“稼げる女性”を増やしたい 谷脇しのぶさんインタビュー第3回

「気前のいい人材」になるために覚えておきたいこと【稼げる女性を増やしたい】

「気前のいい人材」になるために覚えておきたいこと【稼げる女性を増やしたい】

株式会社へノブファクトリーとウェブノ株式会社の2社を経営する谷脇しのぶさん。躍進の背景には「稼ぐこと」への圧倒的な意欲と、そのノウハウを伝えて「女性でも、ママでも、地方在住でも、年収600万円以上稼げる人を増やしたい」という思いがあります。

高校卒業から独立までの経緯をまとめた第1回、社長業5ヶ月目の妊娠発覚を乗り切った第2回に続き、今回は仕事を優位に進めていくために必要な「自分の価値の高め方」について伺います。

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「何でもできます!」と言ってから必死に学ぶ

——前回、「自由に働くためには自分の価値を高めなければいけない」とおっしゃっていました。価値を高めるというと漠然としていますが、まずは何から始めればいいでしょうか?

谷脇しのぶさん(以下、谷脇):最初は自分にとってなにが強みなのかわからないですよね。だから、言われたことは何でもチャレンジしてみるのがいいと思います。

キャリアデザインセンター時代に尊敬する上司がいました。「ワーキングウーマンタイプ(現Woman type)」の創刊編集長で、現在は「はぴきゃり」の代表を務める金沢悦子さんです。私をバイトから契約社員に引き上げてくれたのも彼女でした。

悦子さんのリクエストには雑用から何から、全て二つ返事で取り組みました。彼女の著書『ハッピーキャリアのつくりかた』(ダイヤモンド社)の中に「気前のいい女」という女性が登場するのですが、実はそれ、私のことなんです。どんどんチャレンジして、仕事の幅を決めつけない私のことを「気前のいい女」と表現してくれました。

——チャレンジは大事ですが、経験のないことまで引き受けてしまって、怖くないんですか?

谷脇:仕事って、「これだけやっといて」じゃなくて、いくつかのニーズが組み合わさっていますよね。だから私は、まずは「何でもできます!」と答えるんです。「損益計算書作れる?」「できます!」みたいに、即答。受注したら必死で勉強して、自分の価値を広げていくんです。

——谷脇さんって、流れに身を任せるのがうまいですよね。中には尻込みしちゃう人もいると思うのですが、その決断力は一体どこから来ているんでしょうか。

谷脇:そうですね……、もともと大雑把な性格なんです(笑)。だから、できない不安を考えていないんです。正直に言うと、実際にはやってみたけど逃げ出したこともあります。蕎麦屋やカフェのバイトとか……。そんなときは「これも経験!」とポジティブに捉えて次に活かす。ダメなものはすぐに撤退して、できることをドンドンやっていくのが良いと思います。

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スペシャルを持ったジェネラリストになろう

——できることを増やしていくと、何でもできる「ジェネラリスト」になりますね。

谷脇:そうです。実際にヘノブファクトリーの社員はジェネラリストが多いです。webサイトに関して、製作から納品まで、よほど高度なこと以外は一人でできます。しかも一つひとつのスキルのレベルが高い。うちの会社には「ディレクター」という役割の人がいないのですが、それはみんなディレクションできるからです。そこに、自分独自の価値をいくつか上積むことで、価値を最大化していくんです。

——若いうちはジェネラリストでいいと思うのですが、30代後半や40代になってくると、何か一つは抜きん出たことがないといけないのでは? とも思います。

谷脇:そんな事ありませんよ。というよりも、特化したことがひとつではなく複数あったほうがいいという話です。「ジェネラリスト」というと、「何でもそこそこデキる人」という印象があるかもしれませんが、そうではありません。

まずはいろいろ挑戦してできることを増やし、その中でも特に強いスキルをいくつか作っていこう、というふうに考えています。ホリエモン(編集部註:堀江貴文氏)が言っていたのですが、人は1万時間やったらその分野のエキスパートになるそうです。で、そのスペシャルな分野が2個以上あれば、替えの効かない特別な人材になります。それが「自分の価値をあげる」ということだと思っています。

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自分のスキルにどんなアレンジを加えるか

——具体的には、谷脇さんは何のエキスパートなのでしょうか?

谷脇:私自身はディレクションのスキルと、営業のスキル、そこに独立して経営のスキルが付きました。いろいろな能力の中でも、ディレクションスキルが持つ意味というのは大きいと考えています。Webのディレクションだけでなく、人と人をつないだり、折衝が出来たりすると、仕事が進めやすくなります。そこに各人が極めた専門スキルがプラスされると強いです。

——お話を伺っていると、「基礎」と「スタイル」という考え方もできるように感じました。基礎にディレクションスキルがあって、その上に何かの強みが「スタイル」として乗ってくることで、オリジナリティが生まれる印象です。

谷脇:確かに、そういう考え方もあるかもしれませんね! 「新しい仕事を覚えなさい」というと抵抗を感じる人もいますが、「自分のスキルにどんなアレンジを加えたら稼げる人材になるか考えてみよう」というアプローチなら、受け止めやすいかもしれません。

——自分の価値をあげる方法が具体的に理解できました。それでは、次回最終回では、いよいよ「年収600万円稼げる女性を増やしたい」という谷脇さんの想いに迫ります。

最終回は10月31日(木)公開予定です。
(取材・文:落合絵美、撮影:青木勇太、編集:安次富陽子)

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