社会人5、6年目以降のアラサーから30代の女性の間で、海外留学を考える人が増えています。とはいえ、30代は仕事で大事なポジションに就き始める時期。留学とキャリアの両立は気になるポイントです。
そこで今回は、第一回目に続き、海外留学のEF(イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン)EF留学研究所ディレクターの伊丹麻衣子(いたみ・まいこ)さんに、社会人留学の注意点を聞きました。
仕事はどうする? 休みはどのくらい取れる?
社会人留学するにあたって問題になるのが、仕事をどうするかという点です。
連休や有給休暇を利用して行くか、それとも会社に相談をして、数週間から1ヵ月程度行くか。もしくは思いきって会社を辞めて、半年から1年といった長いスパンで本格的な留学をするか。
この選択は多くの人にとって容易ではありません。雇用条件や置かれている環境によって、選べる道は違うもの。伊丹さんは、会社の規則がどうなっているかまず確認することを勧めます。
「何日休めるのかは勤続年数によっても異なるので、早い段階でチェックしておきましょう。そして疑問点があれば、総務担当者などに質問や相談をしておくのも大事ですね」
漠然と「1週間くらい行きたい」「1、2ヵ月行きたいな」とイメージする人は多いでしょう。ですが、それが実現可能かどうか、リアルな情報を把握しておくのは必須。情報があれば期間はおのずと決められるので、次のステップに進めます。
同僚や上司にいつ意向を伝えるかは、置かれている環境次第。休みを取る権利があっても、時期によっては上司が首を縦に振ってくれないことも考えられるためです。
行先や期間を決めてから打ち明けても許されるケースもあれば、数ヵ月前から相談した方がいいケースもあると思います。あくまで社会人としての責任を忘れずに進めなくてはいけません。
次回は、留学先の国選びについて伺います。
(奥浜アリサ)