2023年5月17日、深川麻衣さんが映画『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』（2023年秋公開）で主演を務めることが発表されました。また、共演に井浦 新さんが出演するほか、イメージビジュアル、スタッフが解禁されました。

原作と著者の大木亜希子さん。

原作は、14歳で芸能界入り、俳優として人気ドラマへの出演、そして20歳でAKB48グループのメンバーとしてNHK紅白歌合戦への出場も果たした大木亜希子さんによる同名小説。人生に行き詰まった元アイドルが家族の勧めで、都内の一軒家で一人暮らしする当時56歳の「赤の他人のおじさん・ササポン」と同居することになる——というお話です。

発売してすぐに大木さんとササポン氏の不思議と心地のいい関係が話題となり、書籍は現在3万部を突破。2021年にはコミカライズ「つんドル！〜人生に詰んだ元アイドルの事情〜」も発売されました。

おっさんとの奇妙な同棲生活

主人公・安希子を演じるのは元乃木坂46の深川麻衣さん。2016年のグループ卒業以降、女優として活躍。『パンとバスと 2 度目のハツコイ』(2018)では初主演にし、第10 回 TAMA 映画賞で最優秀新進女優賞を受賞。その後、『愛がなんだ』(2019)、『水曜日が消えた』(2020)、『おもいで写眞』(2021)、「サワコ~それは、果てなき復讐」(2022)など話題作への出演が続いています。本作の出演について深川さんは「元アイドルという境遇も同じなので、この作品で安希子を演じられる事がとても嬉しかったです」とコメント。

ひょんなことから安希子が同居することになった家の家主・ササポン役には井浦 新さん。数々の映画、ドラマで俳優賞を受賞するなど、実力派俳優の井浦さんが、安希子の恋人でも家族でもない、特別な距離感でそばにいてくれるササポンを魅力的に演じます。ササポン役について井浦さんは「演じた事のない役柄でしたので、どんなアプローチをしていこうかなとワクワクしました」と述べました。

監督は、ブランドのPRとして働きながら、映画監督として活動する穐山茉由さん。「初めて原作を読んだ時、『元アイドル』が『おっさん』と住むというインパクトのあるお話の裏に、現代に生きる人の悩みが痛いほどリアルに描かれていると感じました。この作品は女同士の友情やキャリアチェンジといった要素も強く、私自身も会社員をしながら映画監督になった経験を持つため、主人公と等身大の視点で撮影に臨みました。実話ベースの物語ですが、深川麻衣さん、井浦新さんという素晴らしいキャストによって、新しい安希子とササポンの物語が誕生したと思います。観た方がどこか自分と重ね合わせられるような、そんな作品になると嬉しいです」と話します。

本編はすでにクランクアップ。初夏完成が予定されています。

深川さん・井浦さんコメント全文

安希子役　深川麻衣　コメント

「原作を読んだ時、結婚や仕事に対してもがいている安希子の姿にとても心を打たれました。元アイドルという境遇も同じなので、この作品で安希子を演じられる事がとても嬉しかったです。

恋人でも、友達でもない、でも、いつもそこにいてくれるササポン。お互いに良い影響を与えながら、依存していない関係性はとても理想的な関係性だと思います。

普段、生きていると壁にぶつかったり、ちょっと心が疲れてしまったなという時は誰しもあると思いますが、そんなときこの映画が誰かの心をふっと軽くできたらいいなと願っています。

自分らしさ、自分にとっての幸せとは何かを立ち返らせてくれる作品になっています。
ぜひお楽しみください」

同居人・ササポン役　井浦 新　コメント

「脚本を読んで、とてもほっこりと、ゆるやかな空気感のある素敵な作品だと思いました。

ササポンという役は、演じた事のない役柄でしたので、どんなアプローチをしていこうかなとワクワクしました。そして、ササポンの素敵なセリフを、いかに素敵にならない様に、普通のおじさんでいるという事のさじ加減が難しくもありましたが、演じていて面白かったです。

どんな人にでも、無理をしながら、頑張らざるを得ない時があると思います。映画を観て、安希子にとっての”ササポン”の様な存在を、人じゃなくても、物や自然でもいいと思いますので、自分にとっての”何か”を見つけるきっかけになれたら幸いです」