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向上心も大事だけど…「何のために働くか?」は自分が決める【DJあおい】

向上心も大事だけど…「何のために働くか?」は自分が決める【DJあおい】

「DJあおいの私は仕事ができない。」
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最近、派遣社員から正社員になりました。とはいえこれまでと同じ会社、広告制作の部署で仕事内容も変わりません。社員になったら責任も降りかかってくるし、自分には重荷かなと思ったのですが、周りからのすすめもあってトライしてみることにしました。これまでは社員から指示されたことを遂行するだけでよかったのですが、今は自分が動かないとダメな立場です。

先日、面談があったときに上司から「まだまだ“試合”を見ている感覚があるね。球を自分で拾いにいってほしい。立場が変わったのだから、当事者意識を持ってほしい」と指摘されました。責任のくだりは自分でも薄々(うすうす)気づいていたことで、気がつくと傍観者になってしまっている自分がいます。

もちろん派遣社員時代も自分の仕事は責任を持ってやっていましたが、最終的な責任を取るのは社員だったので私がいくら責任を取りたくても難しい場面がいくつかありました。それもあって今回社員になろうと決めたのですが、いまいち社員の働き方というのが理解できていません。当事者意識を持って働くというのはどういうことでしょうか?

「当事者意識を持って」上司が言いたかったこと

ちょっと前にネットでも話題になった『三人のレンガ職人』という寓話をご存じでしょうか。

とある旅人がレンガを積んでいる三人の職人に「何をしているんだい?」と尋ねたところ、
一人は「お金を稼いでいるんだよ」と答え、
一人は「レンガを積んでいるんだよ」と答え、
もう一人は「歴史に残る大聖堂を作っているんだよ」と答えたというお話。

「お金を稼いでいる」と答えた職人は生活のため、
「レンガを積んでいる」と答えた職人は自分に与えられた役割を全うするため、
「歴史に残る大聖堂を作っている」と答えた職人はその仕事の目的を達成するため、

異なる目的を持った三人の職人なのですが、物語は「歴史に残る大聖堂を作っている」と答えた職人が10年後に自分の名前のついた立派な大聖堂を建てましたと締めくくられています。

お金のためではなく、自分の役割を全うするためでもなく、大局を見て仕事をしなさいよという戒めみたいなお話ですね。

クラシックタイプのビンテージなお偉いさんの言う「当事者意識を持ちなさい」という言葉の意味はまさにこのこと。

どこの立場の当事者の意識を持てと言っているのかといえば、今の自分に与えられたポストより一段上の立場。

アルバイトなら社員の立場になって仕事をしろということ、社員なら役職の立場になって仕事をしろということ、役職なら役員の立場になって仕事をしろということです。

じゃあ私は何のために仕事をする?

向上心がある野心家タイプの人ならビンテージ上司のおっしゃる通りに上の立場の人の身になって仕事をするのもいいのかもしれませんが、残念ながらそんな人ばかりではないんですよね。

私生活を主軸とした生き方をしている人だっているし、責任のある立場につくことを嫌う人だっているし、出世するくらいなら転職してやる! という人もいるくらい、多種多様な目的を持って人々は仕事をしているわけで、じゃあその人たちは社会にとっていらない存在なのかといえばそうでもない。

そういう人たちが土台となって大聖堂が建つわけであって、それはそれで必要不可欠なポストなんですよ。

「全員が全員出世を望んでいると思うなよ」ということ。

ビンテージ上司はそこら辺の認識がちょっと足りていない。

それこそ「当事者意識を持て」と言いたくなってしまいますよね。

なんのために働いているのか。

その目的は他者に押し付けられるものではなく自分で決めるもの。

生活のためでもよし、遊ぶためでもよし、今度の給料で推しに散財するためでもよし。

「自分」という立場を放棄して仕事に身をささげないように。

自分なりの目的を持って楽しく仕事をしましょう。

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