【美食は一日にして成る。】②

MCTオイルって知ってる? いつもの食事やおやつに“ちょい足し”するだけでOKの注目食材

MCTオイルって知ってる? いつもの食事やおやつに“ちょい足し”するだけでOKの注目食材

スーパーに並ぶちょっと高級そうな食品や輸入雑貨店に並ぶオシャレなパッケージの海外食材……。興味はあるけれど、「どうやって食べればいいかわからない」「最後まで使い切れるか心配」とひそかに思っている人は少なくないのでは? 食文化研究家のスギアカツキさんに、誰でも気軽に楽しめる取り入れ方をご紹介いただきます。

キレイに(かっこよく)やせたい。これは、年齢、季節はもちろんのこと、性別さえも問わない多くの方々が願い続ける永遠のテーマではないでしょうか。毎年ブームになるダイエットフードは数知れずありますが、ダイエットやアンチエイジングの“キー食材”として特に注目されているのが、「オイル」。中でも「MCTオイル」という名前を目にすることが多くなっているように思います。皆さんはすでに試したことがありますか? おそらく、「気になっているけれど、どう取り入れたらいいのかわからない」とふみとどまっている方は少なくないはずです。

今ではほとんどのスーパーで購入できるMCTオイル。価格は商品や容量により様々ですが、1,000~2,000円台で購入できる商品が多くそろっています。

先に結論から申し上げれば、MCTはダイエットに効果があるというエビデンスがしっかり存在する美容食材。そこで今回は、MCTオイルについてわかりやすくご説明しながら、無理なく手軽に日常生活に取り入れられるコツについてご案内していきたいと思います。

MCTは、“脂肪燃焼体質”に導くダイエットオイルだった!

まずは最低限おさえておきたい基本情報から……。MCTとは、中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)のことで、母乳や牛乳などの乳製品、ココナッツなどに含まれる天然成分です。「MCTオイル」として販売されている商品は、MCTを100%にしたタイプであり、大きな特徴としては、一般的な油脂類(サラダ油やオリーブオイル、健康油と言われる亜麻仁油やえごま油、魚の脂質(DHA・EPA)など多くは長鎖脂肪酸に該当)と比較した場合、素早く消化・吸収されて脂肪燃焼しやすい状態にしてくれるという大きなメリットがあります。

MCTを摂取することで「ケトン体(MCT以外に体内に蓄積された脂肪など)」という脂質を材料としてエネルギーを生み出す「脂肪燃焼回路」が働くようになります。そもそもこの脂肪燃焼回路は「糖質」に依存したエネルギー産生をしている場合には休止していることが多く、糖質制限ダイエットによって休止スイッチをオンにしようとして失敗してしまったケースが話題になることも。そのようなダイエット失敗に陥らないために提唱されているのがMCTで、上手に活用して「糖燃焼回路」と「脂肪燃焼回路」を同時に働かせることができれば、効果的なダイエットになることがわかっています。重要事項として、MCTは普段の食生活では摂取しにくい脂質であるため、“意識的に”取り入れて脂肪燃焼回路のスイッチをオンにする必要があることは覚えておくべきポイントです。

MCTオイルを意識的に摂取することで、滞りがちだった脂肪燃焼を促進させることができる。ここまではお分かりいただけたと思いますが、それでは一体どのくらい、どのように使えばよいのか?という具体的な話に移っていきましょう!

MCTオイルは、「少量=1日10グラム未満」で効果あり

MCTオイルの一日の摂取量は、10グラム未満が目安

MCTオイルは、無味・無臭の液体。強みとしては、2点。酸化しにくく常温保存が可能であることと、1日10グラム未満という少量で効果が出る点(※)にあります。つまり、頑張ってたくさん摂取しようと考えるのではなく、いつもの食事やおやつに“ちょい足し”するだけで効果が期待できるということ。

※人によっては10グラム以上の摂取で下痢になることがあります。

活用法としてよく紹介されているのが、コーヒーやスムージーに入れて飲む、サラダやスイーツに振りかけるというスタイル。実はこのMCTオイルは加熱に弱いため、炒めものなどの加熱用としては不適で、そのまま使うことが最大の注意点なのです。

加熱しない料理レシピはMCT関連のサイトでたくさん出てきますから、気になる方は調べてみてくださいね! ここではもっと簡単で、手軽なアイディアを3つご紹介したいと思います。

①MCT入りのお菓子を選ぶ。

MCTスタイル<ベイクドショコラ>(森永製菓)(上)とプロテインバーチョコレートクッキー(ブルボン)

まずはじめは、最も気軽な提案から。お菓子を食べる際にMCTも一緒に摂取してしまおうという考え方です。大好きなスイーツを制限することで蓄積されるストレスは、必ずやリバウンドを生みますから、過度な食事制限をすることなくMCTを活用すればOK。小腹がすいたおやつタイムはもちろんこと、プロテインバーであれば運動前に食べるなど、食べる喜びや楽しみを大切に取り入れてみてください。

②コンビニで購入可能なMCT入り商品を選ぶ

7プレミアム 国産さばみそ煮、オリーブオイルさば(販売者:STIフードホールディングス)(左)とローソン 国産サラダチキンスティック MCTオイル入り(チーズ)(販売者:フードリンク)

続いては、コンビニで調達するという手軽なアイディア。最近ではランチ利用だけでなく朝や夜ごはんをコンビニでやりくりしているという人は少なくなさそうですから、この状況をポジティブに考えてMCT入りを選択してみましょう。オススメはセブンイレブンのサバ缶とローソンのサラダスティック。良質なたんぱく質や脂質(DHA・EPA)を摂取しながらMCTまで付いてくる魅力的な組み合わせになっています。

③ヘルシーな和え物に忍ばせる

鶏ささみのかつお梅和え

普段の飲み物やサラダにオイルを垂らすことに抵抗感がある人には、作り置きおかずにこっそり忍ばせるのがオススメです。私が日頃から常備しているのが、「鶏ささみの和え物」。ささみ肉のパサパサ感をMCTオイルでしっとりさせる効果もあり、たくさん食べても安心な“ダイエットおかず”として気に入っています。茹でた鶏ささみ肉に塩もみキュウリ、梅干し、鰹節、カロリーハーフマヨネーズ、そしてMCTオイルを加えて混ぜるだけ。すべて目分量で作るくらいが気楽です。

以上、いかがでしたでしょうか? MCTオイルを普段の食生活に気軽に取り入れることで、脂肪燃焼体質にシフトできるのであれば理想的です。これぞまさに時短ダイエット。さあ、気になる方は、できるところからはじめてみてくださいね!

本日の美食・成り言葉
MCTで時短ダイエットを極めよう!

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