『服と賢一』インタビュー・前編

自分に合う着方を模索するのが楽しい! 滝藤賢一に聞くファッションの魅力

自分に合う着方を模索するのが楽しい! 滝藤賢一に聞くファッションの魅力

芸能界1のオシャレ俳優としても知られる滝藤賢一(たきとう・けんいち)さんによる『服と賢一 滝藤賢一の「私服」着こなし218』(主婦と生活社)が9月24日(金)に発売されました。滝藤さんによる初のファッションブックで、編集者が滝藤さんに密着して撮影した173日間218の私服コーデが紹介されています。

オシャレの楽しみ方は? 「好き」と「似合う」が違うときはどうすればいい? 滝藤さんにお話を伺いました。前後編。

『服と賢一 滝藤賢一の「私服」着こなし218』滝藤賢一著/主婦と生活社

『服と賢一 滝藤賢一の「私服」着こなし218』滝藤賢一著/主婦と生活社

初のファッションブックも「まだやり足りない!」

——自身初のファッションブックということですが、まずは本を作ることになったきっかけを教えてください。

滝藤賢一さん(以下、滝藤):編集者の方からお声を掛けていただいたのですが、たいして口説かれることもなく、「やります!」って即答していました(笑)。1年間ほど密着取材というか、撮影現場に入る30分くらい前に、写真をパシャパシャ撮ってもらってから現場に入る生活をしていました。

——出来上がった本を見ていかがですか?

滝藤:正直、もっとやりたかったですね。まだまだやり足りないです。満足してません!「着こなし10か条」も、もっとあったんですけどね。編集者に「紙代が高いから」と言われて、泣く泣く10個に絞りました(笑)。

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信頼する店員さんの“ゴリ押し”には従う

——「着こなし10か条」に、「ショップスタッフのゴリ押しは買うべし」とありますがなぜですか? 滝藤さんと言えば、ご自身のスタイルやファッションを確立されているイメージだったので、「スタッフのゴリ押し」で買うんだと意外でした。

滝藤:全く確立してないですよ。ブレまくりです。スタッフさんに「これ絶対抑えたほうがいいです!」ってゴリ押しされても、正直、「着ないし、いらないな」って思うときないですか? 信頼できるスタッフさんだから、とりあえず買ってみるんですけど、数日間は家で眠ってます。なんなら、数カ月は眠ってます。でも、例えば眼鏡だったら「ためしに、家で掛けてみようかな」って、家の中で使い始めるんです。そうすると、いつの間にか見慣れてくる。自分のものになってなじんでくると、外で掛けるようになったり、レンズの色を変えて遊びだしたり。あっという間にレギュラーです。

——自分になじんでくるんですね。

滝藤:この間も、モックネックの半袖ニットをゴリ押しされて買いました。最初は、「真夏にニットなんか、絶対に着ないよな」と思ってたけど、毎日着てましたね。赤、黒、パープルの半袖ニットとカーディガンを全部で6枚買いましたが、どれもめちゃくちゃ着てます。スタッフさんが「いかに服を愛していて、僕に合うものを提供してくれるか」という点を重要視しているので、ゴリ押しを信じて買うことが多いです。

——ということは、服を買うときは試着は必ずしますか?

滝藤:もちろん。だって、着てみないと分からないですから。お店のインスタやルックを見て気に入った服も、実際にお店に行って試着してみたら、思ってたのと違うっていうことがありませんか? 逆に、全然気にしていなかった服を着てみたら、「めっちゃいいじゃん!」ということのほうが多い。お買い物なので、ときめかないと買わないですよね。

——ときめく服との出会いも楽しいし、店員さんとの会話も楽しいですよね。

滝藤:そこを一番重要視しています。服にしても、植物にしても、スタッフさんと話すことで得られる知識も多いので。その道のプロの方の話を聞くのはめちゃくちゃ面白いです。だから、お店に行って買うことが何より楽しいし、ストレス解消にもなります。

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自分に似合った見せ方を工夫するのも楽しい

——「ときめく」と言えば、なのですが、服をコーディネートするときに「好き」という気持ちよりも、自分の肌の色や体形に「似合うか、似合わないか」ということを気にしてしまいます。例えば、「私はくすんだ色が好きだけど、イエローベースの肌で似合わないからやめておいたほうがいいかな」って思っちゃうんです。

滝藤:僕は、理由を付けちゃいますね。「好き」で着たかったら、理由をつけて自分の中で納得すればいいんじゃないですか?

でも、確かに似合うか、似合わないかってよく分からないけどありますよね。僕の場合だと、フォックスの眼鏡が似合わないんです。フォックスは何度挑戦しても、いつ掛けても、どんな髪型でも、どの帽子を被っても似合わない。まだフォックスに見合う男になっていないけど、いつか似合う時がくるかもしれないと思ってます。

——いつか似合う時がくるのかな。最近、「タイトスカートをはきたい」と思っているのですが、下半身に重心がある“ウェーブ体形”なので、ぴったりしすぎるタイトスカートが似合わないんです。

滝藤:タイトスカートが似合うようにはいたらいいじゃないですか。みんなと同じようにはくから、似合わないのかも。 自分に合うはき方、見せ方をすればいいんじゃないですかね。

例えば、僕は手足が短いんです。別に足を長く見せたいわけじゃないけど、パンツラインはきれいに見せたい。だから、サスペンダーを使うことが多いんです。そうやって、自分に似合った見せ方を工夫すればいい。何度も何度も着こなしを編み出して、何度も何度も失敗して、似合うはき方を見つければいいと思います。

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はやりのカッコいい服を着ない理由

——滝藤さんは、トレンドの服は着ますか?

滝藤:僕は、「今はやってる」って聞いたら、その服は避けることが多いですね。はやってるということは、みんながカッコいいと思ってるってことでしょう? カッコいい服は誰が着たってカッコいいから、誰かに着てもらったらいいですよ。誰が着てもどうにもならない服をカッコよく着るほうが面白いです。

——最近買ったはやりの服はありますか?

滝藤:僕がよく行く服屋さんは、あんまりはやりに左右されないと思うんですけど、若い子たちに人気の服屋さんなので、「その店の服がはやりだ」と言われれば、もうはやりになっちゃいますよね。

NEEDLES(ニードルズ)のジャージは超人気なので、街を歩いてれば必ず2、3人ははいてますよ。「革靴と合わせる」とか、「フォーマルなスタイルにジャージ」とか。自分なりのスタイルを作っていくと面白いです。

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毎日着るから楽しんだもん勝ち

——「着こなし10か条」にもありますが、やっぱりサイズ感は大事ですか?

滝藤:サイズ感は大事にしています。それだけで雰囲気が出ますし。オーバーサイズでガバッと着ていれば、それっぽく見えるじゃないですか。ハイブランドだろうが、古着だろうが、サイズ感でカッコよく見えますから。だって、「あの人、〇〇(ブランド名)着てる! カッコいい!」なんて、僕はあまり思ったことないですけどね。

特に古着のTシャツを買う時は、サイズ感と雰囲気を気にしています。ボロボロに穴が開いてるTシャツも買ったりするから、「あえて、穴あきのTシャツを着てるんだぜ」という空気を出さないと、「あれ? 服持ってないのかな?」って心配されちゃうから(笑)。

ファッションは、自分が楽しいかどうかだと思います。毎日着るものなんだから、絶対に楽しんだほうがいい。

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★イベント情報
【イベント&オンライン配信(Zoom)】滝藤賢一さん私服スタイルブック『服と賢一』発売記念トークイベントが9月25日(土)午後6時から開催されます。
※受付締め切り: 2021年9月25日(土)15:00まで

(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:宇高尚弘)

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