恋バナ収集ユニット・桃山商事 清田隆之さんインタビュー2

「話がつまらないオトコ」が多いのは気のせい? 相手と楽しく会話する方法

「話がつまらないオトコ」が多いのは気のせい? 相手と楽しく会話する方法

「恋愛の悩みを大きく分けると『なんで私じゃダメなの?』『本当にこの人でいいのかな?』『好きな人すら見つからない』そして、『男っていったい何なの!?』に分類できそうだ」と語る、恋バナ収集ユニット・桃山商事の清田隆之(きよた・たかゆき)さん。

前回は、恋人候補はいるものの、いまいち決め手に欠けるという悩みについて話を聞きました。第2回となる今回は「“話がつまらない男”が多いのは気のせい?」という疑問をぶつけてみました。

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【第1回】恋愛における「決断力」の身につけ方

「話がつまらないオトコ」の正体

——清田さんに聞くのも失礼な話ですが、女子会でよく「つまらない話をする男性って多いよね!」と盛り上がることがあります。話していて楽しい男性じゃないと恋には発展しにくいですよね。

清田隆之さん(以下、清田):話がつまらない男! 女性にそんなことを言われたら死にたい気分になりますが……悲しいかな、「デート相手の話が退屈だった」「彼氏がつまらない」といった話は確かによく聞きます。これは非常にセンシティブな話題で、男性たちから「つまらないのはむしろ女だろ!」「女の話にはオチがないし!」という怒りの声が飛んできそうです。

ただ、女性たちの訴えをよくよく聞いてみると、「つまらない」という言葉が意味しているのは決して“笑いのセンス”ではないことがわかります。ではなんなのかというと、それはおそらくコミュニケーションの問題です。

これは自分も男なので非常にお腹が痛くなる話なのですが……どうも我々男性は、“プレゼンテーション”のことをコミュニケーションだと思い込んでいる節があります。つまり、盛り上げることや楽しませることが会話の目的だと思っている。だから会話にオチを求めたり、ひな壇芸人のような振る舞いをしたり、うんちくや豆知識を語ってしまったりするんだと思います。

それが必ずしも悪いことだとは言えませんが、「とにかくおもしろい話をして場を盛り上げなきゃ」という発想は極めて“一方向的”ですよね。男性には「さすが」「知らなかった」「すごい」と言っておけば喜ぶという話がありますが(合コンの「さしすせそ」的な)、あれって男性側からすると、もちろん褒められた気がしてうれしいというのもありますが、「会話が成立した!」という安堵感から喜んでいる部分も大いにあると思います。

でも、「会話のキャッチボール」という言葉が示すように、コミュニケーションとは本来“双方向的”なもののはずです。相手の話を聞かず、ひたすら自分ばかり話をしていたら……。女性から「つまらない」と思われてしまうのも、ある意味では当然の話です。

「話を聞く」とはどういう行為なのか?

——確かに、話を聞いてるようで聞いてない男性って本当に多いですよね……。

清田:相手が話を聞いてくれなかったら、誰だっておもしろくないって感じますよね。でも、なぜか男性の多くはそんな当たり前のことに気づいていない。って、自分も偉そうに言える立場では全然なくて、桃山商事でやっている恋愛相談でも、かつては悩める女性を元気づけようと、やたらハイテンションで盛り上げたり、役立つアドバイスを送ろうと張り切ったり、「彼氏ひどいヤツだね!」「君は悪くない!」などとひたすら励ましていたりしたんですが……全然うまくいかなかった。自分が何を言うかに意識が向いてしまって、相手の話をちゃんと聞いていなかったからです。

そもそも「話を聞く」という行為は、単にうんうんと相づちを打って聞くことでなく、相手の話に興味を持ち、相手が言おうとしていることを的確に把握し、相手に見えている世界を同じように理解するということです。それを受けて、リアクションをしたり、自分の考えを述べたりしていく。これが双方向的なコミュニケーションの基本形ですよね。それさえ成立していれば、少なくとも相手はその会話を「つまらない」なんて感じないと思います。

今回は何だか男性を悪く言うばかりの内容になってしまって心苦しいばかりですが……「コミュニケーションをしているつもりがついプレゼンテーションになってしまう」というのは男女限らず起こり得る問題なので、女性のみなさんにとっても少しでも参考になれば幸いです。

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※次回は彼と価値観が合わない問題についてです。
(取材・文:姫野ケイ、写真:青木勇太)

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