【美食は一日にして成る。】⑩

実はとっても簡単! すてきな朝ごはんのアイデア3つ【美食は一日にして成る。】

実はとっても簡単! すてきな朝ごはんのアイデア3つ【美食は一日にして成る。】

「美食は一日にして成る。」
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スーパーに並ぶちょっと高級そうな食品や輸入雑貨店に並ぶオシャレなパッケージの海外食材……。興味はあるけれど、「どうやって食べればいいかわからない」「最後まで使い切れるか心配」とひそかに思っている人は少なくないのでは? 食文化研究家のスギアカツキさんに、誰でも気軽に楽しめる取り入れ方をご紹介いただきます。

一日のはじまりを、なるべくすてきに過ごしたい。これは朝に余裕がない忙しい人も含めて、少なからず望むことではないでしょうか。その中で、どんなにバタバタしていてもはずしたくないのが、「朝ごはん」。みなさんは毎日どのようなものを朝ごはんに選んでいますか?

ごはんとみそ汁、トーストとコーヒー、シリアルボウル、コンビニおにぎり、菓子パン……。さまざまな選択肢がある中で、いつものちょっと違った、ウキウキワクワクするようなメニューが簡単に味わえるとしたら最高ですよね。今回はそんなご提案をさせていただきたいと考えました。

私は「朝ごはんに喜びを」をモットーに、毎日朝ごはんを作っています。小学生になる子どもがいるので、眠い朝でも少しでもたくさん食べてくれるようなメニューを考えて実践しているのですが、その努力が報われつつあり、いつの間にか朝ごはんを楽しみに起きてくれるようになりました。

わが家の朝ごはんをInstagramで紹介しています。#スギアカツキこども朝ごはん

ここでは、私が最近心から気に入っている“朝ごはんをカンタンにアップデートするアイデア”として3つをご紹介します。気になるモノがありましたら楽しみながら取り入れてみてくださいね!

いつもと違う!カンタン3つの素敵な朝ごはんアイディア

1 スロージューサーで作る「コールドプレスジュース」

リンゴ、ニンジン、レモンを使ったミックスジュース。毎日欠かさず飲むようになりました。

はじめにご紹介するのは、ジュース。美容や健康を考えたヘルシードリンクとして人気なのが、スムージーではないでしょうか。実は私、長年スムージーを敬遠してきました。

理由は飲むと胃腸への負担を感じてしまい、他にとりたいたんぱく質食材などを食べられなくなってしまうから。そこで出合ったのが、ヒューロムのスロージューサーでした。このジューサーがあれば、いわゆる「コールドプレスジュース」が自宅でも簡単に味わえるのです。初めて飲んでみた時の、感動するほどのおいしさ、そして身体にすっと染み入るナチュラルな飲み心地は今でも忘れられません。

しくみは、ミキサーのような金属刃を使わずにゆっくりしっかり絞る「低速搾汁方式」。これによって野菜や果物にかかるストレスや熱は最小限にとどめられ、ビタミンやミネラルはもちろんのこと、果物や野菜に本来含まれる酵素をしっかり摂取できるのです。これまでにも専門店でコールドプレスジュースを試すことはありましたが、1杯千円近くしてしまい、毎日継続することに難しさを感じていました。だからこそ、自宅で作れるというのは夢のような話で、朝一番のごちそうとして、家族みんなで味わうようになりました。

私が実際に愛用しているのは「ヒューロム スロージューサー”マイスター” H320Nシリーズ」ですが、最近ではもっとリーズナブルで手軽なタイプも登場しています。人数や予算に合わせて選ぶことができ、どのモデルも日頃のお手入れもラクチンになっています。


ヒューロム スロージューサー”マイスター” H320Nシリーズ(HUROM)

2 パンにフランスの本格チーズを挟んで、シンプルに味わう

ナチュラルチーズとパンの至福な組み合わせを楽しんでいます。

朝に定番のチーズと言えば、スライスチーズやとろけるチーズといったプロセスチーズ(ナチュラルチーズを粉砕して加熱溶融し乳化したもの)を思い浮かべる方が多いかもしれません。たまにはクラシカルなナチュラルチーズを味わってみるというアイデアが2つ目です。チーズ大国であるフランスでは、本格的なナチュラルチーズをシンプルにパンにはさんで片手で食べるような食習慣があり、ある時から私はそのおいしさに目覚めています。

しかしながら、本格チーズを朝ごはんのために用意するのは少々気合いが必要。そんな時に出合ったのが、100%フランス産チーズのブランド『イル・ド・フランス』の“ミニタイプ”の商品でした。日本で人気の高い白カビタイプのチーズであるブリー(ミルクのコクが感じられるマイルドな味わいの)やカマンベール(クリーミーでコクのある味わい)が小ぶりな食べ切りサイズで味わえるのです。これらを切ってハムと一緒に挟むだけで極上の朝ごはんが完成します。

「イル・ド・フランス ミニブリー 25g × 3」(左)と「イル・ド・フランス ミニカマンベール 25g × 5」(サヴァンシア フロマージュ&デイリージャポン)

同ブランドでは現在、フランスにゆかりのある4つの人気ベーカリーブランドとコラボ商品を発売中。(https://www.iledefrancecheese.jp/frenchpicnic/)。プロの商品を味わいながらナチュラルチーズの活用法をマスターするのもオススメです。

3 冷凍餃子をスープダンプリングとして味わう

鶏ガラスープにスライスキュウリと水餃子を加えた一皿。酢醤油を垂らしていただきます。

最後にご紹介するのは、消化に良くて体が温まる、ちょっぴり中華風の朝ごはんです。上海に滞在したことがきっかけで虜(とりこ)になったのが、ダンプリング(Dumpling)という料理。ダンプリングとは小麦粉を練った団子のことで、具体的には小籠包や餃子などのこと。私はこのダンプリングをスープスタイルで味わう食べ方が気に入り、日本では手軽に冷凍餃子を使って再現しています。

そうです、ここ最近の冷凍餃子は種類がとても豊富。味もぐんぐん進化しています。そしてうれしいのが、ニンニク不使用の商品がたくさん出回っていること。これなら朝にんにくが気になる方にも安心して楽しむことができるでしょう。冷凍餃子の売上日本一を誇る味の素冷凍食品からはさまざまな冷凍餃子が発売されていて、その日の気分で誰でも簡単にスープダンプリングを作ることができます。

海老、やさい、生姜…、さまざまな食材を主役にした冷凍餃子が登場しています。(いずれも「味の素冷凍食品」)

本日の美食・成り言葉
いつもと違う朝ごはんで、ご機嫌な一日をはじめましょう。

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食文化研究家のスギアカツキさんに、ちょっと気になる食材の食べ方や取り入れ方をご紹介いただきます。

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