ヘアカラー後に、眉毛が妙に目立って違和感を覚えることがあります。マスクをすると、眉が浮いて見えることも。そこで、「Hair salon aruca」(福岡県北九州市)のオーナーで美髪を追求する三谷遥さんに髪と眉の色について尋ねると、「眉の色もヘアカラーに合わせて変えるとあか抜けたイメージになります」ということです。そのチョイスのコツを聞いてみました。
ナチュラルイメージの眉色は、髪色と同じ系統に
まず、ナチュラルな雰囲気になる眉の色はどうすればいいでしょうか。三谷さんはこう話します。
「例えば、髪が明るい茶色で眉が黒色の場合、眉だけが妙に強調されたメイクに見えがちです。眉の色は髪と同じ色めか、もしくは同じ色でワントーン明るいタイプにするとナチュラルな仕上がりになります。統一感が出て、顔全体が明るい雰囲気になるでしょう」
眉は地毛の色なので、色を変えるのは簡単ではなさそうです。どうすればいいでしょうか。
「眉毛に色を付け足すことができる『眉マスカラ』を使いましょう。この形状は、まつ毛に使うマスカラと同じタイプです。カラーの種類も多く市販されているので、自分の髪色に合わせて選ぶことができます」
髪色別に合わせたい眉マスカラの色はこれ
次に、髪の色別に合わせると良い眉の色を、三谷さんに紹介してもらいましょう。「髪色×眉色」で記します。
(1)黒髪×グレー系・ダークブラウン
黒髪の場合、眉は髪よりワントーン明るいグレー系を選ぶと落ち着いた印象になります。また、ブラウンよりも少し暗めのダークブラウンを選ぶと、やわらかい印象になるでしょう。
(2)暗めの茶色×ダークブラウン
暗めの茶色の髪の場合、髪と同じ色か、髪よりワントーン明るいダークブラウンを選びましょう。シックな印象になります。顔全体を明るい雰囲気にしたいときは、もうワンランク明るいトーンを試してみてください。
(3)明るめの茶色×ライトブラウン
髪が明るい茶色の場合、眉マスカラをグレー系やダークブラウンにすると、目元のみならず、顔全体が重い印象になりがちです。また、マスクをすると眉だけが浮いて見えることもあります。髪の色と同じぐらいのライトブラウンなら、あか抜け感が出るでしょう。
ただしこの髪色の場合には、眉をワントーン明るくすると、目元の小ジワや乾燥が目立つ場合もあるので、試しながら選びましょう。
赤みのかかった明るい茶色の髪ならピンクブラウン・オレンジブラウンを、黄色のかかった明るい茶色の髪の場合は、イエローブラウン・オレンジブラウンがよいでしょう。
(4)アッシュ・オリーブ×アッシュ系
髪がアッシュや、アッシュの中でも人気のアッシュ・オリーブの場合は、眉マスカラもアッシュ系を選びましょう。おしゃれ感がアップするでしょう。
(5)金髪×ベージュ
ハイトーンな髪の色にはとくに、黒や濃い茶色の地毛の色の眉は違和感が出ます。眉マスカラには色が明るいベージュ系を選んで、髪と眉の色めの統一感を出しましょう。
さらに三谷さんは、眉マスカラをうまく使いこなせないときについて、こうアドバイスをします。
「眉マスカラをつけるとき、一度にたくさんの液が眉につくと、濃くなったり太くなったりと失敗することがあります。ブラシに付着する液を容器のふちで少し落としてからつけましょう。また、アイシャドウも同じ色味にすると、統一感が出てまとまった仕上がりになります」
聞き手によるまとめ
眉マスカラをうまく使い、髪と眉のカラーの統一感を出すと、全体にナチュラルにおしゃれに仕上がるということです。これからは、ヘアカラーと眉のメイクはセットで考えて楽しみたいものです。
(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)