ふだんのパリジェンヌを現地でウォッチしてみたら…【パリ流ユニクロコーデ・特別編】

「ベーシックなアイテムを大人っぽく着たい」「ワンパターンになりがちな手持ちの服をいつもとは違った感じで着こなしたい」「情報はたくさんあふれているけれど自分のスタイルが見つからない」とファッションや着こなしについて悩んでいる人もいるはず。

そこで、『大人パリジェンヌStories〜おしゃれと恋と日常と〜』など、パリジェンヌのおしゃれやライフスタイルをつづったイラストエッセイで知られる米澤よう子さんに、ユニクロのアイテムの着回しコーデを紹介していただきます。

何よりも自分らしさを大事にするパリジェンヌの着こなしを参考にすることで新しい発見やおしゃれのヒントが見つかるかも？

YOKOのパリ・リポート2023

ようやくコロナ規制がなくなった5月下旬から6月9日まで、パリに滞在しました。今回は現地リポートを持ち帰った「特別編」です！

パリは「ファッションの都」と言われますが、私が追うのは、パリで生活するふだんのパリジェンヌ。私たち日本人と同じく、自分の国で、地域で、日々を過ごす彼女たちが、私のおしゃれ心を鼓舞させます。「こんな自由な組み合わせもアリなのね！」「その手があったか！」……etc. パリでの発見、楽しみを日本に持ち帰りました。みなさまと共有できたらうれしいです！

これまでの連載でご紹介したパリ流ユニクロコーデ！

私がパリに滞在した2週間は晴天が続き、雨が1ミリも降らなかったという日々。これには現地の方々も驚き！

ふだんの日照不足を補うべく、パリっ子たちは外出モード。カフェのテラスは増席され、公園、レストランの外席、バーも常に賑わいを見せていました。毎日お祭りか？　と思うくらいの騒々しさの中ですが、目ではしっかりパリジェンヌを観察しました。

東京から南仏経由で降り立ったパリ。私のはじめの印象は装いに「色があふれている」こと。お天気も相まって、一気に夏のカラフルモード！　私もシックモードをやめて、ユニクロのヴィヴィッドピンクのワンピースを着ましたが、それでようやくパリになじんだ気がしたほどです。

本連載のおかげで、街ゆくパリジェンヌのユニクロ・コーデを素早くキャッチできました！　現地で多数目撃したのが、「サロペット」。ボーダーとの組み合わせが新鮮でした。ボーダーは、サロペットの胸のラインと横線が平行になり、意外と合うんですね。

あとは同系色のタンクトップと合わせる傾向も。こちらも難なくなじむコーデ。サロペットの（これもパリジェンヌの好きな）「後ろがちょっと違う」バックシャン＝背中のギャザーを生かせる着こなしになります。

今年は断然グリーン！そしてヴィヴィッドなピンク…

第一印象は「色が溢れている」だったパリの日常着。滞在の日数を重ねるうちに、色の中でも、グリーンをまとうパリジェンヌたちが圧倒的多数なことに目を見張りました。日増しにその数は増え、ワンピースはカウントできないくらいの数。パリジェンヌの夏のマストアイテムはワンピースですが、今年は断然グリーン！　ブティックのショーウインドーでも、各ショップが競うようにグリーン・ワンピを3～5着ディスプレイしていました。

パリに住んでいた時に、ブティックのマドモアゼルから「日本人にはグリーンが似合う」とアドバイスされたことがありました。確かに、肌色との相性は最高です。私たちに似合う色、グリーン。パリジェンヌにお株を奪われたくないですよね！

そしてピンクも目を引きました。マダムからマドモアゼルまで、年齢問わずにヴィヴィッドなピンクを取り入れていました。どんより重い空気だった冬を越え、早めにやってきた太陽がサンサンと注ぐ今！　ピンクを着なきゃソン？　とも思えるほどに。ワードローブにピンクを足して、今年の夏をめいっぱい楽しみたいという気にさせます。手前みそですが、私がパリで着たユニクロのワンピースについて……ピンクをチョイスしたことで重宝しました。本当は南仏用に持参したのですが、うれしい誤算！？