ヘアカラーとパーマを同時にしてはいけない! 美髪プロにその理由を聞きました

ヘアカラーとパーマを同時にしてはいけない! 美髪プロにその理由を聞きました

ヘアカラーとパーマの両方をする人は多いと思いますが、共通する悩みは、「ダブルの負荷でダメージが激しい」ことです。そこで、美容師で美髪のためのケアを追求する三谷遥さんに、両方をしたい場合に、少しでもダメージを軽減するためのタイミングやアフタ―ケアについて聞いてみました。

ヘアカラーとパーマを同時にすると髪が空洞化する

はじめに三谷さんは、ヘアカラーやパーマをすると髪が傷む理由についてこう話します。

「どちらの場合もアルカリ性の薬剤を使用します。健康な髪は弱酸性ですが、ヘアカラーやパーマをするとアルカリ性に傾きます。すると、髪の表面を覆ってツヤを出し、内部の成分を守るキューティクルがはがれやすくなります。

また、それらの薬剤にはキューティクルがはがれやすくなる化学成分が含まれています。キューティクルがはがれると、ツヤがなくなる、乾燥でぱさぱさする、ごわごわするなどのダメージが生じます」

左はツヤがある髪の表面。右がキューティクルがはがれた髪。

左はツヤがある髪の表面。右がキューティクルがはがれた髪。

キューティクルについてこちらの記事「ポイントは「すぐに洗い流す」 海・プールの後のヘアケア【美髪プロが教える】」も参考にしてください。

ヘアカラーやパーマはそれだけで髪に負担がかかるということですが、時間の関係や、髪型を変えるために、ヘアカラーとパーマを同時にしたい人も多くいます。髪には負担が大きいように思いますが、どうすればいいのでしょうか。

「まず、カラー剤とパーマ剤は薬機法(旧薬事法)で『医薬部外品』に分類されるため、両方を一度に行うことはで禁止されています。ただし、どちらかの薬剤が『化粧品』として登録されているものであれば、ヘアカラーとパーマを同時に施術することが可能です」と三谷さん。

法律で規制されているぐらいなので、薬剤の分類が何であれ、やはり髪の負担は大きいのでしょうか。三谷さんは次のように説明を続けます。

「ヘアカラーとパーマのどちらか一方の施術でも髪のダメージは避けられないので、両方を同時に行うと、髪の傷みかたはダブルパンチになります。

ヘアカラーは髪の色素を薄めて染料を定着させ、パーマはキューティクルをはがして薬剤を髪の内部に浸透させます。その作用を髪にダブルで施すことになるため、髪の内部にある栄養分が流れ出て、内部が空洞化します。必然的に、色があせて見える、潤いやツヤがなくなる、乾燥してぼさぼさになるなど多くのダメージを受けます。

ヘアカラーもパーマも、薬剤で化学反応を起こして着色やウエーブを施します。そのため、同時にすると短時間に2回も同じ髪に化学反応を起こすことになります。できるだけ、別の日に行ってください」と三谷さん。

先にパーマ、1週間後以降にヘアカラーを

それでは、ヘアカラーとパーマ、どちらを先にすればよいのでしょうか。三谷さんはこう説明を続けます。

先にパーマをかけて、1週間以上の間をあけてからヘアカラーをしましょう。逆に、ヘアカラーをした後でパーマをかけた場合、日光に当たる、時間が経つなどすると、化学反応で髪の色あせが加速します。

どうしても同時に行いたい場合は、伸びてきた髪の根元だけを染め直すリタッチカラーをすると、毛先へのダメージを軽減させることができます」

毛先に柔軟性がなくなって硬くなるとダメージは深刻

次に三谷さんは、ヘアカラーやパーマで傷んだ髪のチェック法を伝授します。

(1)濡れた髪を引っ張ると伸びる感じがする
(2)洗髪後、髪の指どおりやヘアブラシのとおりが悪い
(3)ヘアカラー後、2週間程度で色があせる、落ちる
(4)髪に潤いがなくなって乾燥するため、ドライヤーの時間が短くなったことに気づく
(5)パーマがかかりにくい
(6)枝毛、切れ毛が目立つ
(7)髪がからまる
(8)毛先に柔軟性がなくなって硬くなる

「これらのうち、3つ以上が当てはまる場合は、髪が傷んでいると自覚しましょう。とくに(8)の場合は髪の空洞化が進んでいてダメージが深刻な状態です。切れることが多くなります」と三谷さん。

ダメージケアのコツは保湿

では、ヘアカラーとパーマを同時にして傷んだ髪をどうケアしていけばよいのでしょうか。三谷さんはこうアドバイスをします。

「傷んだ髪は、髪の内部の水分や栄養分が抜けているため、それ以上は潤いを逃さないために、保湿をすることがポイントです。

ヘアカラーとパーマの両方をしている場合で、とくに(3)の色あせのダメージが目立つ場合は、シャンプー後に『ヘアカラー用』のトリートメントを使ってください。また、(5)のパーマがかかりにくい場合は『パーマ用』の、そのほかや、どちらのダメージかわからない場合は『ダメージヘア用』のトリートメントを使いましょう。それにプラスして、洗い流さないトリートメントやヘアオイルを毎日、適切に活用して、ダメージの改善を見守ってください

カラーハーマ_ヘアオイル[1]

さらに三谷さんは、次のケア法を伝えます。

紫外線のケアをしましょう。紫外線は1年中降り注いでいて、その影響でキューティクルがはがれやすくなります。また、メラニン色素という髪の色の決め手となる成分を抑制・分解するため、髪の色が薄くなる、ヘアカラーをしていると退色しやすくなります。季節を問わず、外出時には紫外線カットのヘアスプレーをして、日傘や帽子を活用してください」

ヘアカラーとパーマを同時にすると、時短や手間が省けて楽だと思っていましたが、ダメージのダブルパンチが目に見えているようです。1週間以上は間を開けたうえで、合わせて日々のダメージケアを行っていきたいものです。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

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