「なーに考えてるの?」6文字目

調子がいいときは鵜呑みにして、悪いときはシカトする。【俺の占いの話】

調子がいいときは鵜呑みにして、悪いときはシカトする。【俺の占いの話】

「なーに考えてるの?」
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コラムニストの桐谷ヨウさんによる新連載「なーに考えてるの?」がスタートしました。ヨウさんがA to Z形式で日頃考えていることや気づいたこと、感じたことを読者とシェアして一緒に考えていきます。第5回目のテーマは「F=Fortune(占い)」です。

なんだかんだ気になる「占い」といふもの

占いをバッサリ切り捨てる人は、なんとなく信用ができないと思っている。

もちろんロジカルな類のものではないし、大金を払ってまでやる意味はないという意見はごもっともである。だけど古来から脈々と人々の営みとして行われてきて、いまでも経営者(特に中国)が最終決断のために使っているという実態は民俗学的にも、とても興味深い。

とはいえ、占いがうさんくさいのは間違いない。色んな占いがあるけれど、だいたい10〜12種類にカテゴライズして決め打ちしてるわけである。オイオイ乱暴すぎるでしょ! って話だ。

あとは占いで救われようとしている一部の人がイメージを悪くしているのかもしれない。有名な西洋占星術の売れっ子占い師さん、その関係者から聞いた話だけど、「私は怒りながら書いている。努力もなしに占いで人生が変わると思うな」と言っていたらしい。めっちゃ優しい書き口をする人の言葉だけに、興味深かった。まぁ、それだけキッツイ現実を生きている人も多いのだと、最近では俺も思うようになったのだけど。

さて、占いの市場規模*はなんと1兆円を超えているらしい。すごいスケール感である。
*https://news.yahoo.co.jp/articles/14b7c47655f0e5667c645617fdef36ae63b32058

とある人に聞いた話だけど、たとえば西洋占星術の場合は300万円くらい出せばかなり精度の高いアプリケーションを購入することが出来るらしい。占いは統計学と言われるが、実際にデータベース化されているわけだ。そのアプリで「暗示」はかなり正確に出てくる。それをいかに読み解くか、それをいかに受け手に取ってわかりやすく、もっといえばいかに”当たっている”かのように表現するかが占い師の腕の見せどころのようだ。

よって、この話を教えてくれた人は「だから世の中の占いライターはポエマーだよね」と切り捨てていた。また、日本にカウンセラー文化が根付いていないことに起因した変形ビジネスなんだろうと指摘していた。

調子がいいときは鵜呑みにして、悪いときはシカトする

ここで俺の占いに対するスタンスを書いておこうと思う。金を払ってまで占いをする気はしないが、定期的に更新されたら読んでいる占い師さんはいる、という感じの距離感でございます。

7〜8年前から好きなのは石井ゆかりさんとsayaさん。書きっぷりがクールで良いっす。筆致から人柄を信頼してしまう感じ。

5〜6年くらい前、ブレイク直前のしいたけさんも好きだった。いまはそんなに読んでないですが、世間的にはいちばん人気ある人ですよね、たぶん? 当時はすげー新しい! と思いました。

数年前からは青石ひかりさんに注目していて、なんか好き。直近は友人に薦められたyujiさんが面白いですかね。他にオススメの方がいたら教えてください。

更新頻度は人によって毎週・隔週・毎月とまちまちなんだけど、このあたりはずーっと読んでますね。Dマガジンを購読しているのですが、半年に一回は上半期・下半期占いも必ずチェックしてます。

そんな自分の占いの使い方なんですが、

「調子がいいときは鵜呑みにして、調子が悪いときはシカトする」

です。そもそも占いは「迷ってるときに後押しをしてくれるもの」「そもそも何に迷っているかを構造化してくれるもの」という機能が大きいと昔から思っているんだけど、調子がわるいときに占いを見るのは良くない。

自分のバイオリズム的に調子がイケてないときは視野狭窄になっているし、判断力も下がっている。そんなときに占いに影響されるとロクなことがない。だいたいは現実逃避にしかならないって経験談ですね。

反面、イケてるときは「この調子でいったろう」とか「おおっ、そろそろ気をつけたほうがよさそうだな」みたいな微調整に良いんですよね。まぁ、調子がわるいときほど占いを見たくなっちゃうもんですけどね。

これまでにやってみた占い

そんな自分は二回だけお金を払って占いをやったことがある。

一回目は『赤羽の母』である。清野とおるさんの『東京都北区赤羽』が好きすぎて、聖地巡礼のつもりで占いをしてもらったのである。いくらだったかは覚えてないけど、良心的な価格だったことは覚えている。当たったのだろうか……まったく記憶にないけど、赤羽の母に会えたのは嬉しかったな。目的が変わっとる。

二回目はつい先日行ってきたインド占星術である。仲の良い女友達ふたりがそろって絶賛していたので、これは行ってみようと思ったのであります。信頼している人たちが薦めるものは無条件にGOが信念なのです。

そのインド占星術。俺はまったく占星術に詳しくないのだけど、西洋式と同じようにホロスコープを作るものです。アセンダントやらなんやらに対して、そこに入っている惑星、一緒にいる惑星を出して、その惑星の暗示を読み解いていきます。

インド占星術というか、その先生のやり方でしょうね。面白かったのは

「予言はしない。持って生まれたものを一緒に明らかにしていく」

というスタンス。たとえば生まれつきの姿、社会における振る舞い方、に対して暗示を持った惑星が紐づいていて、「あー、たしかにそういうところあるわ」と。誰にでも当てはまるコールド・リーディングと言ってしまえばそうなんだけど、それよりももっと明確なニュアンスの集合体が暗示として示されているので、新しい自己認識の輪郭を作ってくれるような感覚があった。自分が規定している自分を、自分にはなかったキーワードで少し広げてくれるかのような。

その先生が良かったのは個々の結果をジャッジをしないことで、「こういうタイプはこうするべき」みたいなことも一切言わない。ただ淡々と自分に関係している惑星の暗示を教えてくれるだけである。その人をおだてる気も、不安につけ込む気もゼロなのであります。

もうひとつ面白かったのは、惑星の解釈の仕方ですね。天王星・海王星・冥王星はそれ以外の惑星(地球のルール)とはちがって、宇宙のルールで生きている。よって星座・同室する惑星としてこれらを持っている人は、社会と馴染みにくい特性がある、と語っておりました。それは現在では「ADHDとカテゴライズされる」と表現していて。ここはおそらく先生のオリジナルの解釈だと思うのですが、「あー、この視点は面白いなぁ」と個人的に思ったのでありました。自分は宇宙のルールの惑星が社会的な自分以外のすべてに入っているのですが、本質的に色んなところや人に馴染めないと感じてしまう実感と重なるものがありました。

一回では噛み砕けない内容でしたが、もうちょっと自分なりに整理してもう一度セッションを受けてみたいと思わされる内容でした。占いというか、自分の生き方のベースの部分を明確にしていくワークショップというニュアンスを俺は感じたのでした。

さて、最後にオススメの逸品を紹介して締めたいと思います。友人がプレゼントしてくれたものなんですが、『OSHO 禅タロット』というものです。

友人からもらった『OSHO 禅タロット』

友人からもらった『OSHO 禅タロット』

こまかいことは調べてもらえたらと思いますが、禅をベースにしたタロットカードです。やり方はいくつかあるのですが、特定のテーマがある場合はそれを頭のなかに思い浮かべて、5枚を引きます。

・問題
・わからない内的影響
・気付いてる外的影響
・解決するために必要なこと
・理解

これらに対して、引き当てたカードが持っているそれぞれの暗示を確認していく、というものになります。自分は身近なテーマ(妻との関係や、仕事について)をやってみたのですが、いま読み直してみても、なかなか示唆にとんでいます。

Amazonで数千円で買えるので、興味があったら、ためしてみてください。

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