梅雨どきの気象病による頭痛、だるさをケア…ツボ&ストレッチ6つ【鍼灸師に聞く】

梅雨どきの気象病による頭痛、だるさをケア…ツボ&ストレッチ6つ【鍼灸師に聞く】

梅雨のどんよりした日、なぜだか、頭痛や肩こり、めまい、立ちくらみ、耳の奥が痛い、頭も体もだるいといったことはありませんか。

鍼灸師で太子橋鍼灸整骨院(大阪府守口市)の丸尾啓輔院長に尋ねると、「梅雨の時期は、そういった不調を訴える患者さんが急増します。気圧の変化によって体が変調を起こす『気象病』が原因ではと考えられています。その場合、活動が鈍くなるため、日ごろからツボ押しやストレッチで血流を促すようにしましょう」ということです。その方法について具体的に教えてもらいました。

気象病で乗り物酔いのような症状が

はじめに丸尾さんは、気象病の症状や原因について、こう説明をします。

「気象病とは、気圧の変化で体がストレスを感じ、頭痛、めまい、立ちくらみ、けん怠感、胃重感、吐き気、おう吐、肩こりなどの不調が起こることを言います。中には、『乗り物酔いのような症状が長く続いてつらい』と訴える人もいます」

なぜ、気圧の変化で体調が悪くなるのでしょうか。

「耳の奥の内耳(ないじ)』という、気圧を感知する部分が強い変化を覚えると、脳にその情報が伝わります。すると、体は血圧や心拍を安定的に保とうとするために自律神経に負荷がかかります。そうして自律神経のバランスが乱れて複雑な不調が現れると言われます。

天気予報で、梅雨前線や台風が近づいてきているといった情報を確認した際には、できるだけ不調を感じる前に、とくに耳の状態に注目したセルフケアをしましょう」と丸尾さん。

では次に、気象病のケア、予防になると考えられるツボとストレッチを丸尾さんに伝授してもらいましょう。

めまい、頭痛、イライラなどを緩和するツボ3つ

(1)ツボ・内関(ないかん)を刺激する

「内関」の「内」は内側、「関」はエネルギーや血流が出入りする場所という意味があり、東洋医学では自律神経の安定に働くツボとしても知られています。

手首の下に位置していて、動悸(どうき)、乗り物酔い、胸痛、胃痛、吐き気、腕や手の痛み、しびれ、目の充血などの緩和に作用します。また、不安感、イライラなど、精神のリラックスにも作用します。

<ツボ「内関」の位置>

190615_ウートピ_気象病_丸尾氏01[2]

手のひらを上にします。手首の横じわの中央あたりから、くすり指・ひとさし指・なか指の3本を揃えた幅の分を下がったところ。左右にあります。

<刺激法>
反対の手のおや指で、イタ気持ちいいと感じる強さで、ひと押し5~10秒を3~5回、くり返しましょう。

(2)ツボ・完骨(かんこつ)を刺激する

「完骨」の「完」は家の周りを取り巻く垣根を表し、このツボの名は、耳の後ろにある垣根のような「骨」を示すと言われます。めまい、立ちくらみ、耳の痛み、頭痛、頭重感、片頭痛、肩こり、顔のむくみなどの緩和に作用します。また、飛行機に乗っているとき、高所で耳がツーンとするときの改善にも有用でしょう。

<ツボ「完骨」の位置>

190615_ウートピ_気象病_丸尾氏03[2]

耳の後ろにある出っぱった骨の下のくぼみ。左右にあります。

<刺激法>
両方の手で頭を横から覆うようにしてつかみ、左右のおや指の腹で、ひと押し5~10秒を3~5回、くり返しましょう。刺激した部分から頭にかけて響くような痛みを感じます。

(3)ツボ・百会(ひゃくえ)を刺激する

「百」はたくさん、「会」は交わる、集まるを表わし、体の働きに関係する道すじが集まるツボを表わします。頭のてっぺんにあり、めまい、立ちくらみ、乗り物酔い、頭痛、頭重感、耳鳴り、肩こりなどを改善する万能のツボとして有名です。頭だけでなく、全身の血流促進に働きかけます。

<ツボ「百会」の位置>

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両方の耳から頭のてっぺんに向かって上がった線と、眉間の真ん中から頭に上がった線が交差する場所。

<刺激法>
両方の手で頭を横から覆うようにしてつかみ、両方の手のなか指の腹で、強めにグッと押します。ひと押しで5~10秒を3~5回、くり返しましょう。百会の周辺をあちこち、指先で押してみるのもよいでしょう。

頭と耳に注目するストレッチ2つ

(4)首筋伸ばし

かたくなっている首筋や肩の周囲の血流を促すため、首筋をそっと伸ばしましょう。頭痛、肩こり、耳痛などを緩和します。強く傾けると首筋を痛めるため、伸ばしすぎないようにしましょう。

190615_ウートピ_気象病_丸尾氏05[2]

<ストレッチ法>
椅子に浅く座るか、まっすぐに立ち、背中を伸ばします。右の腕を上げて手を左の耳の上あたりに置き、頭を右にゆっくりと押して首を傾けます。自然な呼吸で5~10秒をキープします。同様に左側も行いましょう。左右で1回とし、2~4回くり返しましょう。

(5)耳まわし

耳たぶをつまんで耳をまわし、血流促進、肩こり、頭痛を改善します。耳を強くひっぱる、強く回すなどしないように、そっと行いましょう。

<ストレッチ法>
耳たぶのつけ根を軽くつまみます。前方向に3~5回、後ろ方向に3~5回まわして1セットとし、2~4セットをくり返しましょう。

最後に丸尾さんは、「紹介したどの方法も、頭痛、めまい、肩こり、耳の不調に有用で、いつでもどこでも行うことができます。オフィスや移動中に、またバスタイムやくつろぎタイムでも行うとよいでしょう」

さっそく実践してみると、頭だけではなく体全体が軽くなったように感じます。日ごろから天気予報に注視しながら、不調が現れる前にケアしておきたいものです。

(構成・文 藤原 椋/ ユンブル)

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