ずんずんの女のカイダン 第8回

負のオーラを放つ彼女は「時を止める少女」 ずんずん的、変化と向き合う方法

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負のオーラを放つ彼女は「時を止める少女」 ずんずん的、変化と向き合う方法

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きゃーっ!! 女性の悲鳴が今宵も聞こえてきました。「こんなの今までやったことがないから、できるかどうかわかりません!」と半ギレで上司にくってかかる女性。まるで新社会人のような言動ですが、どう見ても彼女はベテランの雰囲気で……。ずんずんさん、彼女の周りだけなんだか時間の流れがおかしくないですか?

言われた通りの仕事しかできない彼女

こんにちは!ずんずんです!

じっとりとした視線をオフィスで感じたことはありませんか?

振り向けばそこには……負のオーラを出している女性の姿があったりします。長く会社にいるけれど性格がキツすぎてみんなから腫物扱いのお局様……。

私、一瞬だけ日系企業に勤めたことがあるんですが、そこにいたんですよ。こんな感じのお局様が……。

彼女は35歳、独身かつ35年間実家暮らし経験者というなかなか業を感じさせる経歴の持ち主でした。新卒から同じ会社で働いておりまして、総務的な仕事をしておりました。

悲しいかな、「勤続年数=仕事がデキる」とはいかないもので、困ったことに彼女はあまり仕事ができるタイプとは言い難かったんですね。

言われた通りの仕事しかできず、ちょっと違う仕事を頼むと混乱してヒステリーを起こしてしまうタイプで、オフィスで上司に何か言われて「私にはできません!」と叫んで泣き出してしまうこともしばしば……。業務態度を注意されても同じようにヒステリーを起こしてしまい、会話になりません。

その結果、彼女には新しい仕事が振られなくなり、新卒の頃からずっと同じ仕事をしていたのです……。

誰も彼女を止められず…

10年以上同じ仕事をしているというのはなかなかのホラーですが、さらにホラーは続きます。

同じ仕事をし続けている彼女は、自分のテリトリーを荒らすものには非常にキツくあたるようになりました。つまりは自分のポジションを守るために、自分の下に若い後輩の女の子が入ってきたら、とことんいじめ抜くんです。

彼女の下に入った人間はいつも2、3年で辞めていきました。

上司になんとかしろよと言いたいところですが、見て見ぬふり……酷い話です。

誰も彼女を止められず、「あの人はああいう人だから……」とみんな遠巻きに見つめるばかりでした。

若い頃の「ちやほや」が忘れられなくて

彼女がどうしてこんなことになってしまったかといいますと、それは彼女の若い頃に秘密があったのです。

ある日、お局様のあまりの横暴さに、私は上司に「なんとかならねぇのか」と物申したことがありました。

すると上司はぽつりと

「あの人はね……。若い頃からちやほやされて、今もそのつもりでいるんだよ

と言ったのです。

上司によれば、お局様は若かれし頃ちやほやされ、仕事で要求されるレベルもあまり高くはありませんでした。しかし、まずかったのは年を経てもその感覚が残り続けてしまったことなんですね。気づけば30代も半ば、それなのに、彼女の頭の中は20代前半で、完全に止まってしまったんです。

そのため、彼女は今でも、ちやほやされてオフィスで一番大切に扱われるべきだと考えているらしいのです。

これを聞いた私は、

え!? どういうこと!?

と度肝を抜かれました。

若いの頃は誰でもちやほやされるという話を聞いたことがありますが、あいにく私はぼこぼこにされた記憶しかないのでよくわかりません。このへんは自分で書いていて悲しくなってまいりました。

しかし、頭の中がそんなお花畑状態だと考えればお局様の行動も納得です。

時を止めてしまえば、自分の現実について考える必要はありません。

自分の居場所を守ることに必死になり…

キャリアをちゃんと築いてこなかった自分という、痛いものも見る必要はなくなるのです。

それゆえ、自分のポジションを脅かすものを虐めて追い出せば地位は安泰と考えてしまうのでしょう。

彼女は周りが見えず、自分の居場所を守るのに必死になりすぎて、その結果、オフィスでは誰からも好かれなくなってしまったのです。

ちょっと悲しい人生ですよね。

でもこれって私たちにとっても笑いごとではありません。

私たちも知らず知らずのうちに、いつもと同じ仕事をして、いつもと同じ友達たちと遊び、いつもと同じ生活をすることを選んでいないでしょうか。

私たちは無意識に頭の中の時間を止めてしまい、同じことをするのを選んでしまうのです。

そこに隠れているのは「変化する恐怖」です。

変化を「怖い」と感じた時の戦略

誰だって変化って怖いことです。
変化を選べば失敗するリスクも増えます。
失敗するって恥ずかしいですよね。
失敗したくないという気持ちが変化を拒む気持ちにつながってしまうのです。

変化を拒めば、先ほどのお局様のように自分の場所を守るしかなくなってしまいます。

こんな恐怖への戦略は、とてもシンプルです。

まずは行動してみることです。

行動してみて、失敗したとしても死ぬことはありません。

変な話ですが、失敗ぐらいで死なないんだ!という実感があった時、自分のいつものルーチンから抜けだす勇気がわいてくるのです。

お局様の彼女も、ちやほやされなくなっても生きられると気づき、ちょっと難しい仕事でも積極的に手を挙げていたら人生が変わっていたかもしれません。

さてはて、このお局様ですが、その後どうなったかといいますと……。

会社が合併されて、それに伴い彼女は会社を退職しました。お城が変わって適合できなかったんですね。

今は実家のお仕事を手伝っているということですが……あの苛烈な性格で無事手伝えているのか……と少し不安になります。ご家族の無事を祈るばかりです……。

といったところで今日はここで失礼します☆

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女のカイダン

仕事、お金、人間関係、恋愛、結婚……。「きゃーっ!」未来を憂いて今日も聞こえてくる女性の悲鳴。元外資系OLで、コラムニストのずんずんさんに、女性の前に立ちはだかる”恐怖”や”不安”の本質を解き明かしていただきます。

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