DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」66回目のボヤきは「季節の変わり目が苦手」です。
【今週のボヤき】
季節の変わり目のこの時期が苦手です。3月頃からやる気がなくなり、花粉症のせいかなと思っていたのですが、去年の日記を見たら「私が私じゃなくなったみたい……」と書いてありました。あ、私はこの時期が苦手なんだと思いました。
仕事は何とかこなしていますが、ぼーっとしているせいか凡ミスが多いです。体調もいまひとつの時期の乗り越え方を教えてください。
春は体調を崩しやすい
長い冬が明けて日差しも暖かくなり春は爽やかで活動的になる季節、というイメージがあるんですよね。
メディアもこぞって春の訪れを歓迎するムードを煽(あお)りポジティブな印象をつけたりするのですが、実は春というのは一年のうちで最も体調(メンタル面含む)を崩しやすい時期であり、自律神経やホルモンバランスを崩して鬱々(うつうつ)としてしまったり、モチベーションを失って無気力になってしまったりする人が最も多い時期なんです。
世間が言うほど春は爽やかな季節ではないということはよく覚えておいてください。そうでなければ自分一人だけが爽やかな春から取り残された気分になり、余計にメンタル面を崩してしまいますからね。
「木の芽時(このめどき)」と言いまして、冬が終わり木々が芽吹くこの季節、人の身体も冬用から春用に変化していく過程において、その変化の途中で一時的にメンタル面が崩れてしまったり、また寒暖差のストレスによってメンタル面も安定しなかったりすることが原因と言われています。
ですので、春先のメンタル面の不調にこれといった理由はなく、ただなんとなく気分が優れないということが多いそうですよ。
不調の理由は「春だから」
「理由がない」というのがまた厄介なもので、そこに理由があれば何か対処法もあるのかもしれませんが、理由もないのでただ春が過ぎていくのをじっと耐え忍ぶことしかできなかったりするんです。
こういうときに最もやってはいけないことは、精神論で自分を無理矢理鼓舞しようとすること。
はっきり言って精神論ではやる気は出ませんし、精神論ではメンタルは回復しません。
むしろメンタルが弱っているときの精神論は暴力に等しいもので、そんなことをしたら心と身体は真っ二つに引き裂かれてしまい自分自身を壊すことになり兼ねません。
真面目な人ほど精神論信者だったりするのですが、だから真面目な人ほど取り返しがつかないほどメンタルを崩してしまうことが多いのですよ。
メンタル面が崩れているときは自分を甘やかしてあげることが大事。
休みたければ休んでもいいし、泣きたければ泣いても構いません。
自分の感情を否定しないように「無理をしない」ということをコンセプトに春が過ぎゆくのを待ってください。
期間限定の一時的なものなので、特別に何かを頑張る必要もないものなんですよ。
無理矢理治すのではなく上手く付き合うというベクトルでやり過ごせばいいだけのことです。
あまり深刻に捉えることもないですよ。
それはあなたのせいではなく、春のせいなのですからね。