社会人5、6年目以降のアラサーから30代の女性の間で、海外留学を考える人が増えています。人生における大きな投資とも言える留学。語学の勉強はもちろんのこと、異文化理解や国際感覚など、得るものはさまざまです。
今回は帰国後の仕事への影響やメリットについて考えてみます。
英語を使わない業務でもプラスになる
海外留学のEF(イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン)のマーケティングディレクターの伊丹麻衣子(いたみ・まいこ)さんによると、
「英語環境に身を置くことで、自信を付けて帰ってくる人がほとんどです。テストの点数では測れないコミュニケーション力や、ネイティヴの英語に対する慣れ、そして臆さず意見を述べる精神力など、日本国内では習得するのに何年もかかりそうなスキルを、スピーディに身に付けてくる。
これは必ず仕事にプラスになるでしょう。直接英語を使わない業務でも、留学という経験を達成したことで、働くことに自信を持てるようになるようです」とのこと。
仕事は課題設定とその解決の繰り返し。留学も自分自身に課題を与えるようなものです。ポジティブな影響が仕事に出るのもうなずけますね。
もちろん、目に見える形で仕事に変化が起きる事例もたくさんあるようです。
「英語力を求められる部署へ希望通り異動できたり、よりお給料のいい企業に転職できたり。外資系企業に転職をする人もいます」と伊丹さん。
近年は日本企業でも英語力の高さを昇給条件にしたり、採用活動で優先的に選ぶというような傾向が見られます。帰国後にキャリアアップできれば、留学に費やす額なんて安いもの。しっかり元が取れるどころか、場合によってはプラスになります。
まさに自己「投資」という言葉通り、社会人留学はリターンがほぼ確実な投資と言えそうです。
次回は、帰国後のメンタル面の変化について取り上げます。
(奥浜アリサ)