DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」93回目のボヤきは「今その話してねーだろ!」です。
【今週のボヤき】
仕事をしていて何か問題があったときに、それを当事者に指摘すると「でも○○さんも同じことをしていましたよね?」「過去に同じことをしていましたよね?」と問題をすり替えられて問題がうやむやになってしまうことがあります。「今その話してねーだろ!」と思うのですが、どうせ反論されるんだろうなと思うと面倒になってしまいます。でも、仕事なのだから自分が嫌な思いをしても言ったほうがいいのかな、とも思います。こういう人への対処法を教えてください。
話をすり替えてしまうワケ
理論的なようで、感情的で
一貫しているようで、矛盾していて
忙しそうでいて、実は結構暇で
仕事ができるようで、たいしてできなくて
なんでも知っているようで、実は知らないことだらけで
話を聞いているようで、まるで聞いていなくて
正しいことを言っているようで、微妙に的外れで
余裕があるようで、いっぱいいっぱいで
笑っているようで、イライラしていて
幸せそうでいて、内心は不充実で
体裁を装うことで精一杯で、何より自分の正体がバレてしまうことを恐れている人。
人の話をマトモに聞くことができない人、ミスを受け入れることができない人の特徴です。
ミスを受け入れるのもインプット能力
人の話を聞くこと、ミスを受け入れること、これはどちらもインプット能力です。
新しい情報をインプットするためにはそれなりの空き容量が必要になるのですが、こういう人は虚勢でいっぱいいっぱいなので容量が空いていないんですよ。
ひとつミスを認めてしまうと、すべての虚勢が暴かれてしまう気がして、それを受け入れることができないんですね。
だから言葉尻を捕らえただけのストローマン論法で、論点をズラし誤魔化す方向へ一直線に駆け出してしまうんです。
ストレートに伝えよう
その人が損をするだけのミスなら放っておけばいいのですが、こちらに害が及ぶミスを見逃してあげるほどお人好しではいけません。
「理屈」というのは必ず穴があるもので、特にこの手のタイプは逃げ道となる穴を探すのが非常に上手です。
というか最初から逃げる気満々でいるので逃げ道となる理屈の穴しか探していないんです。
だからこういう人にミスを指摘するときは、理屈という組み立ては一切なしで「迷惑だから気をつけて」という手加減抜きの全力火の玉ストレートで伝えるしか方法はありません。
もともと気が小さい人種ですので一度威嚇をしておけばしばらくは大人しくなるでしょう。
もちろんそのままだと自分も嫌な思いを引きずってしまうのでアフターケアもお忘れなく。
その人のためではなく自分のために、アフターケアで許してあげること。
「叱る」と「怒る」の違いは、許す気があるかどうかですからね。
怒りではなく叱りにするためにも、後に許すことを前提にしてビシッと決めてください。