「ベーシックなアイテムを大人っぽく着たい」「ワンパターンになりがちな手元の服をいつもとは違った感じで着こなしたい」「情報はたくさんあふれているけれど自分のスタイルが見つからない」とファッションや着こなしについて悩んでいる人もいるはず。
そこで、『大人パリジェンヌStories〜おしゃれと恋と日常と〜』など、パリジェンヌのおしゃれやライフスタイルをつづったイラストエッセイで知られる米澤よう子さんに、ユニクロのアイテムの着回しコーデを紹介していただきます。
何よりも自分らしさを大事にするパリジェンヌの着こなしを参考にすることで新しい発見やおしゃれのヒントが見つかるかも?
久しぶりのハレの場、何着ていく?
今年も残すところあとわずか。まだまだコロナは油断できませんが、そろそろ少人数での忘年会や集まりが復活してきたという人もいるのでは? ここ数年は外出機会が減っていただけに、お出かけ用のコーデを迷う方も多いはず。そんな時、仕事を終えての会にも対応できる、パリ流おしゃれアレンジがおすすめです。
今回のコーデの参考になったのが、私が滞在中に参加したパーティーでのパリジェンヌたち。デパートやギャラリーで催された展覧会のオープニングや、フランスメゾンの展示会などで見たパリジェンヌたちです。自宅に戻り着替える人もいれば、平服を華やかにドレスアップしている人も。
パリジェンヌの代名詞と言えば「ラ・ローブ・ノワール」、つまり「ブラックドレス」。もとは喪の色であり、単色で無彩色の黒=「ノワール」。ともすれば寂しく地味になってしまう。そんなノワールを、アクセサリーやコーデでお祝い用に変身させるのはお手のモノ?
仕事着にしているブラックワンピースだって、パリジェンヌの「ワザ」を借りれば、パーティ向けにもなります。
パーティーも“非パーフェクト”がキーワード
一つ目は、アクセサリーとあみタイツでゴージャスにするコーデ。キラキラ&セクシーが過剰にならない理由はゆるめた着こなしにあります。襟を立てたり、ウエストのリボンを片結びにして、「きちんとし過ぎない」こと。ウエストをたるませてブラウジングするのもお忘れなく! パリジェンヌ流ドレスコードは常に”非パーフェクト”、「8割に収める」こと。イラストのようにまずは普通に着てからスタイリングすれば、難しくないはず。
二つ目は、カーデを足した重ね着案です。カーデは羽織りだけにあらず! ワンピと組み合わせる着方です。こちらもきっちり着てからゆるめるのがミソ。リボンをカーデの上、肘(ひじ)の位置で結び、上半身3対下半身7のイメージで分割すればスタイルアップに。
ポイントは襟、袖口、リボンそれぞれの黒の分量、出し方です。3つが同じ4センチ幅に見えるように意識します。寸法でのまとまり感から、品よくドレッシーな印象になるはずです。こちらも難しくないので、イラストを参考にしてぜひお試しを。
久しぶりのパーティータイムを楽しんで
仕上げに遊び心をプラス。ファーのポシェットとグローブは、実用でなくアクセサリー感覚で身につけてみて。なぜなら、このユーモアが、実はおしゃれよりも大事な「会話」のきっかけになることもあるから。
とかく私たちが気にしがちなドレスコードは、本場では「あってないようなもの」。どんな服装であっても、パリジェンヌみたいに胸を張り、(たとえ急いでいても)しゃなりしゃなりとウォーキング♪ ここぞとばかりにパーティータイムを楽しむことが第一ですよね。新年会やちょっとした集まりなど、これから増えそうなハレの場コーデの参考にしてみてください。
今回紹介したアイテム

UVカットシャツワンピース(長袖・標準丈・110~121cm) 09 BLACK/4,990円(税込・以下同)※2023年1月上旬販売予定

エクストラファインメリノクルーネックカーディガン(長袖) 01 OFF WHITE/3,990円

ヒートテックライナーファータッチカフスグローブ 07 GRAY/1,990円

ヒートテックUネックT(8分袖) 37 BROWN/990円