『きみの瞳(め)が問いかけている』吉高由里子さんインタビュー前編

吉高由里子「私が恋する姿にニーズはないと思っていた」 映画『きみの瞳が問いかけている』主演

吉高由里子「私が恋する姿にニーズはないと思っていた」 映画『きみの瞳が問いかけている』主演

吉高由里子さんと横浜流星さんがW主演を務める映画『きみの瞳(め)が問いかけている』が、10月23日(金)に公開されました。

不慮の事故で視力と家族を失った明香里(あかり)と、暗い過去が原因で将来に希望を持てずにいる塁(るい)。偶然の出会いから惹かれ合う二人は、残酷な運命に奔走され——。

劇中より

劇中より

本作の監督を務めたのは、恋愛映画の名手として名高い、三木孝浩さん。吉高さんとは『僕等がいた』(2012年)以来、8年ぶりのタッグとなりました。実はラブストーリーに「苦手意識をもっていた」と話す吉高さんに、本作に出演を決めた経緯や三木監督への思いを聞きました。

ラブストーリーに苦手意識

——吉高さんにとって、ストレートな恋愛物語は『僕等がいた』以来だそうですね。

吉高由里子さん(以下、吉高):はい。自分としては、ラブストーリーに苦手意識があったので明香里を演じるのはとても照れくさかったです(笑)。

——苦手意識があったのですか? どうして?

吉高:うーん……。ラブコメとか、コメディ要素が強い作品はポジティブに向かえるのですが、まっすぐなラブストーリーだと、「私が恋してキャッキャってしている姿を誰が観たいんだろう」と思ってしまって。ニーズがないと思っていました。

——そんな吉高さんが本作に出演するのを決めた理由は?

吉高:三木監督から「この作品を、吉高由里子で撮りたい」とオファーがあったことは大きな理由のひとつです。それから、この作品のプロデューサー陣に私のマネジャーが参加しているんですよ。担当でいられる期間も限られている中で、「いま、参加できる」のは奇跡的だと思えて。みんなでいいものを作りたいと、心が決まりました。

8年前と変わらない、三木監督の心遣い

——改めて、三木監督とのお仕事はいかがでしたか?

吉高:信頼できるし、頼れるし、変わらないピュアさが素敵な監督でした。三木監督は以前から、クランクインするときキャストに手紙をくれるんですよ。『僕等がいた』のときにもいただきましたし、今作でも。8年も経った今も続けている姿勢が素晴らしいですし、内容も私自身や役について丁寧に触れられていて。そこでもう気持ちを掴まれますよね。メールでも済むのに、手書きのお手紙なのもうれしいなと感じました。

——撮影に入る前から気持ちが高まりますね。

吉高:はい。撮影中も、ちょっと言葉のニュアンスで伝わりにくいところは監督自身が演じて伝えてくれるんですよ。

——監督が???

吉高:そう。役者をやっていた時期があるようで。絶妙な芝居を入れながら説明してくださるんです。そのおかげで、繊細なニュアンスをキャッチできたりして。他の監督にはないようなユニークな演出や説明をなさるんですよね。

——おもしろそうな現場ですね。

吉高:しぶとく粘るタイプなので、イメージと違うときには「ごめん、もう一回」という厳しさもあります。低姿勢でおっしゃるので断れなくて、何度もやり直したところもありました(笑)。

仕事で疲れた女性を癒してくれる年下男性との恋

劇中より

劇中より

——本作からどんなことを得られたと思いますか?

吉高:クランクイン前に白杖の持ち方や歩き方、目の動かし方などを視覚障がいを持つ方に取材をして勉強する時間をいただきました。それは代え難い経験を得たと思っています。準備する過程をきちんと用意していただいたので、ありがたかったです。

——「今見たい映画の表現を考えたときに、年下男性との純愛ではないかと思った」と監督がコメントされているのを拝見しました。どうしてそれが今っぽいのか、吉高さんなりに思うことはありますか?

吉高:そうですね……。働く女性が増えたことは少なからず影響しているのではないでしょうか。経済的に自立した女性が、結婚をゴールにしなくなったときに、年下男子がキラキラして見えるのかな。「そんな、まさか、私が年下なんて……。え、ありなの!?」みたいな。ちょっと仕事で疲れた女性をドキドキ、ワクワクさせてくれる横浜流星さんの魔法もあると思いますね(笑)。

——その心の動き、わかります……!

吉高:以前は年上の男性に可愛らしい女性が甘えるという定番のイメージがあったと思うのですが、今はそれが多様になりつつありますよね。時代が変わってきているんだろうなと感じます。

■作品情報

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『きみの瞳(め)が問いかけている』
10/23(金)全国ロードショー
©2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会
©2020 Gaga Corporation / AMUSE Inc. / Lawson Entertainment,Inc.  
配給:ギャガ

後編は10月24日に公開予定です。
(取材・文:安次富陽子、撮影:面川雄大)

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