【今週のボヤき】
会社の飲み会が憂鬱(ゆううつ)です。もともと飲み会が苦手というのもあるのですが、会社の飲み会に行くと必ず上司から「本音を聞かせてほしい」と言われます。確かにお酒が入れば普段言いにくいことも言えるという利点はあると思うのですが……。ただ、お酒の力で無理やり絞りだした本音なんて最初から言う必要がない“本音”なのでは? と思ってしまいます。
そもそも仕事で本音を言う必要があるのかわからないし、言うべきことは勤務時間中に伝えたり、話し合ったりすればいいのでは? と。会社の飲み会に行く暇があったら、一つでも仕事を片付けたり、本当に話したい人と会ったり、映画を見たりするほうが有意義だと思うのです。こんな私は扱いづらいヤツでしょうか?
本音は「早く帰りたい……(涙)」
個人的には飲み会という風習は日本の悪習のひとつだと思っています。
自由参加と銘打ってはいても内実は強制参加だったり、仕事の一環だと言っているくせに手当もつかなかったり、そもそも社会人すべてがお酒を飲めるわけではないし、そんな中で「本音を聞かせてほしい」なんて言われたら「早く帰りたい」と言いたくなってしまいますよね。
会社の飲み会に参加することが社交辞令のひとつですから、社交辞令の場で本音を言えなんて矛盾しているんです。
本音を言えるくらいなら飲み会になんか行きませんよ、行きたくないのが本音なんですからね。
座る席も上座から偉い人の順番で座り、お酌をするのは下の者の役目、ガッチリと社内の上下関係を可視化させておきながら「今日は無礼講!」なんてできるわけがないじゃないですか。
会社の飲み会なんて偉い人の接待、または介護でしかありません。そこには普段の業務以上の気遣いが必要であり、本音のように見せかけた建前が必要な場所なんですよ。
「コミュ力を磨く場」と割り切って
しかし、飲み会なんて悪習は早くなくなってしまえばいいとは思うのですが、だからといって行かないと不遇な扱いをされたりするのが現状でして、損をしてまで頑なに拒むほどのことではないし、飲み会は損得勘定と割り切って行ったほうが賢明だと思いますよ。
高度なコミュニケーションスキルが試される場所でもありますから、「本音を聞かせてほしい」という言葉は「お前のコミュニケーションスキルを見せてほしい」という意味が含まれているものだと思って、自分のコミュニケーション能力を磨く場として活用すればいいんじゃないでしょうか。
デキる人は二次会には行かない
ただし飲み会は一次会で帰るように。
できる人は二次会には行かないものです。
仕事の土台となっているのは私生活ですから、私生活の充実を放棄してまで仕事に時間を割かないように注意してください。