きゃー!! 今夜も女性の悲鳴が聞こえてきました。どうやら、働きすぎて息を切らしている女性に、元外資系OLのずんずんさんが「先輩、もうやめてくださいいいい!!」としがみついているようです。あなたのまわりにも、頑張りすぎてしまう人はいませんか?
周囲がドン引きするほど頑張ってしまう女性のホンネに迫ります。
めっちゃ働きたガール現る
こんにちは! ずんずんです。
働き方改革が叫ばれる昨今、私も叫んでみようと思います。
みんな働いてますかー!!?
……というのは愚問ですけれども、世の中にはどうみても「働きすぎてる人」っていますよね。
ブラック企業でもないのに、アドレナリンが放出されて平日はいつも深夜過ぎまで働いていて、休日も出勤してたり、
え……大丈夫……?
と見ているこちらが思わず、心配を飛び越えて引いてしまうほど。
私もかつてはいわゆる社畜だったので、そんなふうに働いてしまう気持ちがわかってしまうんですけれども。
私の場合、平均労働時間は16時間、週末出勤が常態化してしまい、ついには、
お休みがあるなんて、なんてありがたいんだ!キラッ!☆
と変なノリになっておりました……。
社畜は社畜を呼ぶと申しましょうか、私のオフィスはこんな変なノリの人ばかりになってしまいました。
今日は、そんな社畜だった私をさらに超える社畜「めっちゃ働きたガール」のお話です……。
がむしゃらに働く理由とは?
彼女は私の先輩。有名国立大学を出たエリートで、笑顔を絶やさない素晴らしい人です。そして、めちゃくちゃ働く人なのでした……。
緊急事態になれば朝4時まで働き、どんな困難な状況でも決してあきらめないため、ついていくこちらとしては常に青色吐息です。瀕死の状態です。
「今日はもうあきらめて帰りましょうよ!」
と言っていても、
「いや、まだできるはずだ」
と言い切られてしまい、共にデスロードを走る羽目になっておりました。
こういう風にデスロードを一緒に走ってると、映画の『マッドマックス』よろしく楽しいんですね。なんせ家族よりも会社で長い時間を過ごすことになりますから、気分的には
戦友です。
しかも、この先輩は決して仕事や同僚のグチを言わない人でして、
神、神です。
ある日先輩に「先輩は、グチも言わないし、仕事もできるし、まじすごいっす」と、舎弟まる出しで本音が出ちゃった時があるんです。すると、先輩は、
「自分の居場所を守るためには当然でしょう」
と言いましてね。
職場が自分の居場所
その時、私は、びっくりしました。
なんせ、この激務の日々にそんなことを考えていたなんて、全く気付いていなかったからです。先輩にとっては、職場は自分の居場所であり、仕事はその居場所を守る手段だったのです。
働きすぎてしまう人はある種の「恐れ」を抱いています。
それは
誰かの役に立てない自分には価値がない
という哀しい恐れです。
会社の場合、働くことが存在価値になりますよね。
そのため、こういった激務者は働きまくることで、自分の価値を作り出そうとするんです。しかも、常軌を逸した激務ぶりで、人の倍以上働くことによって、はじめて自分自身で「自分の価値」を見出すのです。
ですが、それでもまだ足りないと考えてしまうので、働き続けてしまい、いつまでたっても休むことができません。
こうなってしまうと、プライベートなんてありませんし、体を壊してしまう場合だってあります。
私の激務フレンズたちも、大勢体を壊していきました……。
自分の「居場所」ってなんだろう
こうなる前にやっておきたい対策は、
「自分が大切にされていない」
と知ることです。
哀しいことですが、大切にされていたらもっといい労働環境にいるはずです。
自分の居場所を守るためにちゃんと成果を出すのは当然のことです。
ですが、働きすぎて心も体もいっぱいいっぱいになるようならば、ちょっと立ち止まって考える時かもしれません。
自分が考えている「居場所」ってなんでしょうか?
自分の居場所を守っているつもりでも、実のところ、組織から搾取されているだけではないでしょうか?
人を大切にする組織だったら、そんな体が壊れるような激務は強いません。
あなたのことを大切にしているマネジメントだったら、あなたが働きすぎている時はちゃんと目をかけてくれて、人を増やしたり、仕事量を調整してくれたりすることだってできるはずです。
よりよい居場所に踏み出すことも大切
いくら主張しても、組織が状況を変えてくれないなら、あなたはその組織から大切にされているとは言えません。
そういった状況ならば、もっと自分を大切にしてよりよい居場所を探すべきです。
実はあなたが必死で守っている居場所は、もしかしたらあなたが守るべき居場所ではないのかもしれません。
さてはて、前の会社を辞めた私ですが、なんということでしょう、私のポジションには新しく4人雇われました。
4人分働いてたのに、給料は1人分だったんかーい!!
と衝撃を受けたのは記憶に新しいところです。
そして、先輩といえば、まだ必死に働いています……。
優秀な人なんだから、もっと彼女を大切にしてくれる職場に転職したほうがいいのになぁ……とも思いましたが、「居場所」を守り続けられている彼女はそれはそれで幸せなのかもしれません……。
といったところで今日は失礼します☆