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足りないのは「自己承認」…“爪痕残し系”の人がやっちゃいがちなこと【DJあおい】

足りないのは「自己承認」…“爪痕残し系”の人がやっちゃいがちなこと【DJあおい】

後輩が「爪痕残し系」の人で時々ウザいと思ってしまいます。会議や打ち合わせなど、いろんな場面で爪痕を残そうとしていて、それがプラスに働けばよいのですが言葉の通りマイナスに働いていることが多いです。

この前も初対面のクライアントと打ち合わせをしていたら、いきなり過去の恋愛の話をぶっ込んできて微妙な空気が流れました。さすがにまずいなと思って「なんであんなプライベートの話をしたの? 先方も困っていたよ」と聞いたら「だって爪痕を残さないと印象に残らないと思って」と言っていました。

会議でも爪痕を残そうとするタイミングを伺うあまり、肝心の会議の内容が頭に入ってなかったり、質問の答えになっていないことを言ったりしていて完全に空回りしています。おそらくデキる人に思われたかったり、自分を認めてほしいという気持ちが強いのだと思いますが、放っておいてもよいのでしょうか? 爪痕残し系の人の心理を知りたいです。

個性的な人ってどんな人?

個性的な人って「人とは違うことをやろう」とは思っていないんですよね。

自分のやりたいことや発言したいことを「常識」というフィルターを通さずにダイレクトにアウトプットしているだけで、比較対象が存在しないんです。

本人からしてみれば自分自身に従っているだけで、それが結果的に個性として他者から認知されるわけですね。

自分の感性が絶対であって、良くも悪くも他者のことはお構いなし。

若干問題がある場合も多いのですが、その問題点を補って余りあるほど突出した個性で免罪されている感じです。

他者承認を必要としないほどの自己承認を持っている人。

芸術家(アーティスト)タイプに多く、その自由奔放とも取れる生き方に憧れる人も多いでしょう。

爪痕を残そうとしてしまう理由

意図的に「人とは違うことをやろう、爪痕を残そう」という人は、自分がやりたいことをやるわけではなく、自分の言いたいことを言うわけでもなく、他人と違うことをやって、他人と違うことを言っているだけなんですね。

だからその言動に一貫性もなく、白と言えば黒、黒と言えば白、右と言えば左、左と言えば右、いつも他人と自分を比べて右往左往、他者に与える印象は「個性」に満たない単なる変なやつ。

だから印象には残っても、あまり良い印象は残らないのですよ。

足りないのは他者承認ではなくて自己承認

彼ら彼女らは何を目的にしているのかといえば、他者承認。

どんな形であれ自分という存在を他者に認知してもらいたいという欲求。

それもまた、他者承認を必要としない個性が爆発している人とは正反対のベクトル。

つまり彼ら彼女らに足りないものとは「自己承認」なんです。

「自分は自分でいいのだ」という自己承認の代替として他者承認を求め、
「人とは違う自分」を演じて迷走している状態。

自分が何者なのかもわからないという不安が、安易な爪痕残しの行為に表れてしまうというわけですね。

私たちは社会といういけすに養殖されているわけですが、元々は大海育ちの天然。

その天然をベースに生きていればいやが応でも個性は出てしまうもの。

わざわざ個性を出そうとしなくても、人と違うところはうっかり天然で出てしまうのです。

その出てしまった天然に「自分」を見いだすことが自己承認であって、それができれば他者承認はそれほど必要としないものなんですよ。

自己承認、またの名を「自信」と言います。

爪痕残し系のトリッキーな人は、平たく言えば「自信がない」ということですね。

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足りないのは「自己承認」…“爪痕残し系”の人がやっちゃいがちなこと【DJあおい】

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