DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」75回目のボヤきは「人間関係で消耗しちゃってない?」です。
【今週のボヤき】
この前、後輩から相談を受けました。社内の人間関係の悩みで「あの人が私のことをよく思ってない」「私だけ損をしている」といったことを延々と述べていました。彼女の話を聞いて「この子は仕事以外の部分にリソースを取られちゃっているんだなあ」と思い、「人の気持ちなんてわからないんだから、頭を悩ますのは無駄だと思うよ。瞑想でもしたら?」とアドバイスをしたんですが、瞑想のくだりが気に障ったのか、後日「先輩(私のことです)は真面目に私の話を聞いてくれない!」と上司にチクっていたようです。やれやれ。
私も散々人間関係で悩んできたので彼女の気持ちはわからなくもないのですが、仕事それ自体以外の部分で悩むのは、自分の時間を奪われてしまうことなので無駄なことだと思うのですが……。あおいさんはどう思いますか?
友だち作りが目的になっちゃってない?
「男の人間関係は航海であり、女の人間関係は漂流である」と言われるように、男性はまず目的ありきで人間関係を形成していく傾向があるのですが、女性は目的地は問わず、人間関係の形成自体が目的になってしまう傾向があるんですよね。
一つの目的地を目指している過程で自然と同志が集まってくるのが男性的な人間関係であり、その人間関係は目的ではなく副産物的なものなんですよね。
人間関係を目的にしているわけではないので、いつ仲良くなったのかよくわからないほどいつの間にか仲よくなっているのが男性の人間関係なのです。
それは同じ仕事を共有している関係で形成されているので、友だちと言うよりもチームに近いものなのかもしれません。
だから様々な役割分担が成されて違うタイプの人間が同志になることができる関係ができあがるのです。決して「同じ」を求めることがないのが男性的な人間関係と言えるでしょう。
本業を疎かにしないために…
しかし女性は人間関係の形成自体が目的になってしまう傾向があります。
まず仲よくなることが目的で仕事は二の次、友だち作りに奔走して本業が疎かになってしまう女性が多く散見されます。
人間関係の形成が第一になってしまうので、それがうまくできないとどれだけ優秀な能力を持っていても仕事でよいパフォーマンスが発揮できなくなってしまうんですよ。
仕事を目的にしていれば無双できるくらいの能力を持っているのに人間関係至上主義のためにその能力を発揮することができずに辞めてしまう女性も多く、結局女性の中で覇権を握るのは同調圧力が強いだけの群れの中心にいるタイプ。
その人に従わなければ孤立させられてしまうので群れに同調して屈しなきゃその場にいられなくなってしまうんです。
女性の群れる習性こそが個人の能力をスポイルしてしまう大きな要因であり、女性が社会で窮屈な思いをしている要因もそこにあるような気がします。
目的地もなくただ海を漂流している船にみんなで乗っていても何も成し得ることはできないじゃないですか。
社会においての人間関係の形成は、男性に見習うところが多分にあるんじゃないかと私は思っています。