ずんずんの女のカイダン 第4回

「既婚男性の優しさが手放せない…」不倫の果てに彼女が気づいたこと

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「既婚男性の優しさが手放せない…」不倫の果てに彼女が気づいたこと

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またまた聞こえてきた女の悲鳴。あら、今回はずんずんさんが「ぎゃー!!」と叫んでいるようです。どうやら、同僚女性の不倫話に身震いしています。お酒の場で不倫していた女性からポロリとこぼれたホンネに、ずんずんさんが思うこととは……?

付き合う男性は結果的に妻帯者

こんにちは!ずんずんです。

インターネットの発達により、男女の出会いもスマホの画面をピッとフリックすればできるようになりました。星の数ほどいる異性と指先ひとつで出会えるこの時代に、出会う男性が既婚者ばかりという友人がいたのです。

正確には付き合った4人のうち3人が不倫でしたが、恐ろしいことに彼女は狙って不倫をしていたわけではありませんでした。結果として、付き合う男性が既婚者だったのです。

ぎゃー!!

失礼しました。業の深さに思わず取り乱してしまいました。話を戻しましょう。彼女は、私の元同僚だったのですが、「彼氏がほしい~! 結婚したぁ~い!」とある時から出会い系アプリをはじめたのです。

熱心にスマホの画面をフリックする彼女に私が「どんな相手を探しているの?」と聞くと「お金持ちそうな人ならとりあえず誰でも!」と言います。

もう前提がだいぶあかん感じですが、フリックして見つけた男性と出会い、いい感じに話が弾んで、「付き合っちゃう? なんならいっそ結婚しちゃう?」ぐらいの段階になると、

「いや実は妻子が……」とか、「妻とは離婚しようと思ってるんだ☆」

と、突然のカミングアウト。

気づけば不倫常習者

すごい打率で既婚男性に当たるんですね。プロ野球のスター選手を越えた打率です。最初こそ彼女は、「えぇ~!そんな~!」と傷付いていたのですが、「でも彼、優しいし……」と流され、しまいには、「もう既婚男性しか付き合えないかも……」と最初の不倫を皮切りに、不倫常習者になっていったのです。

妻サイドから見ると、とんだ泥棒猫です。

結婚したいといいつつ、不倫など言語同断です。不倫は時間を浪費していくだけで、生産性なんてありません。

思わず、酒の席で、「不倫なんてやめときなよ……」と同僚ちゃんに誠実かつストレートに物申してしまった時、同僚ちゃんは「わかっちゃいるけど、既婚男性の包容力と優しさを手放せない」と言ったのです。

おい、お前……その男の包容力と優しさというのは、妻の献身と忍耐によってできているのを知っているのか!?

私は思わず、彼女の肩をガシッと掴むとブンブン揺さぶっていました。ヘドバンよろしく彼女の頭はブンブン上下に激しく揺れました。

男性に包容力を求めてしまう本心

しかし、同僚ちゃんはなぜそんなに男性に大海のような包容力と優しさを求めていたのでしょうか。

ビール、焼酎、テキーラと酒が進むうちに、彼女はポロっと自分の生い立ちを話しだしました。

なんでも小さい頃、お父さんが単身赴任になってしばらくの間、別々に暮らすようになったというのです。

小さい頃の彼女は、突然お父さんがいなくなったように感じて、このままお父さんが自分を捨てていなくなってしまうんじゃないか、と毎日不安で泣いていたようです。

その時の恐怖が今でも忘れられず、自分を置き去りにすることなく、ずっとそばいてくれる人を探しているというのです。

……パードン?

え? 今なんて言ったの??

聞いていた私は、ちょっと理解できませんでした。

どうも、彼女は父を求めて3000里、ずっと側にいてくれる理想の父親として既婚男を渡り歩いていたようなのです。

外から寂しさは埋められない

女は誰だって少なからずファザコンです。お父さんと今でも仲がいい人、ちょっとうっとうしなぁと思っている人、いろいろいるかと思います。

もしかしたら、お父さんは小さい頃から今も自分に関心がなかったと思っている人もいるかもしれません。

そんな気持ちを大人になってまで抱えていると、心にぽっかりと穴が開いて寂しさとか不安感が湧き出てきます。

この穴を外から埋めようとしても埋まることはなく、だんだんと大きくなっていきます。

そんな寂しさや不安感を生み出す恐怖の心の穴への戦略は、自分の中の孤独と向き合うことです。つらくて苦しいけれど、こればかりは仕方ありません。

小さかった時、お父さんは少し離れていってしまったかもしれない、無関心だったかもしれない、自分のことなんて気にしていなかったかもしれない。

そんな小さな頃のことどうでもいいやって思っていても、心にわだかまりがあるならばそれは向き合うべきです。

「あの時は寂しかったんだよ、つらかったんだよ」

って、機会があったらお父さんに言ってみましょう。

お父さんは世界に一人しかいないオンリーワンの存在で、外に求めていたってどこにもみつかりません。

いい大人なのに今更こんなことを話すのは恥ずかしいと思うかもしれません。

でも、大丈夫。

お父さんは遅かれ早かれ、いつかいなくなってしまう存在です。言えるうちに言ってみましょう。

きっと、小さな勇気が明日を変えてくれると思います。

さてはて、この同僚ちゃんですが3回目の不倫で懲りたのか、実家に戻り、なんとお見合いをして結婚しました。

一体何が…!

実は、実家に戻ったことで、定年退職したお父さんと過ごす時間が増えたんですね。10数年ぶりに一緒にでかけたりして、そんな穏やかな時間の中で、彼女は「お父さんが小さい頃自分を置いてどこかに行ってしまうというのは、勘違いだったんだなぁ」って心から実感することができたんだとか。

その結果、お父さんを外に求めなくなり、不倫もやめ、真剣に婚活するかぁとお見合いしたそうです。。

こんな不倫娘を更生させることができるなんて、父という存在は不思議なものですね……。

といったところで今日は失礼します。

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女のカイダン

仕事、お金、人間関係、恋愛、結婚……。「きゃーっ!」未来を憂いて今日も聞こえてくる女性の悲鳴。元外資系OLで、コラムニストのずんずんさんに、女性の前に立ちはだかる”恐怖”や”不安”の本質を解き明かしていただきます。

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