8月29日(月)、映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』の完成披露舞台あいさつが都内で行われ、主演の香取慎吾さん、妻役の岸井ゆきのさん、共演者の井之脇海さん、的場浩司さん、余貴美子さん、市井昌秀監督が出席しました。
本作は結婚4年目の夫婦の「夫婦ゲンカ」を軸に展開されるコメディ。ホームセンターに務めるごくごく“平凡”な男・田村裕次郎を演じた香取さんは、役柄について「凄くダメな男。香取慎吾自身は凄くいい男なんですけど」と参加者を笑わせつつ、「演じながらどうにも納得がいかないというか、共感ができなかった」と明かしました。
「圧倒的な香取慎吾」
裕次郎の妻・日和役の岸井さんは、香取さんとの初共演に「小さいころから見てきたままの香取さんがそこにいました。圧倒的な香取慎吾という揺るぎないものを感じました。こちらにプレッシャーもかけないでそこにいてくれるけれど、でも香取慎吾としていてくれる」と独特なオーラを感じていたと話しました。
また、裕次郎の同僚・若槻広人役の井之脇さんはホームセンターでの撮影を振り返り「的場浩司さんがムードメーカーのように楽しく愉快な話をしてくださって、それを笑いながら聞きながら、チーム感のようなものが生まれた気がする」と感謝。
裕次郎の職場の店長・浦島役の的場さんは「市井監督は凄い映画を作ってしまいました。作品を観てもらったらわかるはずです! 自分も妻を大切にしなければと改めて思いました」と語りました。
2回の延期を経て完成
コロナ禍を理由とする 2 回の延期を経て完成を迎えた本作。オリジナル脚本も手掛けた市井監督は、「自分が経験したダサさやずるさなども表現として映画にすることで自分の存在を肯定できました。妻との喧嘩もこの映画によって昇華できるのが嬉しい。2度コロナで延期したことも肯定して、自分が満足できる映画が完成しました」と手応えを述べました。
最後に主演の香取さんは「こんな風に映画に出演させてもらって、たくさんのお客さんが足を運んでくださって本当に幸せです。コロナ禍が長く続いていて、エンターテインメントとは何か? と僕でさえ考えさせられました。でもこのままなくなるのは本当に寂しいし、そんなことはありえないと思っていて、そこからみんなで少しずつ前に進んでこんな大きな 劇場で舞台あいさつができました」と述べ、「今はスマホで何でも観られる時代ですが、こんなに大きなスクリーンで映画を観られる場所は映画館しかありません。是非とも劇場に足を運んでいただき、この作品がみなさんにとっての好きな映画になってもらえたら嬉しいです」と公開に向けて想いを語りました。
夫婦ゲンカはじまりは〈旦那デスノート〉
『犬も食わねどチャーリーは笑う』ストーリー
裕次郎と日和は結婚4年目を迎える仲良し夫婦? というのは(もちろん)表向き。鈍感夫にイライラする日和は、積もりに積もった鬱憤を吐き出さなきゃやってらんないわー! と、出会ってしまったのは、SNS の〈旦那デスノート〉。そこには妻たちの恐ろしい本音、旦那たちが見たらゾッとするようなエグ〜イ投稿がびっしり書き込まれていた。そしてある日、裕次郎もその存在を知ってしまい……夫婦ゲンカのゴングの鐘が、いま鳴り響く!!
映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は9月23日(金・祝)、TOHOシネマズ日比谷他全国公開