は、ネックレスとのバランスを見ながら、ほどよく引き算します。
ネックレスの主張が大きい場合は、耳元はさりげなく。
逆に、耳元が主張する場合は、ネックレスはつけなくてもいいくらいです。
ちなみに、イヤリングは必ず両耳につける必要はありません。イヤーカフ感覚で片耳だけにすると、エッジの効いた辛口イメージになります。
ネックレスやピアスをつけて、さらにリングやブレスレット、バングルなど、手元にもアクセサリーをつけるときは、アクセサリーのデザインをシンプルなものにおさえましょう。大ぶりなバングルをつける場合は、首元と耳元はどちらか一方だけで十分です。
このように、あちこちにアクセサリーをつけるときは、色をゴールドかシルバーのどちらかで揃えるほうがまとまりますが、リングは例外。ゴールドとシルバーを重ねづけして楽しむのも素敵です。
手持ちのアイテムを使いこなそう
『手持ちの服でなんとかなります』(サンマーク出版)。好評発売中。1,540円(10%税込み)