「ベーシックなアイテムを大人っぽく着たい」「ワンパターンになりがちな手元の服をいつもとは違った感じで着こなしたい」「情報はたくさんあふれているけれど自分のスタイルが見つからない」とファッションや着こなしについて悩んでいる人もいるはず。
そこで、『大人パリジェンヌStories〜おしゃれと恋と日常と〜』など、パリジェンヌのおしゃれやライフスタイルをつづったイラストエッセイで知られる米澤よう子さんに、ユニクロのアイテムの着回しコーデを紹介していただきます。
何よりも自分らしさを大事にするパリジェンヌの着こなしを参考にすることで新しい発見やおしゃれのヒントが見つかるかも?
楽しかった夏。秋服で気持ちを切り替える
たとえば習い事や新しいことを始める前、喜々として道具を買いそろえた経験はありませんか? たとえ気乗りしないことでも取り組めるよう、準備万端に。よく「カタチから入る」と言いますが、今回は「服から入る」をテーマにご紹介します。
秋の服が前面に出る9月。とは言えまだまだ残暑が続く日もあって、秋服にシフトするには躊躇(ちゅうちょ)する人も多いはず。一方、パリでは夏の名残もなく、街のウインドーとファッションは一気に新作が主役になってる模様。日仏気候の違いはあれど、不思議に感じていました。
フランスでは長期休暇(ヴァカンス)から新学期へとがらりと環境が変わる節目が9月。楽しく自由な時間は過ぎ、現実の仕事に戻るのは心身ともに容易ではないことは理解できます。
私がパリに居住して間もなく、南フランスで(フランス人からすれば)とっても短い休暇を過ごし、9月初めに夏のカラフルな格好のままパリに戻ると、街も人もトーンダウンした「秋色」になっていて驚いたものでした。それならと、自分も秋の服に着替えてみたら、楽しかった日々は思い出に。気持ちの切り替えに成功しました。
パリのエスプリが詰まったイネスとユニクロのコラボ
日本でも、今年ようやく再開された夏のイベントを終え、少し寂しさ覚える今秋。いつもの仕事に戻るときの「切り替え服」に最適なのが、パリのエッセンスを詰め込んだ 「イネス・ド・ラ・フレサンジュ」と「ユニクロ」のコラボコレクション。
まずはパリジェンヌ好みの「コットンフリルシャツ」から導入を。きちんと着てみたあと、パリ流のスタイリングをしてみて。今年のモード、開襟風にします。フリルがさりげないアクセントになります。パリジェンヌの好む、ゆとりの胸元=V字は、大人度アップの効果が。そして、ボタンを開けた余裕が布にドレープをもたらし、ちょっとドレッシーに!
「ダブルジャケット」と「ウールワイドパンツ」の仕事服になる組み合わせは、そのままでもじゅうぶん素敵ですが、イラストのようにパリ流のスタイリングにしてみて。思いのほかかっこいいんです。それは試してみた私自身には関係なく(笑)、服のデザイン、立体設計のもたらすものなんですよ!
服に触れてみると、ふだんは見えないところに粋なあしらいがあります。人目に触れなくても、「かわいい!」と、思わず心弾むのも、おしゃれするには大切ですよね!
「自分自身がおしゃれを楽しむ」パリから教わったこと
2014年からスタートしたユニクロとのコラボは、今回で18シーズン目のロング・ラン。人気のほどがうかがえます。イネス自身は、17歳のときにモデル・デビュー。トップメゾンのミューズとしてメディアを華やかに飾り、2013年に自身のブランドを再設立したことは、リアルタイムで知っていました。
私がパリで学んだおしゃれは、自分自身が楽しむこと。それをイネスのコーデで体現できたのと、シャネルのミューズを務めていたときから雲の上の人だったイネスの服が、ユニクロとのコラボによって身近になったことがうれしいんです。
毎シーズン届くイネスのコラボから、今秋は色にこだわったアイテムを1着追加。「シルクオープンカラーブラウス」のピンクは、華やかで気品ある色。ぜひ実物を見てください。地味目なワードローブになりがちな秋に、ピリリと刺激をもたらすはず。実際、この色があるだけでうっとりしています(笑)。
ちょっと気だるい秋のスタート。新しい服をパリ流でキメて、楽しんでいただけますように!
今回紹介したアイテム

コットンフリルシャツ(長袖) 61 BLUE/2,990円(税込)

ダブルジャケット 69 NAVY/9,990円(税込)

ウールワイドパンツ 69 NAVY/6,990円(税込)

シルクオープンカラーブラウス(長袖) 12 PINK/8,990円(税込)