芥川賞を切望するあまり、審査員に長い手紙をしたためたという大宰治には「長文でもコンパクトに収まる便せん」、ハイカラで新しいもの好きの宮沢賢治には「折れにくいシャープペンシル」、『吾輩は猫である』の夏目漱石には猫文具……。
昔の文豪たちの悩みやエピソードに絡めて最新の文房具を紹介する『もし文豪たちが現代の文房具を試しに使ってみたら』(ごま書房新社)が3月20日に発売されました。
文具プランナーの福島槙子さんと試し書きコレクターの寺井広樹さんによる共著で、文豪たちが現代の文房具を使ってみたら、試し書きをしてみたら……という仮説に基づいて最新の文房具や、文豪・偉人たちのエピソードを紹介しています。
同書には、日本の文豪のみならず、ベートーヴェンやエジソン、カエサル、レオナルド・ダ・ヴィンチといった外国の偉人も登場。これまであまり知られてこなかった偉人たちの別の顔を知ってクスリとなるエピソードが満載です。
また、文豪たちが愛用した文房具や、彼らが足しげく通った文具店も紹介。現在も営業している文具店も登場するので、文豪たちに思いをはせながら訪れるのもオススメです。
『もし文豪たちが現代の文房具を試しに使ってみたら』は発売中。184ページ、1019円(税抜き)。