及川眠子さんインタビュー第2回

「面白い人間になれば人は集まってくる」恋愛も仕事も“出会い”が欲しい貴女へ【及川眠子】

「面白い人間になれば人は集まってくる」恋愛も仕事も“出会い”が欲しい貴女へ【及川眠子】

Winkの「淋しい熱帯魚」やアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲「残酷な天使のテーゼ」などで知られる作詞家の及川眠子(おいかわ・ねこ)さんによるエッセイ『誰かが私をきらいでも』(KKベストセラーズ)が1月16日に発売されました。

テーマは「人にきらわれること」。まわりの目や「人からどう思われるか?」が気になって、自分らしく生きられない、生きづらさを感じている人に向けてエールを送っています。

「人生は決して楽ばかりではない。だけど言い換えれば、そのしんどさ自体が生きている証拠」とつづる及川さんに3回にわたってお話を伺います。

第2回は、仕事と恋愛をテーマにお話を聞きました。

【第1回】及川眠子「嫌われることで悩んでるのってつまんなくない?」

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自分が面白い人間になれば人は集まってくる

——「20代は若さや経験が少なくても許されていたことも30代になるとそうはいかないよ。実力がないとやっていけないよ」とよく聞くのですが、それは本当ですか?

及川:実力で判断されるし、なんだろうな。まあ、その頃には知恵もついてるわけでしょ。私は作詞の仕事を30年ちょっとやっていて、ベテランや大御所って言われます。でも、そのキャリアって何かっていうと、仕事に慣れているということもあるんですが、要は人脈なんだよね。何をどう引っ張ってこれるかっていう。

私の仕事で言ったら、いい作曲家を連れてこれるか、いいアレンジャーを紹介できるかっていう。プロモーションもそうだよね。だから、実力の差ってそんなにないと思っていて、どんな人が集まってくるか、引っ張ってこれるかだと思います。

——「あの人を知ってる!」だけではなくて、仕事を頼んで協力してもらえるか、カタチとして残せるか、というところまで含んだ人脈なのですね。そういう人脈を築くにはどうすれば……。

及川:自分が面白い人間になれれば、人は来るよ。「知り合い多いよね。いろいろ紹介して」って言われることも多いんだけれど「いや、あなたが魅力的な人間になって、面白い話をしていれば人は集まってくるよ」って思いますね。

——まずは自分なんですね。

及川:自分を嫌いになってたら、そんなもんついてこないでしょ?

——嫌なものには人は惹かれないですもんね。

及川:そう、だから自分を肯定していっぱい「何か」を持ってる人になる。その「何か」っていうのは、自分で決めればいいじゃない。私はこれが好き、これに詳しいとか。

——「これ」については負けないとか。

及川:そうすると、「これ」を得たいなっていう人が自然と集まってくるんだよ。

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恋愛で失敗しても「面白いことがあった」

——まずは自分が魅力的な人間になれってことですね。人が寄ってくるっていうところでいうと、同世代の女性の話を聞いていると、恋愛や結婚の悩みで「出会いがない」「いい人がいない」っていう声をよく聞くんですが……。

及川:棚の上から白馬に乗った王子様が落ちてくると思ってるんでしょ。まあ、落ちてくるかもわからないけどね。棚の上から落ちてくるかはわからないけど、それが白馬の王子様じゃなくて、ただのクズ男でそれが王子様に見えてしまう。棚の上から落ちてきたがゆえに、王子様に見えてしまうっていう。ただの偶然なのに「運命だよね」って。偶然を運命と思っちゃう。目にフィルターとかいろいろなものがかかっちゃうから。自分の都合で考えちゃうからね、恋愛というのは。ただ、それは重ねないとわからないからね。

——耳が痛いです。そういうのって失敗を繰り返して恋愛上手になるっていうか、わかるしかないのかな……。

及川:それを失敗と思ったらダメなんだよ。面白いことがあったと思う。私なんか、トルコ人の元旦那のせいで3億円失ったけれど、面白い体験をさせてもらったって思ってる。それを他人は「強がり」と言うんだけれど、強がりじゃないんだよね。お金はたくさん出ていったけれど、本当に面白かったんだもんっていう。

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——恋愛でひどい目にあったりすると被害者ヅラしちゃう人も多いけど、及川さんはそんなことないんですね。

及川:だって被害者じゃないもん。恋愛なんてね、だいたい善悪はないんだよ。男と女において善悪はない。だから、それこそプロの詐欺師に騙されたとしても「私は被害者」って思わない。自分を被害者って捉えると悲しいでしょ?

——はい。恋愛もそうですが、及川さんの生き方って潔いなあと思いました。

及川:潔いっていうか、要するに負けるのが上手だってことなんだよね。上手に負けろってこと。フラれるのにしろ、グジュグジュしてるんじゃなくて、「フラれたんだよ、ハハハ」みたいなそういう感じ。上手に負けることで勝つみたいなね。

中村うさぎさんとの対談でも話したけれど、私は王道で勝負すると他の人たちに負ける、ってわかってる。私は「カローラ」くらいだから高速道路を走ると、性能がいいベンツとかBMWには負けるんだよね。だったら高速道路の横にある農道を走る「耕運機」として一番になろうっていうところにいくのよ。そういう感じですね。

※第2回は1月26日(土)公開です。

(聞き手:ウートピ編集部:堀池沙知子、撮影:宇高尚弘)

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